白色と電飾

 以前夏が好きになれないというnoteを書きましたが、反対に私は冬がとても好きです。何故かと言われたら、大した明確な理由は無いのですが、ただなんとなくほんのちょっとだけ街を歩くのが楽しくなる季節だからだと思っています。

 私が好きな人は、毎年冬は舞台に出るんです。丸の内のイルミネーションを横目に劇場に通うあの時間が、本当に幸せで。丸の内に行けば、好きな人に会える期間ってなかなか貴重ですよね、なんだかお洒落だし。いつも好きな人とふたりでイルミネーションを見ながら、あの煌びやかな通りを歩く想像をしながら歩くという密かな楽しみもあったりします笑

 冬の煌めきを感じると、好きな人を思い出してセンチメンタルな気持ちになりませんか?切なくて、でもどこか暖かいあの気持ちを分かり合える人に出会いたいです。自分から切ない気持ちになることは、時に自分の心に良かったりすると思っています。敢えて、切なくなって自分に浸ることは、私にとっては少し自分のことを好きになる唯一の時間なんです。これも、冬限定品だけど。

 あと何回、あのイルミネーションを見に行けるかな。都心に行くのにも、少し時間がかかるところで生活しているので、冬を感じに行くことは、ちょっとした旅に近かったり。この行為をたのしいと思える余裕がある冬でよかった、あと少しの好きな季節に少しでも長く浸っていたい。

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