見出し画像

2019⑥

THE BOTTOM LINE NAOGYA

数ヶ月前、腹回りが気になり始めた筆者は、2000円ばかりの軍資金で腹筋 ローラーを購入した。危機感は時に人を高める。自分でも分かる程度に肉が落ちてきた頃、職場の仲間に痩せたと言われ、健康診断でピーク時から7㎏減量出来ていた事が明らかになる。我ながら天晴れであると褒め称えた。 本日、これまで膝附コロコロを卒業し、上級編 立ちコロコロに挑んだ。余りの負荷の違いに筆者の腹筋は笑っている。

上級編の壁を痛感して第6回、今回は番外編2本立てでお送りする。DELICIOUS LABEL 20th Anniversary "DELICIOUS BUMP SHOW!!"@THE BOTTOM LINE NAOGYA(2019/7/6)、the pillows × a flood of circle Nagoya Club Quattro 30th Anniversary "New Direction on 2019"@名古屋CLUB QUATTRO(2019/9/3)である。名古屋CLUB QUATTROは2019①でも訪れている為、ヘッダーはTHE BOTTOM LINE NAOGYAにさせて頂いた。

祭りの後の祭り

DELICIOUS LABEL、名前は知っていたが、noodlesシュリスぺイロフTHE BOHEMIANS、3バンドともこのLIVEが初めましてであった。対バンデビューもこのLIVEになった訳だが、筆者は次の休みに各バンドのアルバムを1枚ずつ購入したという。LIVE自体の感想を綴るのは今マガジンの趣旨から逸れる為、長々とは書かない。しかし、山中さわおさんがレーベルのメンバーに 慕われている事が感じ取れた良い夜であった。

終演後、筆者は再びビールを我慢していた。再び乾杯の約束をしていたのだ。間も無くしてBUSTERSは集まった。お三方の内、お2人は初めてだったが、もう1人の方とは面識があった。

Zepp Tokyoの夜、輪になって乾杯する前、もう一人のBUSRERSとお会いしていた。帰りの電車の時間が迫っていた事もあり、僅かな時間しかお話する事が出来なかったが、また同じLIVEに参加する事が決まり、改めて乾杯を約束していたのだ。

集まったBUSRERSは全員住む県が違った。筆者は岐阜県、BUSRERSはそれぞれ東海地方、中国地方、関西地方からの参加だった。ビッグイベントだからこそ巡り会えたBUSRERSだと思う。会場前で話に華を咲かせていると、再会したBUSRERSから夕食のお誘いがあった。その時、腹が随分と減っている事に気が付いた。1夜に4バンドも観たのは筆者の人生が始まって以来、一番の贅沢であったが、長時間のLIVE、空腹に襲われるのも仕方がなかった。

折角のお誘いだったので、ご一緒させて頂く事にした。着いたお店はDELICIOUS LABELのメンバーも来店した事があるという中華料理のお店だった。円卓を4人で囲み、注文した料理を待つ中、今夜2回目の乾杯にジョッキをぶつけた。

LIVE後の余韻、空腹に中華料理、キンキンに冷えたビールジョッキ、円卓を囲むのはBUSTERS、美味しさを加速させる要素しかない宴席は大いに盛り 上がった。酒が進むに連れ、みな時間を気にする事を忘れていった。

ふと我に返ると、既に終電が名古屋を後にしていた。幸い誰も次の日に予定は無かったが、筆者と東海のBUSTERSは夜を超す宿が無かった。最初から 泊まりの予定だったお2人と別れ、我々がその後の予定を思案し始めた頃 には既に日付が変わっていた。LIVEの熱気と酒に乗せらるままに2人のBUSTERSが出した結論は大方の予想通りである。

数十分後、我々はカラオケで歌い散らかしていた。お互い予定は無く、宿も無いのであれば、いっそのこと遊び倒してしまおう、何とも若々しい愚策であった。今になって振り返ると、初対面の方と2人で夜通しカラオケ、中々にアグレッシブな行動力だ。BUSRERS、その1点の共通項がそれを実現させるのだから不思議である。交互にマイクを取り、時には一緒にthe pillowsを次々に歌った。寝心地の悪そうなソファに突っ伏す事も無く、歌い続け、飲み続けで朝を迎えた。

夜通し遊び倒したBUSRERSとは東京に出て来てからも頻繁に交流させて頂いている。偶然にも同じ年の同じタイミングに上京したのだ。約束は特にせずともLIVE会場で度々お会いしている。お話出来なくても、終演後にTwitterで双方に目撃報告をする事もある間柄である。また近々、何処かのLIVE会場でお会いする事になるだろう。

名古屋CLUB QUATTRO

a flood of circle、山中さわおさんに「火炎放射器」と称されれたバンドを筆者はこの夜初めて目にする事となる。のアカウントで遊んで頂いているBUSTERSは筆者の最近の様子をご存知だろう。a flood of circleに首ったけである。A FLOOD OF CIRCUSにもGIFT ROCKSにも参加している。ここ半年、佐々木亮介さんにはほぼ月一で会いに行っている。

ミステイク

今になって振り返る時、唯一思い浮かぶ後悔はこのLIVEに枕一家で行かなかった事である。聴いた事のないバンドだから、母と弟は足踏みをしていたが、引きずってでも連行するべきだった。結果、未だにa flood of circleの布教活動に勤しんでいる。新規LIVEが発表される度に誘い、強制的にCDをスマホに取り込ませ、山中さわおさん、佐々木亮介さんのコラボレーションCD「LOST DOGS E.P」が発売された折には宅急便で送りつけた。しかし、献身虚しく未だにLIVEには連れ出せていない。

推しバンドとのご縁は巡り合わせ、枕一家で「好き」のエリアは似ていても温度は各々で変わる。こればかりは自分自身の意思でのみ変わるモノなので、もっと早く沼に堕ちておくべきだったと後悔する日が母と弟に来る事を心の底から祈っている。

少々話が逸れてしまった気がするが、総括するとそれ程にa flood of circleの一撃は凄まじかったという事である。

津々浦々

さて、話をLIVE当日に時間を巻き戻そう。会場前と後、筆者はこれまでの遠征でお会いしたBUSTERSと再会を果たしていた。奈良県、愛知県、秋田県、エトセトラ、各地でお会いしたBUSRERSに違う会場、異なる顔合わせでお会いするのは、まるで旅の総決算であった。専ら話題は翌月に迫ったthe pillows 30th Anniversary ★ Thank you, my highlight 05 LOSTMAN GO TO YOKOHAMA ARENAであった。顔を合わせるBUSRERS皆の顔が期待と興奮に高揚していた事を今でもハッキリと思い出せる。LIVEはまだかまだかと待ち兼ねる時間が永久に等しく何より楽しい。いざ始まるとあっという間で寂しくなってしまうけれど、終わらないと味わえない余韻もある。

全くLIVEとはやんごとなきモノである。

さて、次回はいよいよ千秋楽にして大団円、the pillows 30th Anniversary ★ Thank you, my highlight 05 LOSTMAN GO TO YOKOHAMA ARENA、夢だったかも知れない確かな夜を満を持して認めよう。

ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?