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今週のキングダムPART93第733話「奪われた者」


はじめに

 今週は短めにざっくりと説明させて頂きます。今回は桓騎様の過去編が明かされます。彼が何を感じ、何を以て、今に至るかが、明かされていく今回です。
 今回はアニメは台風の影響で、中止となりましたので、お休みです。
 詳しく知りたい方は、上記のリンクをご確認下さいませ。

キングダム第733話「奪われた者」

 桓騎様の幼い頃。砂鬼一家の原型と思われる少年少女達はとある山の中に住んでいました。彼等は、家族から、売られたり、虐待を受け、逃げ出して来た子供たちで構成された集団でした。
 この時点で、桓騎様はよそ者なので、歓迎されてはいませんでした。何より、恐ろしい何かを感じ取ることが出来るような存在として、扱われる始末。
 リーダーの偲央はそんな彼を受け入れますが、桓騎様は、こんな奴らでどうやって、生計を立てているかを聴きます。
 
 山の町と町の間には、山道があり、野盗の生活をしているのですが、それだけでは、生活は厳しく、野菜を育てたりしてますが、獣を狩っていたりして、苦しい毎日を過ごしているようです。

 山で活動する彼等は、その山中の近道をするルートで待ち伏せしている最中、仲間の1人、召という少年がいました。彼はいつも、砂袋を被っていたのですが、何故被っていたかと言えば、変態領主の下僕だった彼は、顔の皮を焼かれ、皮を剥がされた過去があった為、今に至るという。
 その過去を語る仲間の1人であり、よく喋る竹耳は皆、そんな酷い目に遭って来た暗い過去を持つ子供で構成されていることを語ります。

 その後、金品は獲りますが、命を取ることはしません。その中途半端さには、桓騎様も、呆れている様子。これが、どうやって、今の砂鬼一家になっていくのやら?
 どうして、こんなルールを決めたかと言えば、偲央が決めたものでした。搾取された者同士、支え合い、助け合うというやられたらやり返すのではなく、支え合う。やられたからこそ、助け合いたいという精神から来るものでした。

 しかし、奪った金品を取り換えようとした時のこと、狼甫一家という野盗に、上納金を払っても、不審がられ、挙句、食料や種籾を奪われますが、何も言い返すことの出来ない彼等は、奴らの言うことを聴くことに。

 桓騎様は、戦おうとしますが、それを止める偲央。ここで彼等を殺しても、一挙に残りの仲間が、大勢やってきたら、一たまりも無いと。
 涙を流しながら、止める偲央に、桓騎様も武器を下げようとします。
 狼甫一家の怒りを鎮める為に、年少の少女を攫おうとしますが、代わりに自らを犠牲にする偲央。その中で彼女を玩具にしようとした彼等に、遂にキレる桓騎様。
 狼甫一家の1人の眼をブッ刺してしまいます。全ては仲間を守る為。守って来た誓いを破ってしまったその先にあるものとは?

まとめ

 辛すぎる、悲し過ぎる、酷すぎる。これに似たことは今の世の中でも、世界の何処かで、頻発していると思うと胸が苦しくなります。
 桓騎様が、どうして、搾取する側の人間に対して、此処までの非道を繰り返すかが、これだけでも、よく分かると思います。

 良いことをすれば、良いことが帰って来る。きっと、そんな思いもあったんだと思います。しかし、現実は残酷で、弱い人間は骨の髄まで、搾取され、何をしても、構わない。どうして、していいかと言えば、それは弱いから。

 同じ奴隷出身の李信は良い方だったのかもしれません。出会いが違えば、桓騎様のように、多くの人々を怨み、多くの人々を虐殺することに躊躇いも無い人間になっていたと思います。
 善意では人は救えない。嬴政が人を信じていることに対して、嫌味を言ったのも、此処で繋がったと思います。そりゃ、ムカつくし、そんな偽善者なんて、いるわけがないと思っても、仕方ないですよね。

 偲央の優しさが苦しいですね。今までも、色んな酷い目に遭いながらも、奪いはするものの、道案内したりと助け合う姿は胸が苦しくなりましたね。
 それだけに、このどうにもならない不条理に抗う力が欲しかったんですよね。我慢すれば、きっと、見返すことが出来ると信じてたんでしょうね。

 ようやく、桓騎様らしくなってきたのですが、これからは、きっと、地獄絵図ですね。間違いなく。
 砂鬼一家の由来も、砂袋をする鬼みたいな意味合いなんでしょうか。召と同じ格好をすることで、協働性羞恥を働かせ、仲間意識を高めるみたいな?

 彼等が、生きる為に、拷問を働き、人を殺戮し、憎んでいた秦国の大将軍に成り上がるまでの話と思うとこれからが、本当にしんどいです。
 殺戮を肯定するわけでも、否定する訳でもありません。しかし、この世界の不条理に立ち向かう為には、どうしても、力が必要になります。
 弱いからこそ、戦わないといけない。戦わないと何も守れないから。
 だからって、人を殺して良い訳じゃないけれど、それは飢えを知らない何も知らない温室育ちの考えであって、その道理は通りません。
 故に考えないといけない。他人事だから、関係ない話しだからと切り捨てるのではなく、考え続けなければならない課題だと思います。


 この闇を聴いて、果たして、李信はどういう選択をしていくのかも、凄く気になる所ですね。

 次回はお休みです。

最後に

 ざっくり、書く予定がしっかり書いてしまいました。

 こんな駄文でも、最後まで読んでくれたら、スキとコメントお待ちしてます。フォローも宜しくお願いします。

 それでは、皆々様、御武運を!!!


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