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初めてワクワクした本~中学生の僕が読んで~

僕が読んだ本は『世界は「 」で満ちている』です。

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僕は中学生2年生で、図書室でこの本をたまたま見つけました。表紙やタイトルを見て僕は、「変な名前の本だな」と思いました。そして、この企画があることを思い出し、借りてみました。この本は中学生である間宮由加は、幸せな学校生活を過ごしていたはずが、あることをきっかけに、孤立してしまいます。幼なじみであり、主人公の幼馴染で問題児と言われている宇賀田悠真や、周囲の人物との関わりを通して成長していく青春小説です。読んだ結論から言わせてもらいますと、この作品から多くのことを学び、そして僕はあまり読書をしない人間だったのですが、とてもワクワクしてどんどん読むことができました。

ワクワクできた理由

僕がなぜこんなにワクワクできたか、2つ理由があります。1つ目はどこにでもあるようなありきたりな展開にならないことにあるとおもいます。それはどんな本でも同じ、そう思うと思われると思いますが、僕の期待をどんどん裏切っていく展開でした。例を挙げるなら、第一章から第二章に移り始めたときです。第一章の時は平和な生活なんだな、としか感じませんでしたが、第二章になった瞬間予想もしていなかった絶望にとても驚かされ、同じ中学生として主人公の気持ちに合わせて読んでいたので、僕の心も痛くなりました。衝撃的すぎて僕の中で最も印象深く残っています。しかし、考えてみると、平和な生活から一気にどん底に落とすような展開を僕はしらなかったので、凄くドキドキしていたんだと思います。どの本の主人公や登場人物もみんな幸せになれるとは限らない、それはこの現実にでも言えることだとハッキリわかりました。そして、その場面をもっとリアルにする様な表現が多く使われており、まるでそのシーンをこの目で見ているような気分になりました。しかし、難しすぎる表現は少なくてとても読みやすく、衝撃展開とわかりやすく情景を想像できる表現によって、僕のページをめくる手は止まりませんでした。

2つ目は主人公の体験を通して学べることがあることです。孤立した主人公は、身近な人や今まで通りだったら絶対にかかわることがないような人まで話していきます。特に僕が学んだことの中で印象に残っているのは、自分の無知のせいで周りの人をきづ付けていたと発覚したときです。主人公は相手の気持ちを考えずに自分さえ良ければ良いと、相手を傷つけるような発言をしてしまっていた、これは実際の学校生活でも役立つなと思いました。自分のことしか考えずに行動することで、確かに自分は満足するだろうけど、知らない間に傷ついてる人がいることを知りました。この本の言葉を借りるなら『毒に侵されている』と、いうのでしょうか。僕も知らない間に毒に侵されているのかもしれないと思いました。また、主人公は噂話で苦しめられてきますが、孤立してから出会った人物からの噂話を信用しない姿をみて、噂話を簡単に鵜呑みにしてはならないのだと思わされました。このように主人公だけでなく読み手である僕自身にも多くのことを学ぶことができ、この本を最後まで読み切れるひとつの要因になっているのだと思います。

僕のお気に入りのシーン

ここで僕のお気に入りの場面を紹介します。僕は5章の途中の母との会話のシーンがとても良い場面で気に入ってます。なぜなら主人公が大切なことに気付いて最初に話したシーンだからです。さらに、その会話でまた新しいことに気付いて成長できるからです。『傷付いた分だけ、許すのが難しいこともある。頑張って許す必要はないわ。』この言葉は主人公の母がいった言葉です。今までの僕の考え方を変える衝撃的な言葉でした。「ごめんなさい」と言われたら何があっても「いいよ」と、答えなければならないものだと思っていました。しかし、無理に自分に言い聞かせて、納得させなくても良いと知ることができました。僕はこの言葉を自分に正直に生きた方がいいとも読み取りました。僕は今まで学校でいわゆる良い子キャラを演じていました。しかし、それによって僕は大きな期待という言葉にこたえなければならないときが来てしまいました。でも、主人公の母が言うとおり、自分の気持ちに正直に生きていけば良かったのかなとこのシーンを見て考えさせられました。自分に正直な人になりたいと思うことができました。

まとめ

この本を読んだことによって僕は改めて本の良さに気付くことができました。特にこの本には自分の心を成長させる良い機会になりました。しかも1度だけでなく2度読むことによって伏線だったりまた新しいことに気付けることから2度楽しむことができます。また、本の新しい常識を知ることができ、とても良い経験になりました。この本は中学生から大人まで様々な方に読んでほしい、いや、読むべきだとこころから思いました。そして、この本との出会いに僕は感謝しています。


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