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瑪瑙と僕

「鉱物が好物です」

ダジャレのようなこの言葉は僕のことを言っています。

鉱物って何?

一般的には地質学的作用により形成される、天然に産する一定の化学組織を有した無機質結晶質物質のことを指す。(例外あり)

ウィキペディアから引用してみました。説明が難しい。
イメージしやすいのは水晶の結晶かもしれない。あんな感じで、結晶した状態で地中から出てくるもの。ざっくりそんなイメージでしょうか。
他にも、岩石を構成する物質の単位とも言える。逆にイメージしにくいかも。
人によっては鉱石なんて呼んだりしますが、厳密に言えば鉱石は「産業利用する鉱物の総称」ってところでしょうか。意味がちょっと違う。

僕はめんどくさいのでぜぇ~んぶひっくるめて「石」と呼んでいます。
水晶も石。化石も石。宝石も石。鉱物だって石。
今回はその石の話です。


物心つく頃から石を拾っていた子供

僕の習性「石拾い」。
マジでその辺の石を拾っていた。正直なところ石に限らず色々拾っていた。
なんなら大人になった今も石を拾っている。

こんな感じ。他にも瓶に詰めて窓辺に並べてる。
その石はほとんど「瑪瑙」と呼ばれるものです。

瑪瑙。馬の脳みそに似ているからそんな名前をつけられたとか。アゲートとも呼ばれる。
石の分類としては水晶の仲間。細かな水晶の結晶が集まったもので、その中でも縞模様があるものを瑪瑙と言う。僕が拾っているものには縞模様がないものも多い。瑪瑙じゃないものもちらほら。

そんな石なんか拾ってどうするの?

なんて思われそうだが、どうこうすることはあまりない。好きだから拾っている。たまに面白いもの、美しいものがあるから収集している。
宝石的な価値としては半貴石と呼ばれ、ダイヤモンドやらルビーやらよりお手頃だ。まあそれは「宝石として」の価値。

僕はたまに瑪瑙を買います。地元で拾える瑪瑙ではなく、海外で産する瑪瑙。
ウン万とかでも欲しくなるそれらは、カットされ指輪やネックレスになった宝石より、原石の状態での方が魅力的だと僕は思う。
たとえばこんなものを、どうアクセサリーにできるだろうか?

これは光に透かすことで虹色が見える瑪瑙・イリスアゲート。
僕の宝物です。
ちなみに光に透かしていない姿がこちら。

宝石ではないとはいえ、表面はぴかぴかに磨かれているので天井の証明がバッチリ写っている。虹がなくとも羽衣のような淡く繊細な縞模様が僕の好み。

言葉なんかもういらないよね。こんなに美しいもの、手が届くなら間近で見たい。


瑪瑙というのは実にバリエーション豊かだ。「アゲート」と一言で言うけれど、その前にイリスだとかファイヤーだとかデンドリティックだとかがくっついてきたり、他にも水が入っているものがあったり色々。地域によっては日本でもとれるし拾える。海外のものよりは地味だけれど。

そしてこちらはリサイクルショップで50円で手にいれた品。ペンダントにしていつも身に付けている瑪瑙。こちらも光に透かすことで縞模様が見え、さらにシダのような模様が見える。この光に透かした姿を、僕は「霧の湖畔」に例える。縞模様が霧、シダ模様が木。あの木立が途絶えたところから湖があるはず。なんて、このように風景として見るのも瑪瑙の楽しさ。

読んでくれている方は、見出しの瑪瑙をどう例えるのでしょうか。
花びら散る池の水面か、雪の降る霞んだ冬空か。他にも見えたものがあれば教えていただきたいです。

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