女性弁護士として思うこと

私は「女性」弁護士です。

男性の弁護士を「男性」弁護士とは呼びませんが、女性の弁護士は「女性」弁護士とわざわざ呼ばれることがとても多いです。

弁護士だけでなく、医師、政治家、管理職などなど...男性比率の多い職種について、「女性」と付けること多いですよね。

これっておかしくないですか?

それだけではありません。私が就職活動したときには、「去年女性を採用したから、今年は採用できない」「女性はすぐ辞めるから」などと当然のように言われました。

学生時代、性別によって評価が変わるという経験をしたことがないので、心底驚きました。

そして、「男性のように働かなければいけない」と誤った決意をしてしまいました。

産後2ヶ月で職場復帰をしたり、子どものお迎えで帰宅が早い分を取り戻そうと寝かしつけの後に睡眠時間を削って仕事をしていました。

そういった「名誉男性」になろうとして得たものは何もありませんでした。出産後、24時間を自分のために使うことができなくなったため、24時間すべてを自分のために使うことができる男性と比べると仕事量は変わります。いくらがんばっても、そこからの減点方式になってしまいます。

一方で子どもや家族とのかけがえのない時間、健康を失いました。

そもそも、長時間労働を是とする日本の労働環境自体がおかしいのです。

その風潮が変わらない限り、男性の家事育児分担は増えませんし、女性の家事育児分担も減りません。

短時間で、効率よく、成果を上げることこそ評価されるべきではないのでしょうか?

どつしたらそういった風潮に変わるんだろう...

ちょっとずつ動いていけばいいな...


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?