別室登校時代、トイレに引きこもって逆ギレした話


2014年、当時中学3年生。
別室登校をしていた。


別室、それは相談室という部屋だった。
同じく、クラスには行けない生徒が数名いた。
私は仕切りに囲まれた一人っきりの空間で毎日過ごしていた。

朝、みんなとは被らないように少し遅れて登校。
本来なら制服登校だが、スカートが嫌いなのでジャージ。極力顔を出したくないのでマスク。
相談室へ入ると、相談室の先生に学校来たよ、アピール。先生が「おはよう!」と言ってくれていたが、それに返せていたかは覚えていない。
まともに会話も出来なかった。
学校ついて早々、スマホをいじる。
本当なら絶対に持ち込み禁止。先生は絶対に気付いていたが、指摘されることは1度もなかった。
学校に来れてるだけいい、と配慮してくれていたのだろう。感謝しかない。
スマホに飽き、たまに勉強、それにも飽き、昼まで寝る。給食をクラスまで取りに行き、相談室で食べる。食器を片付けにまたクラスに行く。本当はクラスに入るのも嫌だったが、誰かに頼み、迷惑をかけるくらいなら自分で行こうと思った。ただ取りに、片付けに行く、それだけなのに緊張して仕方なかった。昼休みは書類を届けてくれる担任から逃げるようにトイレに隠れ、やり過ごす。午後は絵を描く。みんなが帰る前に帰らせてもらえる。
そんななんて事ない毎日だった。

ある日、事件は起きた。
いつも通り、登校して、先生に「おはよう!」と言われる。私の机に行く。
少ししてお腹が痛くなった。トイレに行った。
そのトイレは通常、生徒が利用することはない、古いトイレだった。毎回使うのは相談室の生徒くらいだった。
お腹を壊してるわけでもないし、ただのちょっとした腹痛だった。少しトイレに篭っていた。
私は前にも何度かトイレに暇つぶしというか、窓をちょっとだけ開けて、外で体育をしてる生徒を観察したりして気分転換をしていた。
その気分でちょっとトイレにいよ〜なんて思っていたら、心配した相談室の先生が
「なにしてるの〜?大丈夫?戻っておいでー」
と様子を見に来た。

カッチーン。

当時メンタルブレブレ、頭が狂っていた私にはその一言でスイッチが入ってしまった。
今思えば何も先生はおかしくない。普通。おかしいのは確実に私だ。ゴメンなさい。先生…。

「お腹痛くてトイレにいるのに早く戻れってなんだ!!体調悪いんだこっちは!絶対戻らん!」
そう思ってしまった。
(本当に私がおかしいだけです。)

個室に篭った。和室なので座ることも出来ず。
ずっと立ってた。

また少しして先生が来た
「おーーい!戻っておいでー、大丈夫なの?」
「(うるさい。絶対戻らん。うるさい!!)」
無視し続けた。

1時間おきくらいに先生が声をかけにきた。
ノックをしたり「開けてー」と声をかけられる。
けど無理にこじ開けたりはしてこなかった。
私はただひたすら立ってた。
何を思っていたかもあまり覚えてない。
ただ腹が立っていた。
トイレに何もせず引きこもるって、相当意地がないと出来ない。
メンタルブレブレの私は何故そんなに耐えられてたのか今では全く理解出来ない。

給食の時間になって、先生が
「ご飯だよー、教室に置いとくから戻ってたべなね〜」と声をかけてくれた。
イライラが収まらない私はお腹も空かなかった。

午後の授業の時間になり、ついに先生たちが動き始めた。
私の担任は男性だったので女子トイレには入れず、隣のクラスの担任が入ってきた。
「(私)さ〜ん、大丈夫?体調悪いの?開けて?」
無視。
「心配だからもう覗くよ。覗いちゃうよー。」
と言うとカチャカチャ音がした。
梯子を持ってきて上から覗こうとしていたのだ。

まためちゃくちゃ腹が立った。
バカにしてんのか、見るんじゃねえ。
先生が覗こうとしたその瞬間に、扉をバッと開け、トイレから出た。めちゃくちゃキレていた。もう訳分からない。自分でも当時のことは理解出来ない。それほど精神状態が良くなかったのだろう…。

飛び出して、相談室に戻り、朝置きっぱにしていた通学リュックを持ち、学校を出た。
相談室の先生が着いてきて何かを言っていたが怒りで覚えていない。
「また明日ね〜」的なことを最後に叫んでいた気がする。私は明らかに「怒ってますよ」アピールをして帰った。もう本当に謝罪しまくりたい。ゴメンなさい。ゴメンなさい。自分でも分かりません。

ちなみに次の日は普通に学校へ行った。

アホすぎる。そんなどうでもいい過去話でした(笑)

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