見出し画像

考えたいことをとりあえずストックするやつ(2022年12月5日)

「気づいたら12月も5日になっている」

12月がすでにもう2週目に入っているという事実。
ふと、時間の経つスピードが日によって、人によって変わるのはなぜなのかという、哲学に一瞬でも興味を持ったら食いつく疑問を改めて考えている。
かのアインシュタインが相対性理論を語るときに使った比喩は、この疑問を巧く捉えていると思う。

熱いストーブの上に1分間手を当ててみて下さい、まるで1時間位に感じられるでしょう。
では可愛い女の子と一緒に1時間座っていても、まるで1分間ぐらいにしか感じられません。それが相対性です

https://infogit.site/no-genre/relativity-zone/

今アインシュタインが生きていれば、きっと「可愛い女の子じゃないといけないんですか!」などと、インターネット思想の強い界隈に着火させられたのだろうか、とも思う。
違う。そういう話ではない。

あっという間に1週間が過ぎるということは、おそらくはアインシュタインの言う「可愛い女の子」のような何かしらが物理的に、あるいは概念的に存在していて、それに没頭していると、いつの間にか時間が過ぎている。
僕の場合統計検定がそうだった。気づいたら1時間過ぎていたので、似たような出来事なのだと思う。

この「何かしら」は、何らかの意味で「楽しい」必要があるのだろうか。
たとえば「Twitterを見ていたら1日が終わった」と言うとき、Twitterを見ている時間は「楽しい」のかというと、「気が楽」なだけで「楽しく」はないと思うのは、僕のタイムラインが地獄だからなのだろうか。
別のコンテンツでもいい。Youtube shortやTiktokを見ている間、僕は「楽しい」と思っているだろうか。色んな人のいろんな言及を眺めて「楽しい」のかといわれると、別に楽しくない。気がつくと時間が溶ける「だけ」だった。そう考えれば多分別の要因があるのだろう。しらんけど。

仕事の時間があっという間に過ぎるときの条件を考えると、会議だったりコーディングだったりするな、とも思う。共通点があるとするなら「他の事に思考リソースを割かない」というところにあるだろうか。つまるところ「集中している」という状態にあると、時間の経過が早く感じる……。

……というようなことを昔から考えていたし、昔の人も考えていたし、今の人も考えている。

記憶の定着には「覚える」以上に「思い出す」

昨日風呂に入りながらこんな動画を見ていた。

寡聞にしてこの人がどれだけすごいのか、この人の言っていることがどれだけ学術的根拠の伴った内容なのかは知らない。ただ、動画の途中に「思い起こす回数が多いほど記憶の定着がよい」という主張があり、なるほどなと思った。
僕はかなり日本の教育課程に浸かってきたことで今があるので「覚える」ということに意識を向けやすい人間ではあるのだが、偶然、高校時代の担任に「数学が全く出来ない」という相談をしたときに、似た話をされたのだった。その担任は国語の教師だった。
数学が解けないことが悔しかった僕は「同じ問題を日を開けて3回解いてみろ」と言われたのを鵜呑みにして同じ問題を3回解く勉強法を取り入れた。
今となっては当たり前だが、同じ問題のはずなのに、全く解けない。面白いくらいに、分からない。解き方を「覚えた」つもりなのに、覚えていない。
結果3回が4回、5回と増えていくわけだったが、結果的に数学の成績は良くなった。学年の真ん中くらいから、常に学年上位10人に入るくらいには良くなった。

上に似た話は大学に入っても、労働で数学を使うときも、統計検定でも、参考になる。同じ問題を解く。「ここどうなっているんだっけ」を考える。解答を見て埋める。解き直す。これを繰り返す。ひたすら。
昨日天啓を受けて解けた問題に今日取り組んでも天啓が降りない事がある。そういうものだと受け入れる。
ちょっと問題の定義を変えてみる。答えが変わるがプロセス自体は変わらない。
Rでコードを書く。tidyverseを使おうとするが、最初は関数の多さに戸惑う。ググりながら同じ処理を繰り返す。考えるより先にコードが頭に思い浮かぶようになる。同時に処理の共通点が見えるようになり、モジュール化のアイデアが浮かぶ。
学術的な根拠がどの程度かは分からないが、暗記するよりもアウトプットすることで記憶や操作方法が定着するというのは、僕の脳においては正しいように思われる。もちろん世の中には「そんな事しなくても覚えられる」人がいると思うし、そういう人は優秀だと思う。僕は別に優秀でもなんでもないので、愚直にやるしかない。

