見出し画像

今週のキングダムPART56第696話「解放の噂」

 久しぶりの更新です。アニメは素晴らしいエンドを迎えたと思った矢先、原作はとんでもないことに。いつか、三期をまとめる記事を挙げたいですが、それはそれとして、今回の物語を振り返っていきたいです。詳しく知りたい方は下記のリンクから調べて下さいませ。

https://youngjump.jp/

 勝利と敗北

 咸陽にも、桓騎様の勝利の報告に揺れていました。一時は敗北間際と言われていた戦況が一転して、勝利に驚く王宮。それまで、桓騎を散々、夜盗呼ばわりしていた文官たちも、これには驚きしかないことでしょう。残るは邯鄲のみ。

 一方、趙の邯鄲にも、扈輒が破れた報告が届き、激震の走る王宮。郭開もガクブル震える中でのこの展開には恐れしかないことでしょう。こいつだけは、一刻も早く消えて欲しい。

 それから、その情報は王翦軍にも、届けられ、勝利に沸くことに。

 しかし、この戦はこれでは、終わりませんでした。

 疑念

 一方、桓騎の指示の下、摩論の神妙な面持ちで、本当にやるんですか?の言葉。これだけでも、桓騎の恐ろしさが伝わると言える場面です。

 そんな中、李信達、飛信隊の面々は、伝令の馬印の下、今まで逃げた趙軍を追い、こちらには戻るなという指示を受け、あからさまに桓騎達から離されてしまいます。何か、おかしいとは思いつつも、李信達は闘える兵と共に、平陽城に向かいます。

 その中で、羌瘣は残ると宣言。ケガがあるのか?と李信は訪ねますが、何か嫌な予感を察してかの表情。彼女の勘はよく当たりますからね。

 そんなわけで、李信達は桓騎達が居る所から、離れ、一路、扈輒軍の残党を追って、平陽に向かいます。これは摩論の優しさなのか、邪魔されたら、一大事になるからなのかは、謎ですが・・・・。

残酷

 そして、舞台は桓騎軍に移ります。それまで、投降していた兵達は皆、解放されて行きます。ようやく、家族の元に帰ることが出来ると喜ぶ彼らでしたが、その願いは叶わず、斬首されてしまいます。

 そんな場面が何度も、何度も続いていきます。惨いというか、言葉がありません。

 それから、本陣にて、倫玉から、終わったことを告げられる摩論の表情が何とも、切ない。彼の苦悶の表情に全てが現れています。

 史実では、始皇十三年に桓騎が平陽の地を攻めた

 趙将扈輒を討ち取り、首十万を斬った

 と記されており、その最後を後ろからは、伝わりませんが、桓騎様の表情で終わりました。

まとめ

 言えることと言えば、酷い。それまでは楽しかった展開が一転して、地獄に様変わりし、大勢の人々が死ぬことに。それまでも、お知らせしてきましたが、口で言うのと、絵として見るのは、やはり別物。凄惨としか言えません。怖い。今までも、キングダムでは、そんな一場面が何度も描かれて来ましたが、今回は本当に凄惨。こんな戦意の無い人を殺して良い道理は無い。黒羊丘でも、惨い勝ち方をしてましたが、今回は勝っている所からのこれですから、ワケが違います。

 六大将軍という権限で、虐殺も略奪も、禁止されていると知っていながらですから、これはもう、咸陽からの怒りは絶えないでしょう。嬴政の理想とする所から、遠ざかっている。最初から、分かり合うことが無いにせよ、中華統一という夢にこれ以上ない遺恨が産まれた感じですね。強大な権限を与えたからこその悲劇。

 今回は摩論がとにかく、可哀想。桓騎に振り回された挙句のこの顛末に、逃げておけば良かったのにね。そういう問題じゃないだろうけどさ。彼も捕虜をどうしたらと悩んではいたけれど、だからと言って、殺して良い道理は無いからこそ、中間管理職である彼の身上が不憫でしかないですね

