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記憶の話

※4月、療養施設にいた時に書いてたものです。


先日、心理の先生と精神科のお医者様に
やんわり長期の入院を勧められるなどして
こちらもやんわりそれをかわして帰ってきたんですけれども、はいこんにちは。
皆様調子の程はいかがですか?

3週間ほど療養施設に入っているんですけど、そこに常駐している心理カウンセラーやら精神科医の診察やらを(半ば強制で)受けに受けまくった結果「君が今探すべきは仕事じゃなくて医療機関ではないだろうか」と、要約してそのような言葉を賜った訳です。
僕もそう思うにゃわん!

自分は、日付に換算すると週に大体4日ほど、箇所箇所記憶が飛んでいる時間帯があります。逆に1日中一切記憶を欠かすことなく過ごせるのが残りの3日くらいな訳です。
幼い頃から、今ほど酷くはないにしろこういう事はたまーにあって、ただ当時の自分は
「みーんなそんなもんでしょ!ワハハ!!」と謎の解釈をして気にも止めていませんでした。んなわけあるか。
「これもしかすると結構まずくないか?」
と思い始めたのは、 それから数年経過して、通学やらアルバイトやら家事やら、ある程度自立的な事を行うようになってから。つまり生活に支障が出てからでした。知らない所で散財していたり、バイトを欠勤していたり(この日は丸1日分記憶が無い)、自分の与り知らぬ所で怪我をしていたり、果ては当時の居住地だった釧路から、何故か電車で数時間の帯広に行って寒空の下で気を失ったらしく救急搬送されたり。
何故そんなことをしたのかと問われても、一切の記憶が無いため「分からない」としか答えようがなく、強制的に通わされたカウンセリングでは担当者を毎度困らせていた。今思うと本当に申し訳ないことをしたと思う。

結局時間と金の無駄にしかならなくて、それ以上に医者をこれ以上困らせたくなくて、1年半の通院の末、就職を機に通うのを辞めてしまった。
この頃は自分が双極性障害であることにも気がついてなかったし(やたら気分屋だなとは思っていた)不眠も患っておらず、特に薬も出されていなかったからまあいいかと思っていた。よくない。全然よくない。
ただ、その後も相も変わらず生活に支障はで続けたけど、記憶が欠けるという事態に本当に少しだけ気休め程度ですが対応出来るようになりました。その理由は、多分日記を書き始めたからだと思う。

推しが日記やノートを可愛いマステやシールでデコってるのを見て、自分もやってみたくなったんですよ。三日坊主の申し子である自分なんですけど、幼い頃は大量に文房具を集めてコレクションしていた事もあったし、
今なら日記もかけるんじゃない?と思って。
君、大正解。その日の気分で何となくスタートした日記は3日をはるかに超えて1年4ヶ月続きました。
自分は日記に、その日やった事、その日食べたもの、その日起きたことを毎日記録するんですけど、一体どういう原理なのか我ながら謎ですが記憶が抜け落ちている間もちゃんと日記を書いている事がほとんどだった。
なんなら「昨日お弁当洗うの忘れてた様なのでやっておきました」とか「ペンケースの中にボールペン入れ忘れてるよ!」とか手助けしてくれる文章も多くて普通に助かることがわりとある。

逆になぜそんなことをした!??って思うものも、うん、まあ……あるんですけど正直何が起きているか分からないより事後報告であったとしても把握出来た方がマシなので書いてくれてありがとうなの気持ちで読んでいます。事後報告っていうか事故報告って感じ。

精神状態の悪化で日記が書けなくなってからは暴走一辺倒。何も分からないし、何も把握出来ない。でも確実に誰かに迷惑はかけている。
そんな毎日が1年続いた。
いや、迷惑は、多分昔からかけていたんだろうと思う。自分が、自覚できなかっただけで。

ここからは療養施設を出たあと、つまり今現在追記してます。通院してるメンクリから解離性に対する薬が正式に処方されてから記憶を落とすことは無くなりました。
加えて、療養施設にいる間こんな風に文章を書き殴ったり、紙媒体の日記に今までのあれやこれやを書いて時間を潰してたんですけど、それがどう作用したのか抜け落ちてた過去の記憶が自分に戻ってきて、今は過去に起きた(起こした)大体の事は思い出せてます。どうしても思い出せない部分はあるけど、
それもいつか自分の心のキャパが広がったら思い出せるんじゃないかと思ってる。

自分の自我とは別の人格が現れて、その間記憶が抜け落ちるのは心の防衛本能だともう分かっている。自分の事だと思うと耐えられないから。心が誤嚥してしまうから。
だから行動を起こしたのが別人だと思えたら、楽になれる。それが自分にとって都合の悪いことなら特に。
「これ、自分のことじゃん」って思えたのは
多分心が受け入れる体勢に入ったからなんでしょうね。

この数ヶ月本当に色々あったから(これについては後々詳しく書く)薬はもっと早く出して欲しかったという気持ちが否めないけど
とりあえず、とりあえずは記憶を落とさずに済んでるよ。今の所何とか生活出来てます。

特にオチなどなくてすまんな。人間の記憶って不思議だなあって話でした。

追記 人間は脆いので、何度も同じこと繰り返すよ

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