八重山民謡コンクール:二揚げの練習は必須!


こんにちは!三線大好き沖縄人の宮城です。今日は沢山ある疑問の中から「二揚げの練習方法」についてすこしブログを書き進めていこうと思います。


二揚げの練習というのは、八重山民謡コンクールでは必須の課題でもあるのでお稽古の中でしっかりと習慣化する必要がある技術です。


だって、二揚げが出来なければ「コンクールは不合格」になってしまうからです。


しかし、二揚げが必修課題でり、コンクールの合否を決める重要な技術と理解はしているものの、その二揚げの技術習得に向けて練習している人はあまりいないのではないかと思います。


だって、地味だもん(;^ω^)


その結果、何年も三線のお稽古をしていても「やっぱり二揚げの調弦は自信がない」という方が存在する理由と思います。


今日は、少しでも自信がない二揚げを「何とか出来る」に変えれるのかを説明していきますので、最後までお付き合いくださいね♪


はじめに・・・。楽器は調弦(調律)が必要なんです。


皆さんはビアノって知ってますよね?そう「ピアノ教室のピアノ」です。


沢山の家庭にあるピアノ。家に埃をかぶってカバーだけしている物やグランドピアノみたいに部屋の重鎮のように鎮座している物まで様々だと思うんですが・・・(;゚Д゚)


あの楽器って実は定期的に調律が必要と知っていましたか?ちゃんと調律しないと音がズレてくることがあります。これをチューニングと言うのですが、どんな楽器でも音を出すためにはチューニングが必要なんですよ。


僕は小学生の時に吹奏楽でトランペットをやっていた経験があるので今での鮮明に覚えているのですが、演奏前には各楽器リーダーに合わせて調律をしていました。まだ幼くて良く分からなかったのですが、先輩がやっているから音を合わせていたというのが正直なところですが・・・。


今考えるとあれは「調律」だったんだなぁと今では知識としてはっきり理解できます。


三線ではチューニングの事を「ちんだみ」と言います。


楽器の演奏を始める前にやるチューニングをする目的は周りの音がズレないようにする為です。特に複数人で演奏する場合は、音の高さが違うと不協和音になってしまい、大変聞き苦しい旋律になるからです。


これは、三線でも同じ事が言えます。


三線の場合はチューニングの事を「ちんだみ」と言います。このちんだみが上手くできていないと複数人で三線を弾くことは「絶対できません」。これは皆さんも経験があると思います。


教室やお友達と一緒に合奏する時にやるでしょ?ちんだみ。ちんだみしないと皆で演奏できないですよね?


だって、一人だけ調弦がズレると聞いていて大変気持ちが悪いですし、そもそも旋律になりません。なので、三線も演奏前にはしっかりとチューニング・ちんだみが必要です。


三線は調弦がズレる楽器って知ってた?


三線を習い始めた頃によく思ったのが、「なんでちんだみが狂うの?」と良く思っていました。だって、ピアノは何カ月も調律しなくても演奏できるんだから・・・と。


まぁ、ピアノでも調律は必要なんですが・・・。三線ほどではありませんよね(;^ω^)


基本的な考えですが、「三線は調弦がズレる楽器」と理解しておくことが必要です。


三線は構造上、カラクイ(糸巻き)に弦を巻き付けて、弦の張り具合で音の高さを決めています。なので、カラクイの精度が低い三線の場合は1曲ごとに微妙にちんだみが狂ってきてしまう事もあります。


なので、常に自分の調弦が合っているか確認する必要があるわけです。これは、先生の仕草を見ているとすぐに分かります。まぁ、先生にもよりますが・・・(;゚Д゚)数曲弾いたら必ず「てん・とぅん・てん」と小さくちんだみしてます。


逆に言えば、先生が使っている高級三線でも演奏後には調弦が微妙にずれるという事です。一度ちんだみしたら「はいOK、もう大丈夫」ではないんですよ。


なので、三線を演奏する時は「自分の音に敏感になる必要がある」って事です。


三線の調弦の仕方は?


さて。ここからが本題。どうやって調弦するのかです。


大抵の場合は、三線を購入する時に調弦器が付いてきます。お店の人にも勧められます。その調弦器・チューナーを使って、自分の声の高さに合わせてちんだみするのが一般的です。だいたいは3の高さ(B・E・B)でやることが多いと思います。


この便利な調弦器はデジタルとアナログがあります。教室の先生によっては「デジタルチューナー禁止!」という先生もいるのでデジタルチューナーを使う時は注意です(;'∀')


https://www.ot-life.blog/wp-content/uploads/2022/05/IMG_0539-800x1083.jpg


デジタルチューナー


とても便利で使いやすいのがデジタルチューナーです。デジタルチューナーはクリップ型の小さいものから、マイクを使って調弦する据え置き型、スマホアプリまであり種類は多彩です。正直、選びたい放題です!


