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①HACCPって何を取り組むの?

 HACCPがどのようなものかの概要については前回の記事を参照していただければと思います。
 今回は、HACCPは何をすればいいのか少し具体的に話をしようと思います。

*この記事では、食品工場の現場のパートのおばちゃんに伝わるようなわかりやすい言葉でお伝えできればなぁと思います。
*専門用語を使わないといけないときは用語の説明を加えていきます。



HACCPの目的地は?

 結論としてざっくり説明すると、
 HACCPでは重要作業の記録を残せる状態にできるように取り組んでいきます。

理解するために気にしなくていい情報

HACCPの教科書的な解説事例としては、
・HACCPの歴史を説明する。
・コーデックス委員会などを説明する。
・「HACCPではない従来の管理方法」と「HACCP管理方法」を比較した説明する。
ということが多いですが、
 これらはHACCPを理解するうえで絶対必要とは言えない情報だと思います。
 こういう情報は、ハザード分析やCCPを十分理解したあとで趣味で知りたい人が調べればいいと思うので興味があればインターネットで調べてみてください。

HACCPを理解しやすい学習ルートは?

 まず、最終的に設定する"重要管理の作業"を理解する。
 次に、"重要管理の作業"を設定するために"食品の危険なものを調べる方法"を理解するという流れで学習するのがいいと思います。
 "食品の危険なものを調べる"ために、"チームメンバーを決める"ということや、"商品情報を整理する"という説明順番が、一般的には多いですが、私が初めてHACCPを勉強したときは理解しにくくて疲れました。
 なぜ疲れたのかなと考えると、最終的にどのような状態になったら良いかということをイメージ出来ずに、順番通りに一つずつ進めていたたからと思いました。
 ゴールを十分イメージせずにマラソン大会で走っている感じかもしれません。

目標に到達するために何が必要か?

 "重要管理の作業"の記録を残すために何をするのかをイメージしながら、次回以降で、"重要管理の作業"の記録を残すまで方法についての投稿を読んでいただけると幸いです。
よろしくお願いします。

 なお、HACCPでは以下のことをそれぞれの名称で呼んでいます。
この用語の名称だけでも覚えてもらえると嬉しいです。
"重要管理の作業"
 ⇒『重要管理点(またはCCP(読み方:シーシーピー)』
・"食品の危険なものを調べる方法"
 ⇒『危害要因分析(またはハザード分析)』

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≪CCPの作業記録を残すために必要な情報≫
・ CCPの作業記録を残す【ゴール】

   ↓
・そのために、CCPの管理方法を決定する
   ↓
・そのために、ハザード分析をする
   ↓
・そのために、製造工程を書き出す
   ↓
・そのために、製品情報を書き出す
   ↓
・そのために、 専門知識をもったHACCPチームをつくる
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◇用語の説明
重要管理点 ⇒CCP(読み方:シーシーピー)
危害要因分析⇒ハザード分析

危害要因分析のことは、「危害要因分析」「危害分析」「ハザード分析」のいずれの呼び方をしても間違いではないですが、この記事では「ハザード分析」という言葉で説明します。

◇おまけの用語説明HACCPの読み方は「ハサップ」「ハセップ」「ハシップ」のいずれかの呼び方をしますが、「ハサップ」という呼び方が最も一般的かなと思います。

おまけのおまけの用語説明
重要管理点のことを必須管理点と呼ぶべきだという方がいたり、危害分析ではなく危害要因分析と呼ぶべきだという方がいたり、こだわりの強い方がたまにいますが、正直どうでもいいので偉い先生方に指摘されても気にせずに、その場の雰囲気で適当に合わせておけば大丈夫です。
呼び方が違っても取り組む内容は同じなので気にしないでください。



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