仕事という遊び

これはポエムである

書いた瞬間、私の中では完結する。
一般論ではなく、私の話である。
「そうかそうか、つまりきみはそういうやつなんだな」と思うだけにしてほしい。

キャリアを語った

Againしたらこんな反応があった。

「データ分析官」としてのキャリアはなんもわからんし、
「データ分析官」としての市場価値の出し方・上げ方なんか
もっとなんもわからん。なぜならこれは「これからの話」だから
でも「データ分析」を「どういったものと捉えているのか」には一定の答えを出しうる。
それは「今の話」だからともいえるし、この問いの答えが千差万別で、僕の答えがマジョリティである保証がないため、好き勝手いっても誰も気にしないだろう、という節がある。
僕らしく、いい加減な回答をする。
僕は遊んで暮らしたいのでデータ分析で仕事をしている。

データ分析は「遊び」である

こんなにキャリアとか市場価値とか書いておいて結局のところ、現状ある程度腑に落ちている結論は、私にとってデータ分析は「遊び」に近いところがある、ということだったりする。
つまり「楽しいからやっている」し「仕事としてやっている自覚はない」のである。
逆に言えば、「遊び」でお金を稼いでいるが故に「遊びでどこまで稼げるのだろうか」と不安になったり
「そろそろ真面目に『仕事』としてデータ分析するべきだろうか」と焦ったりしている結果が上のポエムなのかもしれない。
当たり前だが、周りを見ると、大半は仕事として真剣にデータ分析をしている。
仕事としてデータ分析をして、仕事としてのデータ分析の理想を追いかけることは、僕ら以降の世代のために何かを残しているという意味で偉大なことだと思う。
遊びの延長で誰かにとっての価値が得られればラッキーだ。
その上利益や効率は僕以外の人が考えてくれればいいと思っている。
利益やKPIに真剣に向き合えないことが、社会不適合度を加速させている所以かもしれない。
「雑学」だろうと何だろうと、とりあえずデータから「面白いもの」をとってきて、それを利益や効率を考える担当者に見せる。
ウケればそれが価値になるように整理して進めるし、ウケなければ別のを探す。その程度だ。
たまたま僕が面白いって思える領域が、財を買うという行動だっただけなので、今のところその延長で面白いと思いながらやっていけている

仕事としてのデータ分析

これは僕にとって、である。一般論でも何でもない。
労働をはじめて3年目、会社の利益やROIも合わせて考えるようなタスクが増えてきた。当たり前である。そうでなければ会社員として、労働者として、価値は上がらない。
僕にとって、仕事としてのデータ分析は退屈である。
見るべき指標は僕の手元に降りてくるまでに決まっているし、
それを評価する方法もここ2年で覚えたパターンの組み合わせでどうにかなる。データの仕様も似たりよったりで、アウトプットも指定のフォルダに投げればおわり。
仕事としてはある程度自動化してしまう。これはこれで良いことである。
受託企業だと先方に「これもあれも」と言われるが、
それも見越して設計することも増えてきた。
テストして、実装したら、そこで僕の「仕事」は終わり。これだけだ、
完全に忘れて別の面白いことに移る。
(たまに追加案件がきて思い出せずにイライラする)
(まれに舐めプして大いにやらかす)

遊びとしてのデータ分析

逆に楽しい遊びとしてのデータ分析は、基本的に探索的になる。
僕の場合はだいたい探索後、回帰問題に落ち着かせる。
目的変数をいくつか設定し、
それぞれで特徴量を作って、
いろんな統計モデルを試してみる。
その結果を見ながら人間の行動として説明がつくのか考えたり、
推定値の頑健性とかを確かめたりする。
この程度であれば仕事としてもよくある話だ。
だからこそ「遊び」が成立する。
「遊び」というと「いい加減に対応する」と受け取る人もいるだろう。
僕は遊びには真剣である。真面目に取り組んでいる。
チキンゲームでも真剣にアクセルを踏む。
小学生相手でもスプラトゥーンでは手加減などしない。
分析結果の数値に誤りや誤謬は許されないのは当然だし、
アウトプットをわかりやすく伝える努力も惜しまない。
相手にはリスペクトを持って結果を報告するし、
アクションプランも提案する。
データから面白い結果を出すのに全力を尽くす。
全部ひっくるめて遊びだ。
ただ、その労力が価値になるかどうかにはあまりこだわらない。
20分で価値が出せても、1ヶ月かけても価値が出せなくとも、あまりこだわらない。
遊びとはそういうものだ。すぐに結果が出ようと、そうでなかろうと面白いから続けてしまうものだ。
僕にとってのデータ分析とはまさにそういうものなんだ。
最近はこう割り切っている。

それはただの甘えではないか?

シッタコッチャネエヤ
だからキャリアなんもわからんつってるところがある。
「データ分析」を仕事として捉えてしまうと、
1日の1/3がつまらなくなってしまう。
多分僕が転職するとすれば、仕事としてデータ分析をすることを強制されるときだろう。
「社会は甘くないぞ」と思っている人間は社会を厳しく見すぎなんだと思う。
楽しく仕事をすることは社会を甘く見ていることにはならない。
3年前の僕は「楽しい仕事」がわからなかったらしいが、
仕事は楽しくない。遊びだから楽しめるのだと伝えたい。
みんなで楽しく遊ぼう。

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