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季節外れの読書感想文

”読んだ本の感想を書いてみませんか?”

と出てきました。
私の脳みそ見えてんのか、そのつもりだったぞ(笑)

先日上げたnoteで「活字を読む」というのをやっているよと書きました。

図書館に行き3冊借りて、約2週間のうちに読み切りました。
行く前までは
「文庫本の裏面のあらすじとかを読んでピンときたやつを借りよ」
くらいに思っていたんですが
何故かハードカバーの本しかなくて、あらすじも載ってなかった・・・!
(図書館って文庫本置いてないんですか・・・)
困り果てた私は、表紙の感じと最初の何行かを読んで借りることにした。

借りた本ごとに少し感想などを書いてみようと思います。
実はちゃんと本の感想をSNSに載せるのは初めてです。
読んだ順に書いていきます。

「東京普請日和」湊ナオ


タイトルのロゴの感じが好きで借りた本。
最初をパラパラと読むと、世間に対して鬱屈とした物事をナナメから見た奴が主人公みたいだったので気になった。
物事をナナメから見る、というのは偏屈で、周りと自分を違うぞと心の中で思っていて、ざっくりいうと天邪鬼みたいな意味です。
私が仲良くさせてもらっている方々との共通言語みたいになっています。
(福地さんが言っていたのかな?もう使いすぎていて覚えておりません)
この本は申し訳ないけれど、私には面白さが分からなかったです。
事件が起きない、主人公やその周りの人物の変化が起きない。
日常と別体験をすることの楽しさ、人に明かしてこなかった自分の心に寄り添ってくれる、が読書の楽しさだと思っているので、なんだかなあという気持ちです。

TOKYO2020、と書かれたまっしろな紙を目にして、かあっと頭に血がのぼった人と、そうでない人がいる。ぼくはともかく、業界的にぼくの勤めている会社は圧倒的に前者でできている。関東大震災からほぼ100年、表皮の入れ替わり続ける街でぼくは何をすべきなのか――

第11回日経小説大賞を受賞した本作は、五輪を目前に控えて新たな施設の建設・再開発ラッシュに湧く東京で、地道に建築設計に携わる若者が、陶芸作品が現代アートとして海外で高く評価されている破天荒な芸術家の兄に振り回されながら、自身のアイデンティティを見いだしていくタイムリーなお仕事小説。

「日本はまだ普請中」。兄の創作活動に欠かせないパートナーの女性との奇妙な関係もあいまって、登場人物のスリリングな会話が読む者の胸にグサグサ刺さってきます。テンポ良く、しかしどこに転がっていくのかわからない会話の端々には、現在の東京、日本へのかわいたまなざしが、最新トレンドと現代風俗を絶妙にからませながら顔をのぞかせます。五輪を目前にした今こそ読んで欲しい、知的エンターテイメント小説です。

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「クリスマスを探偵と」伊坂幸太郎

中学や高校の時によく読んでいた伊坂さんの名前の棚を見つけて、
「えっ絵本があるじゃあないか!!」と思い、借りてみました。
折角の絵本なので、読み聞かせしてみた。
相手は?いない。1人で読み聞かせした。驚くべきことに、1人読み聞かせはこれが初めてではない。
そんなことは置いておいて。
声に出して読んでみて思ったことは
「これは読み聞かせする本でもないし、絵本用の話でもない」
ということ。
なんだか今思うと「本が苦手で、このくらいの薄さ(1㎝くらい)だったら読めるかも」という人におすすめで、
こういう本の形もあるよなあという奇抜さを感じた。

舞台はドイツ。 探偵カールがクリスマスの夜に出会った謎の男とは……? 伊坂幸太郎が贈る聖夜の奇跡の物語 大学生のときに著者が初めて書いた小説(初出『文藝別冊 伊坂幸太郎』/2010年小社刊)を自身の手により完全リメイク! デビュー以来の伊坂作品のモチーフ、 「探偵」「男2人」「親子愛」「巧妙な構成」「ラストのどんでん返し」…… などのエッセンスがすべて凝縮された、珠玉の物語。 伊坂作品にはおなじみ、あのキャラクターの元祖とも言える人物も登場。

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「喉の奥なら傷ついてもばれない」宮木あや子

思いがけず短編でした。
「校閲ガール」と一緒に並んでいて、私は未視聴、未読だったのであえて別の作品を手に取りました。

思いのほか、ドエロな文章が多くて(というか作品が全部恋愛絡みだった)びっくりしましたが、とても面白かった。
文章の視点がはっきりしていて、何の話をしているのがすぐわかる。
バランスが柔:硬だと6:4くらいでするする読める。
人物の内面に寄り添っていて、自分がその人物の心の中に住んでいるような感覚で肌に感じる。
という部分が特に好きでした。
短編なのだけど、はい、終わりというより、物語という島から船で遠ざかっていくような尾を引くような寂しさもあったりして。
読み終わってから数日経つけれど、まだあの話の続きを考えていたりする。

ぜひとも不用意に読み始めてほしい、そうして茫然と立ちすくんでほしい──村山由佳(解説より)
人妻たちが抱える欠落と渇望を描く6編。

五歳の娘を叩き、裸にして家の外に出す。かつて私が母親にそうされていたように。そんな日々の中、十七年前に駆け落ちした相手と再会した明日香は……(「天国の鬼」)。二十歳で八十歳の老人と金のために結婚した麻貴は、彼の息子とも孫とも寝ている。しかし旅先で出逢った清らな女学生に目を奪われ……(「金色」)。母の愛とは、正しさとは何なのか。欠落を抱えた人妻たちを描く六つの物語。

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紹介文見たらやられた!まさに不用意に読んでしまった!笑

感想を書くということ

学生ぶりとかだったもんで、なんだかパラパラとした感想になってしまった。
実は高校生の時に図書委員で(確か三年間図書委員だった気がする)
数カ月に1回とか図書館だより的なのを発行しておりました。
何故かオススメ図書を紹介し、読書感想文みたいなのを載せなきゃいけないというのがあり、書きました。
司書の方に「とってもいいわ~」など言われて心でニコニコしていた記憶が今よみがえりました。
あれ書くのめんどくさかったな。
今度からはちゃんと借りたい本をリスト化してから図書館に行こうと思います。
でものんびりといい本はないかなぁ~と探す時間も楽しかったです。
Twitterにも書いたんですが、やっぱり文章を読むのはいいなぁ~


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