 桓騎様の怒りはごもっともで、きっと、雷土を拷問したヤツが紛れてて、それを探す為という大儀名分を突き付けるのでしょうが、それにしても、酷い。それだけ、雷土は大切な仲間だったということなんでしょうね。こうやって見ると桓騎様は何だかんだ、身内には優しくて、それ以外には蒙驁を除く特に王族辺りに対する当たり方は相当、厳しいので、もしかするとこれが桓騎様の弱点かもしれません。此処にこそ、つけ入る隙があるというか、攻められることに慣れ過ぎていることや、身内を信じすぎる所があるからこそ、其処が脆いということが、ここに来て、露呈した感じですかね

 その上、雷土を失い、武力の要も失った桓騎様の今後が不安しかないし、こんなことするリーダーに果たして、ついてくるヤツおるのか?いるだろうけど。そして、このことを聴いて、李信はどうするのか?先に嬴政がどうするのか?

 多くの趙の人々は白起の長平の40万人生き埋めを思い出すことでしょう。こんなことが続くから、戦争って、亡くならないんだなと哀しくなります。

 そんな次回に、希望はあるのか?

キングダムアニメ第三シリーズ第25・26話感想戦

https://kingdom-anime.com/story/detail.php?id=1000986

 今回はいよいよ、大団円を迎えたキングダム第3シリーズについて、お話致します。まさかの第4シリーズ決定と盛り上がりを感じておりまする。本当か、どうかは、知りません。

 最初は25話「巫舞の違い」

画像1

 嬴政と向ちゃんが抱き合うのは、感動的というか、本当に再び会えて、良かったねととても、ハートフルな場面だったと思います。

 といいながらも、最初は秦国の論功行賞から始まりました。今回はどの将も、どの将なりに活躍を果たした結果となり、どの将も等しく、褒美を授けられました。そんな活躍した中で、一番の活躍を果たした将は楚の巨人・汗明を討った蒙武。それだけ、汗明は強かったということなんでしょうね。

 今回は特別に、蕞の住民は秦国の為に闘った人々。これは褒められて、当然。金や爵位では、彼らの死は癒えないかもしれませんが、この闘いを生き抜き、守った価値がこうやって、形に出たことはきっと、誇らしく、全てが無駄じゃなかったんだと思えましたね。

 勿論、山の民も褒美を受け取ることに。文官たちは動揺を隠せませんが、いよいよ、彼らが表舞台で活躍することへの期待感が伺える場面でしたね。

 その中で、今回の特別な働きをしたのは、勿論、我らが信君でした。そうでなくては、困ります。だって、あんな命がけで、誰よりも懸命に闘っていたからね。多くの別れを経験した信を評価しない人はいませんよね。そんな信も3000人将となり、いよいよ、将軍が近づいて来たことに、彼も震えずには要られないことでしょう。

 因みにアニメでは語られませんが、蒙恬も王賁も昇格します。此処は描いて欲しかったような・・・・。

 個人的に桓騎様に覚えられてたとこと騰さんがコココからの録嗚未のマジかよ、そして並んでしまった壁さんがツボでした。色んなキャラの色々な表情がとても、面白かったですね。コココ。

 大喜びの信は三千人将となった彼は点呼の為だけに、隊員全員の名前を呼んだりする姿はお子様で、如何にも信らしい場面でした。今回の闘いにより、麃公軍の面々が、合流し、岳雷達が仲間になりました。そんな彼も、あんな麃公が嬉しそうに語る姿を見たと信に話す辺り、何だかんだと信頼してると言うか、何かに引き寄せられたんでしょうね

 下呂改め、我呂も出て来て、今後、彼も活躍が期待される1人ですからね。そんな彼らもこの隊には、女で凄く強いヤツがいるとかという話が出て来て、信から語られるあの神ヒロインへと話は続きます。