思い出し

  • CTFはアレからちまちまとやっている。

    • CpawCTFはレベル2に入ってから少しパズル要素から前提知識を求められる内容も増えてきた。

    • Writeupを書いているnoteもあるので、どんな知識を前提にしているのかを確認しながらツールを触りつつ遊んでいる。

  • 菊と刀は結局読み進められていない。

  • 現代暗号技術入門は昨日カフェで読もうと思ったがそれ以上に家さがしに没頭してしまったので結局読んでいない。

    • 加えて『達人プログラマー』の第2版を買い、初版を手放すというムーブをしてしまった。

    • まあ中身変わってるらしいから実質新しい本だろ。本は生えてくる。仕方がない。

カフェイン過多を避けながらコーヒーを楽しむ

  • 大学時代に、先輩が豆を挽いて淹れてくれたコーヒーを飲んだのが、旨いコーヒーへの中途半端なこだわりの始まりかもしれない。

    • 学生時代を仙台で過ごしたが、仙台は本当に良い喫茶店が多いので、
      みんな仙台に行ったら1件は喫茶店に入ろう。

      • おすすめは「キジトラ珈琲舎」。文庫を1冊もって、デジタルデバイスをカバンにしまって過ごしてみよう。

      • FLATWHITE COFFEE FACTORYも、インダストリアルスタイルの店内は明るく美味しいコーヒーが楽しめる。ラテも旨いのでおすすめ。

    • 東京は言わずもがな一生かけてもめぐりきれないほどの喫茶店があるので、もはやおすすめとかは存在しない。行きたいところに行け。

  • 僕は深煎りで苦味とコクのある味わいが好み。

    • 「お菓子に合う」コーヒーも、文脈によっては好きだが、
      基本的にコーヒー単体で楽しめることが結構重要だったりする。

    • 好きな喫茶店も、食事やスイーツを楽しめるお店よりは、
      「コーヒーがメインで、お菓子とかは脇役です」的なコンセプトのお店を好む傾向にある。

    • とはいえコーヒーが美味しいお店は、基本的に食事も美味しい。

      • なぜならコーヒーが好きな人がコーヒーで生きているので。

  • コーヒーが好きな人間のうち、一定割合は「自分のカフェイン耐性」に悩むことだろう。

    • カフェイン耐性が高く、コーヒーが好きなら、幸せだと思う。

    • カフェイン耐性が低く、コーヒーが苦手なら、程よい距離感で生きていけると思う。

      • 紅茶が好きな場合、少し寂しいかもしれない。

    • カフェイン耐性が高く、コーヒーが苦手でも大丈夫。本当のプロは、あなたを受け入れるコーヒーを淹れてくれる

    • カフェイン耐性が低く、コーヒーが好きな人は、僕と友だちになろう。そしてコーヒーを長く、たくさん楽しめるための攻略法を考えよう。

  • カフェイン耐性が低いのにコーヒーが飲みたい人間が出会うのが「デカフェ」や「カフェインレス」という名目のコーヒーである。

    • これらは味わいを可能な限り維持しながらカフェイン含有量を減らしていく人類の闘いの歴史そのもの。

    • ただし経験上、カフェインレスコーヒーやデカフェはコーヒーとは別物である。

      • 間違いなく美味しい。だが、コーヒーではないのである。

      • コーヒーにある何かがない、あるいはコーヒーにある何かがある。

無印のカフェインレスコーヒーは救済たりうるか

  • 無印でカフェインレスコーヒーの豆が売っていたので淹れてみる。

    • カフェインは97%カット。690円という値段を鑑みるとこれ以上の脱カフェインと風味の両立は厳しいのかもしれない。

    • 欧州水準では99%以上カットがデカフェ扱いなので、「カフェインレスコーヒーだ!」と思ってこの商品を買うと少し困るかもしれない。

  • カフェインレスコーヒーやデカフェはコーヒーとはまた違った風味がある。

    • 個人的にはカフェインレスコーヒーは普通のコーヒーとは別の飲み物として捉えた方がいいと思う。

      • 「カフェインのないコーヒー」として捉えると味が違いすぎるので「カフェインレスコーヒー」として捉えた方がいい。

  • さて、無印のカフェインレスコーヒーだが、普通のコーヒーの風味が十分維持されている点は驚き。

    • 濃いめに淹れると若干しつこいかもしれないので、挽く量は通常よりやや少なめが良いかもしれない。

  • 完全なデカフェではないので、飲み過ぎに注意する必要があることは間違いないが、豆から挽いて入れれば、風味を損なうことは最大限避けられる。

  • デカフェは工程が通常のコーヒーよりも多くなるので、豆の値段としても一回り高くなりがち。

    • 下手したら2倍位することも珍しくない。これはガチ。

      • でもそれだけの工程を経て風味を損なわずに提供されるならありがたいと思う。

    • 加えてこの円安の状況下であればコーヒーは贅沢品。首が回らなくなる。

    • 無印のカフェインレスコーヒーは97%というカフェイン除去率なので、一般に流通するデカフェの豆よりは残存カフェイン量は多い。

      • ただ値段が200gで690円+税で、通常の豆(490円+税)と大きくは変わらない。少なくとも2倍とかではない点は、企業努力がうかがえる。

      • 99%以上の除去ではなく、97%で妥協するという部分がこの値段の秘訣なのかもしれない。

無料で記事は読めますが恩を回して欲しい人はここに奉納ください。