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HACCP1年生(HACCP導入のための12手順7原則)

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食品安全のHACCPについて投稿しています。 主に入門編の内容となっています。 もしよければ見ていただけるとうれしいです!!
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noteを始めてみました。初回はHACCPについてです。

 食品メーカーの品質管理⇒食品安全関連のコンサル会社の経歴で、10年間以上食品安全に関わる仕事をしています。  HACCP(ハサップ)という名前を聞いたことはあるでしょうか?  食品安全の第三者認証制度であるFSSC22000、ISO22000、JFS-B規格、自治体HACCP、環境のISO14001、水産のMSC認証の認証取得などの経験を生かして食品安全のコンサルティングをしています。  食品安全に関わる内容や、ビジネス書籍を読んだ感想、日々の気づきなどを投稿していこうかな

①HACCPって何を取り組むの?

 HACCPがどのようなものかの概要については前回の記事を参照していただければと思います。  今回は、HACCPは何をすればいいのか少し具体的に話をしようと思います。 *この記事では、食品工場の現場のパートのおばちゃんに伝わるようなわかりやすい言葉でお伝えできればなぁと思います。 *専門用語を使わないといけないときは用語の説明を加えていきます。 HACCPの目的地は? 結論としてざっくり説明すると、  HACCPでは重要作業の記録を残せる状態にできるように取り組んでいきま

②HACCPに取り組むためには最初に○○をする!!

今回はHACCPに取り組むために何をすればよいか話をしていきます。 *この記事はこれからHACCPに取り組む工場の人に向けた内容となっています。 ≪結論≫結論として、HACCPに取り組むためにはまずHACCPチームを決めることになります。 HACCPチームとは、HACCPを運用していくための中心的なメンバーのことです。 具体例として以下のような方たちがメンバーとして選ばれることが多いです。 ・決裁権や判断権限がある人:工場長など ・HACCPに詳しい人:品質管理課など ・微

③製品説明書で起こりやすい間違いは〇〇!!

今回は食品安全のHACCPについてです。 これからHACCPに取り組む食品工場の方に向けた内容で投稿します。 結論として、製品説明書で起こりやすい間違いはハザード分析やCCP管理につながらない書き方をしている場合です。 ≪製品説明書で記載すべきこと≫ ハザード分析やCCP管理につながらない製品説明書とはどのようなものか説明していきます。  HACCPでは製品説明書と呼ばれる書面に、次のようなことを製品情報を記載しておくことが求められています。 ◆製品説明書の記載項目 ・製

④HACCPのフローダイアグラム作成で注意すること!!

 今回は食品安全のHACCPについてです。  これからHACCPに取り組む食品工場の方に向けた内容で投稿します。  結論として、HACCPのフローダイアグラム作成の注意点はハザード分析を確実に行なえるように製造工程を記載することです。 ≪フローダイアグラムの記載漏れは  重大危害につながる可能性あり≫ フローダイアグラムの各製造工程を基にしてハザード分析していくことになるため、そもそもフローダイアグラムの記載漏れがあるとハザード分析をすることができず、重大な食品危害を見落と

⑤HACCPのハザード分析で間違いが生じる理由とは!?

 今回は食品安全のHACCPについてです。  これからHACCPに取り組む食品工場の方に向けた内容で投稿します。  結論として、  ・ハザード分析の手法の理解が不十分  ・ハザードを見落としている    ・・・などがハザード分析が難しくなる理由であったり、間違いが生じる理由であったりすると考えられます。 ハザード分析の手法の理解 ハザード分析は、 ・フローダイアグラムの工程に合わせてハザードを抽出   ↓↓↓↓ ・ハザードを管理する方法を決める   ↓↓↓↓ ・管理方法を

⑦HACCPのハザードとは?

 今回は食品安全のHACCPについてです。  これからHACCPに取り組む食品工場の方に向けた内容で投稿します。  結論として、HACCPのハザードとは、 ・生物学的なもの ・物理的なもの ・化学的なもの  の3つによって生じる食品安全に影響を与えるものです。  以下でもう少し詳しく説明していきます。 ≪ハザードってどんなもの?≫ HACCPのハザード分析をするためには、そもそもハザードが何であるかを理解しておく必要があるので説明していきます。  HACCPは食品安全のため