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「アート」と「エンタメ」の整理

こんちには、映画おばけです。

ときに映画にまつわる議論で
「映画は総合芸術だ、アートだ」
「いやいやポップカルチャーだ、エンタメだ」
と、
作品を巡って色々な解釈が飛び交うことがあります。

今日は、「エンタメ」と「アート」について、
整理・備忘録したいと思います。

「アート」と「エンタメ」の違いは、受け手の読み取る「姿勢」


この整理は、クラシック音楽専門のインターネットラジオ局『OTTAVA(オッターヴァ)』のプレゼンターで、クラシックや映画音楽を扱う音楽ライター小室敬幸(こむろたかゆき)氏の引用になります。

小室氏曰く、
アート(芸術)とエンタメ(娯楽)の違いは、
受け取る側の“姿勢”の違いだと言います。

「これはどうゆうことだ、分かりたい、知りたい」という、能動的な姿勢。背伸びをして触れにいくもの。〈知識や文脈〉〈専門性やリテラシー〉などを用いて、受容に解釈が必要になるものが、アート(芸術性)。

専門家や批評家が集まる、
所謂〈論客〉が多いフィールドにあるコンテンツが、
これに当てはまります。

エンターテインメントは、基本的に受動的な姿勢。只、聞いていても大丈夫、そのまま見て理解でき、面白いと感じる間口の広さ。受け身を提供してくれるものが、エンタメ(娯楽)。

「万人向け」と呼ばれるコンテンツが、
この構造を持っていることになりますね。

「アート」「エンタメ」。

それぞれのキーワードから思いつく、
お好きなコンテンツがある方は、
是非この〈姿勢〉の違いを、
整理として頭の片隅に置いておきたいですね。

ちなみに、整理の引用元である小室敬幸さん。
先日のTBSラジオ 「アフター6ジャンクション」出演の際も、ライムスター宇多丸さん相手に、キレッキレの「スター・ウォーズ」音楽読解を披露するなど、まさにアートとエンタメ、両方にまたがる御人。

必聴の「スターウォーズの音楽」特集をやってましたので、御興味ある方は、是非ラジコタイムフリー、またはTBSラジオクラウドより。

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小室敬幸(こむろ・たかゆき)
作曲/音楽学
東京音楽大学の作曲専攻を卒業後、同大学院の音楽学研究領域を修了(研究テーマは、マイルス・デイヴィス)。これまでに作曲を池辺晋一郎氏などに師事している。現在は、和洋女子大学で非常勤講師、東京音楽大学 ACT Projectのアドバイザー/情報科目のTA、インターネットラジオOTTAVAのプレゼンター(ラジオDJ)、一般社団法人Music Dialogueの事務局を務める他、フリーランスの音楽ライターとしてもクラシックやジャズを中心に楽曲解説やインタビュー取材などで幅広く活躍している。音楽理論/楽曲分析/作編曲を教える個人レッスンは常時開講中。
プロフィール引用:ONTOMO

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