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「愛玩」

美しく咲いた花はたくさん可愛がられ、多くの人に愛されたのだろう。
純粋無垢で可愛いかったあの子はここ数年でずいぶん変化していた。
控えめに光る耳元に目尻の赤み。張り付いた笑みが心を締め付けた。

あの頃、どんな風に接していたかなんて忘れたし、
どんな顔を声を話をしていたのかも忘れてしまった。

何も覚えていないけど、明らかに変わってしまったあの子に
酷く心を揺さぶられている自分がいる。



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