 そうです。お待たせしました。羌瘣の登場です。この回はもう、どうせ、合従軍の消化試合でしょ?見なくてもいい、無駄なことしやがってと少し思ってた僕含め、多くの視聴者が驚くような仕掛けには、これは最終回に相応しいわと感嘆を挙げました。

 幽連を討つ為、趙の老尾に訪れた羌瘣。ヤツの居場所を知る羌明にその場所を案内して貰う為に、合流したのでした。彼女は里と外を繋ぐ為の連絡役として、使えていました。彼女もまた、蚩尤の一人として、羌瘣の居た里の代表して、闘いに望もうとしていましたが、その場に来た時、余りの格の違いを思い知らされ、逃亡。その後、追手を殺し、里からの連絡役としての役目を手にした。代わりに里では死んだこととなり、二度と里には戻らないことを条件に、外に放逐されました。

 そんな彼女を羌瘣は、そんな生き方を許し、前を向こうとする姿には、羌明含め、視聴者も大人になったなぁの心境だと思います。これも、信に感謝と言いましょうか。

 そんな羌明の話により、幽連のいる山にやって来た羌瘣。あの祭を乗り越えた彼女は趙でも、手が出せない程のイカレっぷりらしい。そんな卑怯な真似をしたヤツに辿り着いた羌瘣。個人的にココが今回のキングダムで、一番盛り上がった場面だったかもしれません幽連の声が小山茉美さんだったことですかね。どうせ、知らない声優さんなんでしょ?とか、一期の時と同じ方かな?と思ったのが、本音です。マジで、ラスボスじゃん、此奴は勝てないよと戦慄する程の威圧感、圧倒的恐怖を感じる声色、何処を切り取っても、勝ち目なし。声だけなら、龐煖よりヤバい。

 そんな幽連と相対した羌瘣でしたが、最初から情報筒抜けだったようで、多数の幽連の手下に襲われてしまいます。最初は手加減していた羌瘣でしたが、徐々に本気を出し始め、遂に本領発揮し始めたのが、25話まででした。個人的にこれは最終回に相応しい終わり方で、大満足でした。コココ。

 第26話「別の道」

画像2

https://kingdom-anime.com/story/detail.php?id=1000991

 最終回あるある。OPENING無しからの羌瘣の本領発揮し、その他の幽族を圧倒します。その姿に幽連は不敵な笑みを浮かべつつ、羌瘣は首領である彼女に突っ込んでいきます。しかし、神を堕とす状態で攻め込むのですが、そんな彼女をノーモーションで、ぶちのめしてしまいます。

 呼吸が乱れた羌瘣は、圧倒的な実力を有する彼女に一度は萎縮してしまいますが、気を取り直し、短期決戦で、攻め込んでいきます。しかし、全くと言っていい程、その攻撃は通じなかった。その反動で、更に消耗する羌瘣を他所に、幽連は巫舞の真実を語り始めます。あの羌象を討った闘いで、妹を殺していた幽連。彼女曰く、現世の柵を意識的に排除する為の儀式こそが、祭であり、それを乗り越えることで、簡単に力を引き出すことが出来るという恐ろしい力だったのでした。此処で愛や憎しみが力になるなんてという台詞で、どれだけの少年漫画がぶちのめされたことか・・・。

 絶体絶命の羌瘣。完全に格の違いを思い知らされ、負けを認めようとした刹那、そんな彼女に光が差し込みます。それは幽連が否定してきた人の力の結晶・飛信隊の仲間達でした。今、この場面を見るとそういうことかと思います(分かる人には分かる)。そんな羌瘣は全てを悟り、ラピュタみたいな起き方で、復活を遂げます。ちょっと、怖い。そして、何かを悟った羌瘣は、最後の力を振り絞り、幽連に立ち向かいます。

