今週のキングダムPART58第698話「虐殺の理由」

 いよいよ、直接対決の2人の男とそんな彼を守る人々のお話でございます。今回は中々に面白かったです。そんな今回のリンク貼っておきましたので、全然、分からない方はこちらをどうぞ。

 突然の来訪

 舞台は桓騎のいる趙の野営地。多くの兵を引き連れた嬴政含む、秦国の精鋭部隊の姿。その姿を見た摩論は直ぐに殺しに来たと察した様子。早く、何か、手を取らないと取返しのつかないことになってしまう。その前に、何としてでも、対策をたてなければと考えを巡らせ、やれることを始めた摩論。

 一方、嬴政達王軍に桓騎軍からの伝令。内容は出迎える場所は“ここから北上して少し西にある平野地とのこと。それはつまり、嬴政達を討ち取り易い場所ということ。その中で、嬴政は想定内だと発し、すぐさま、軍を展開するように、指示を飛ばします。この流れるように、早い展開。正に一触即発の予感しかないのが、何とも、恐ろしいと申しましょうか。

 因みに色んな史実とオリジナルが組み合わさったキングダムですが、この話は史実らしく、王自らが、観に行ったらしいですよ。こう言う所は昭王みたいになってる感じがしますけれど。

 忘れた

 遂に対面を果たした2人とその他大勢。その中で、桓騎は机の上に足を乗せるという太々しいDQNっぽい座り方で、お出迎えをするという常軌を逸した姿に憤りを隠せない昌文君。しかし、嬴政はそういう男だと、最初から期待はしていなかった為、大した騒ぎにもならず。

 すぐに席に着いた嬴政は、どうして、このような蛮行に及んだのかと桓騎に尋ねますが、殺したかったから、殺したと取調室でカッとなって、殺したみたいな勢いで、犯行を自供する嫌な犯人みたいな供述を行います。

 しかし、嬴政はどんな理由があれど、虐殺は許されていないこと、それは大将軍であれど、違うと述べ、此度の理由、どうであれ、言葉次第では、首を刎ねると宣言し、何故、このようなことをしたのかと再び問います。しかし、桓騎は「忘れた」と述べ、すぐさま、嬴政は桓騎を首を刎ねろと言われ、すぐさま、豹司牙が彼の首を切り落とそうとするとする最中、黒桜はそれを静止、桓騎を逃がすと促しますが、そこに紳士・摩論が駆けつけます

 仕方なかった

 その中で、桓騎を守る為、いつもの紳士と発してしまった摩論。そんな彼は嬴政に弁明を述べます。扈輒軍に勝利したことは奇跡に近かったこと。そんな奇襲が成功し、扈輒本人を討ったことにより、大量の捕虜が出現し、情報戦で、何とか、降参させたのですが、予想以上に出て来た捕虜の数々。そんな、彼らが、反逆の可能性もあり、逆転の可能性もあったと語る摩論。

 そんな彼らにあの情報が虚報とばれた場合を考え、一斉に反乱を起こされた場合を考え、だから、仕方なく、彼らを殺すしかなかったと弁明する摩論の姿には、彼の言葉には強い意志を感じました。「わ…私だって…ここまでのことはしたくなかった!」というこの言葉は、ブラック上司に振り回されてしまった哀れな中間管理職の哀しい所がね。

 その話に嬴政は殺すしかなかったのかと摩論に問い返しますが、同じ意見に。1人残らず、殺す必要はあったのかと彼を責め立てる嬴政。摩論は言葉が出なくなります。お前たちは必要以上に殺し過ぎていると舌戦を展開する中で、遂に桓騎が口を開き、「つまり今この世で一番人を殺してんのはお前だぞ、秦王よ」と鋭い一言で、嬴政を糾弾するのでした。

 まとめ

 今回は摩論同情票多数で、人気投票一位になるんじゃね?と思う位の過酷な展開だったと思います摩論がとにかく、可哀想過ぎて、辛かった回だったと思います。あれだけの弁論をよくもまぁ、語りに語ること。これは天才軍師に尽きた回だったと思います。ほぼ、彼の本音と嘘が詰まっていた言葉のダブルパンチ。これまでの回を観ていた読者にとっては、彼もまた、桓騎様の被害者なんだなと思えるし、嬴政達からしたら、何言ってんの?と言う視点もあって、今回の回は色々なことを考える内容でしたね。

 その中でも、自らの信念を揺るがない嬴政。虐殺を許さない彼の姿は、ちょっと、危うさを感じるように思えますが、それからの桓騎様の台詞はグサッと突き刺さるような言葉には、この2人の正義は絶対に相いれないんだろうなと思うような平行線を辿りそうな予感。

 それにしても、桓騎様の態度が悪すぎんか?と思う位、彼の王族や軍人に対する悪意に満ちた姿には、狂気しかないですね。ハイライトも無い瞳の深い闇に堕ちた表情は、彼の抱える深い闇を表現してそう。やっぱ、これから、暗い過去が明らかになるのかしら?

 昔、アメトーーークのキングダム芸人にて、中川家の礼二さんが、嫌と言ってたのが、彼なので、これだけでも、よく分かると思います。上に対する傲岸不遜な態度、現実社会では、完全に左遷されるか、離職されるような傾奇者でしかないですよね。それもこれも、実績があってこそ、なんですけどね。

 そうやって、考えると現実の世の中って、不思議ですよね。皆、同じ服を着ていることが、当たり前で、違う服を着ている人は認めない。つまはじきされるのが、世の常。しかし、この世界で認められている人には、そんな固定概念を覆すようなことをやる人がいるのも、また事実。しかし、そういう人は常に孤独で、ほぼ、悪口ばかりで、勝ったなら、凄いと称賛。敗けたら、当たり前だろうという厳しい。本当に、我々は何を観て、何を知り、何を考えているのか。何も考えてないんだなと思う今日この頃

 桓騎様も、数多くの実績を上げ、大将軍にまで、格上げされました。その中での今回の暴挙。いつかは、やると思われてただけに、今回はね。それに、実は雷土の弔い合戦とは言わないのは、そんな一時の感情に流されたなんてという事実が明るみになったら、それはもう、取返しがつかないですよね。それこそ、失態というか、彼の弱みになってしまいます。

 そんな今回は、光を信じて、諦めない。苦しい道程を選択してきた嬴政だからこそ、そんな希望も無い暗闇を歩いて来た桓騎様との問答は果たして、どんな感じで決着するのやら?

 次回もお楽しみに。

 最後に

 久々にアニメの感想も終わり、何だか、物足りない気持ちですが、それも、気付いたら、4月になってそうと思いつつ。

 今回も最後まで、読んでくれた方はスキとコメント、アナタの感想お待ちしてます。フォローもして貰えると助かります。

 キングダム同盟もお待ちしてますので、固定してある記事を御確認の上で、宜しくお願いします。目指せ、天下の大将軍。

 それでは、皆様、御武運を!!!

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