このデジタルチューナーの最大のメリットと言えば、ボタン一つで調弦が出来る点にあります。


例えば三線の調弦を「三の高さ:B・E・B」に合わせる場合は、三線にチューナーを挟んで電源を押すだけです。あとは弦をつま弾けば「高い」か「低い」か勝手に機械が判断してくれます。


とても簡単です。しかも殆どのデジタルチューナーはバックライト表示されていますので暗闇でも安心して調弦ができます。舞台袖でこっそり調弦したい時などは、デジタルチューナーの力が最大限発揮される瞬間と言えると思います。


そんな素晴らしい機械でもやっぱりデメリットはあります。


ずばり!「電池切れ」です。これは電池で動かしている機械だからしょうがない欠点ではありますが、電源がなければ「動きません」。また、機種によっては電力が弱まるとチューニングの力も若干弱まってくるものあります。


なので、常に予備の電池を補充しておく必要があるのがデジタルチューナーの欠点ですね。


アナログチューナー(調子笛)


デジタルチューナーの逆でアナログチューナーも紹介しますね。これは年代によってはあまり使ったことがないという代物かもしれませんね(;'∀')


このアナログチューナー(調子笛)を使うメリットとしては「故障に強い」という点と「電源を必要としない」人力という点です。


三線の偉い先生方は大体この調子笛でちんだみしているのを見かけますので年配の方には逆になじみのあるチューナーかもしれません。


アナログであること自体がデメリットのような感じがしますが・・・。あえていうなら「聴力に頼る必要がある」ということ、「意外に高価」であるということ、そして最大のデメリットは「ちゃんと調弦できているか不安が残る」という事です。


どんなに歌に自信があっても、ちんだみ(調弦)が上手くできていないと元も子もないです。ましてやアナログチューナーの場合は笛と弦の音を聞き分ける能力が必要になってくるので、「正確さ」に関しては機械には劣っているように感じてしまうのが正直な感想です。


コレが調子笛です↓


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二揚げの練習ってどうやるの?


二揚げは沖縄民謡ではあまり頻繁に行う調弦ではありませんが、「下千鳥」は二揚げの代表的な曲ですよね。そして琉球古典音楽の場合だと「浜千鳥」や「前之浜」が有名どころ。


この二揚げの練習ってどうやればいいのか?と聞かれることもあるんですが、練習方法は2つ。


  • 1回ずつ本調子から中弦を上げて、二揚げの調弦を行う

  • 男弦と女弦を下げて(1・3下げ)にして二揚げの調弦を行う


この2つの練習方法を定期的に行って「耳を慣らして」いけば、自然と二揚げのちんだみが出来ると思います。でも、注意して欲しいのは「コンクールでどうやって二揚げにちんだみするか」を決めてから練習はしましょうね。


本番で歌う課題曲の高さで練習しよう!


コンクール本番で二揚げにする場合、2通りのやり方があります。


  1. 1回ずつ本調子から中弦を上げて、二揚げの調弦を行う

  2. 男弦と女弦を下げて(1・3下げ)にして二揚げの調弦を行う


1の場合は、二揚げにすると声も高くなるので「歌の難易度が増す」傾向にあります。


本調子はB(三)の高さで歌っていても、二揚げで声が高くなるので、歌の難易度は自然と高くなります。特に八・九の声楽が出てくる場合は、喉の調子をしっかりと整えながら練習していかないと結構厳しいかもしれません。


2の場合は、1・3下げにするので「ちんだみの難易度が増す」傾向にあります。


本調子はB(三)の高さで歌っていて1・3下げにする場合は、男弦と女弦をちんだみする必要があるので、この2本の弦のちんだみが狂うと演奏自体がおじゃんになります(;'∀')。しかし、ちんだみを下げる事で二揚げの歌を低い音で歌えるので歌は歌いやすいと思います。


どちらの場合でも、しっかりと本番を意識して二揚げの練習をすることが大切という訳ですね♪


今日のまとめ


今日は二揚げの練習について少し解説しました。


デジタルチューナーの良いところは正確に調弦(ちんだみ)出来ることや舞台袖とかでも静かに調弦できる事でしたね。一方、機械ですのでやはり電池切れが心配事になるのが欠点((+_+))


逆にアナログチューナー(調子笛)が良いか?というと調子笛は耐久性に優れており壊れにくいという構造が最大の特徴。しかし、聴力に頼ったりするので正確な音がちゃんと取れているか不安が残ります。またデジタルチューナーと違って値段の方も若干値が張るのがマイナスポイントでもありました。


練習では調弦器を使いながら細かくちんだみすれば良いんですが、コンクール本番では調弦機が使えません。なので日頃からしっかりと練習して「耳を慣らす」必要があります。


とはいえ、デジタルチューナーとアナログチューナーのメリット・デメリットもあるので、文明の機器を上手く活用しながら三線ライフを楽しめる良いと思います。


今日のブログはここまで♪


最後まで読んでいただき感謝です。あなたの三線Lifeがますます楽しいものになりますように☆彡


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八重山古典民謡では調子笛で耳を鍛える事を推奨しています。三線用のデジタルチューナーもありますが電池のいらない昔ながらの調子笛が実は便利だったりしますよ♪

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