 それは忘れもしない遠い記憶。羌象が意識の果てに潜り過ぎたせいで、こちらに戻れなくなってしまった時のこと。全ては羌瘣に勝つ為、自分より才能も、蚩尤としての違いを知っていた彼女は自らの命を賭けていたのでした。

 そんな羌瘣は意識を深く潜った状態で、幽連に挑みます。その余りの強さ、その意識の深さはもう二度と現世に戻れない程の覚悟で挑んでいるように思われました。しかし、過去回想にて、羌象が教えてくれたのでした。最早、沈みかけていた感覚に陥った時、その時に見えた光は羌瘣だった。その言葉を背に、完全に意識を落とし込み、全てを無にした彼女。何も感じない、何も見えないその世界で感じ取った一筋の光、その光を頼りに全ての力を出し切り、やがて、現れた羌象の幻影。その力を手にあの幽連を打ち倒したのでした。

 羌瘣は外と繋ぐ人との絆、その絆があったからこそ、禁を犯しながらも、戻って来たと幽連に言葉を掛け、それでは、何の為にあんな思いをしてまでと恨み節。そして、次の蚩尤が必ず貴様を殺しに行くぞと言葉を吐き捨てながら、倒れ込み、望む所だ、私は絶対に負けないと発し、長年の宿敵だった幽連はあの世へと旅立って行きました。この言葉には絶対の自信とこれまでにない覚悟を感じ取り、僕も読んでて、心が震える場面でしたね。この場面見ると幽連も、哀しい敵キャラだったんだなと心底、思います。生き残ってしまった苦しみを吐き出す為に、人を殺しまくることでしか、自らを律することが出来ない程に。何とも、哀しく、憎しみ切れない敵であり、キングダムの良い面だったと思います。

 そんな死にぞこないの羌瘣に追い打ちを掛けて来た幽連の手下でしたが、ずっと、観ていた羌明によって、討ち取られ、2人は何とか、その場を脱出することに成功します。その前に幽連を土に埋め、まだ死んでいないと偽装し、二度と祭をやらせない為に、偽装工作を施した2人(まぁ、結局の所、バレてしまいますけどね)。そんな中、夕日を背に羌瘣はある決断をします。本当は全てが終わったら、死のうとしていた彼女。生きる理由だった羌象も居ない、本当は自分が死んで、彼女を活かす為の人生だった。その為なら、その命さえも、どうでもいいと思う程の存在だった。しかし、彼女はそんな彼女と同じ位、大切な存在に出会ってしまいます。忘れるわけじゃない、これからも、その思いを胸に、彼女が観たかった世界を自分が懸命に生きる為に。固く決意を決め、精一杯生きることを決めた羌瘣の涙は多くのことを経験し、一人の女性として、戦士として、覚悟を決めた瞬間でもありましたね。これはもう、良い最終回でしょう。そして、羌瘣は392日ぶりに飛信隊に戻るのでした。それから、数年した後を知りたい方は下のリンクをどうぞ。

 個人的に第4シリーズで子を産むとこやってくれ。

https://note.com/0930_1992/n/n319480302c6b?magazine_key=m2375c7cce2ba

 最後に

 良い最終回でした。そして、第4シリーズも決まり、今後が楽しみでしかありません。ちゃんと振り返りたいので、その時は宜しくお願いします。また暇な期間が出来ましたが、それは次の楽しみが出来たということで。本当にキングダム第3シリーズこれにて、閉幕!!!コロナを乗り越え、二年間ありがとうございました。

 今回は本当に長かった。本当に凄い長文だった。本当はすぐに投稿しようと思ってたんですけどね。今回は時間の都合とか、こんなに語ることが多すぎて、本当に語りたいことが多すぎた。そんな最後に相応しい内容になったと思いますので、最後まで読んでくれた方はスキとコメント頂ければ、幸いです。フォローも頂けたら、嬉しいです。

 キングダム同盟も宜しくお願いします。

それでは、皆様、御武運を!!!

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?