桜の雫
肌寒さと麗らかさが
交差する
さよならとはじめましてが
交差する
桜は
春の女神の先達だ
待ち焦がれた春を
寿ぐ
咲き誇り
咲き誇り
淡い花びらの隙間から
光の粒がこぼれ落ちる
舞い落ちる
舞い落ちる
風の一陣が吹くたびに
花びらが散り初める
染める
染める
昼の桜は
艶やかでありながら
清らかだ
夜の桜は
密やかでありながら
淫らだ
ベールの奥の
唇をみたような
桜の雫は
しとどに濡らす
隠された扉を
開ける
砂紋は風に消える
桜は風に散る
儚いうつつ
肌寒さと麗らかさが
交差する
さよならとはじめましてが
交差する
桜は
春の女神の先達だ
待ち焦がれた春を
寿ぐ
咲き誇り
咲き誇り
淡い花びらの隙間から
光の粒がこぼれ落ちる
舞い落ちる
舞い落ちる
風の一陣が吹くたびに
花びらが散り初める
染める
染める
昼の桜は
艶やかでありながら
清らかだ
夜の桜は
密やかでありながら
淫らだ
ベールの奥の
唇をみたような
桜の雫は
しとどに濡らす
隠された扉を
開ける
砂紋は風に消える
桜は風に散る
儚いうつつ