kenohiをひらくまでのみちのり①
こんにちは、kenohiのひかるです。
小さな喫茶&食堂 kenohiをオープンして1週間が経ちました。
ダラダラ長々と、kenohiを開くことになったきっかけや、経緯、大変だったことや嬉しかったことを数回に分けて書こうと思います。
けっこうな自分語りになると思います(自己満足)
かかった費用や、考えたことものも書くのでもしかすると、これから喫茶/カフェを開きたいという人の参考になるかもしれません。
今回は、喫茶店を開こうと決めた時期/きっかけの話を中心に書きます。
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2018年10月。僕は社会人3年目の26歳で、東京都の離島 父島にいた。
自分の関わっていた事業に区切りがついたので、長期休暇を取って一人旅に来ていた。
新卒で入った会社にも、ようやく慣れてきた。
1年目のころは泣いたり、悩んだりしたことも多かった。1週間ほど会社に行けなくなったり、産業医の指示で勤務時間制限がかかったこともあったが、
だんだんと割り切って働けるようになった。
仕事である、広告やデジタルの領域になかなか興味を持てず、苦しんでいた。(会社には人が好きで入った)
仕事だから/プロとして/責任があるから。周りの人を助けたいから。
2年目くらいからそういった意識で働けるようになったけど、自分の感情を殺して働いていた。
本当に広告やデジタル領域に対してワクワクしている人たちもたくさんいた。自分が努力/勉強と思ってやっていることを息を吸うように日々行っていた。
この先、ずっと自分を殺して生きていくんだろうか。
ありがたいことに、10月から昇進することが決まっていた。
でも正直、不安とプレッシャーでいっぱいだった。
もっと無理しなきゃいけなくなるかもしれない、という気持ちで。
一方で、せっかく昇進させていただいたので頑張らねば、と葛藤もしていた。
せっかくの長期休暇、ゆっくり自分のこれからについて考えたかった。
銀座SIXの蔦屋書店で旅行雑誌をあさっていると、父島を見つけた。
・船で24時間かかり、インターネットにつながらない
・船代は往復約5万円(アジアくらいなら余裕で行けてしまう)
・船便の関係で、最低でも3泊5日(5日間休みを連続して取れないと行けない)
一度、外部の情報を遮断して自分とゆっくり対話したかったし、
ミーハーがあふれる場所は苦手だった。ちょうどよかった。
休暇開始の1週間前だったが、なんとか滑り込んで宿と船を確保した。その他の予定は未定。
こうして、僕の長期休暇は始まった。
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滞在3日中の丸2日間、父島のコーヒー屋さん、USKコーヒーに僕はいた。
開店同時から、閉店時刻までいた。
きれいな海だったし、暑かったので数回海に入ったが、自分はどうやら眺める方が好きらしかった。
観光よりも、考えたかった。
一人なので、どう過ごそうが誰にも気を遣わないのが良かった。
USKコーヒーのオーナーさんは、15年ほど前に父島にきたらしい。
もともと愛知でコーヒーの焙煎をしていて、
「なんとなく、豆も作ってみたくなった」とのこと。
それで、父島に来て、農家の手伝いで日銭を稼ぎながら、コーヒーの木を育てていた。
それでいいんだ...と驚嘆した。勢いひとつで来ちゃったのかと。
具体的に内容が詰まってなくても、走りながら考えていいんだ、と思った。
僕はUSKコーヒーで、とりあえずなんとなく、2019年夏にカフェ/喫茶店を開くことを決めた。
どこでやるのかもわからない、必要なお金も計算しきれていなかったが、
とりあえず、決めた。
それからの残り1日半は、どんなお店を開こうかと考えたり、なんで自分は喫茶店を開きたいんだろうかと自問自答することに時間を使った。
今日は、ここまで。つづく。
kenohiという小さな喫茶食堂を運営する中で思うことや考えていることを書きます。もし、万が一、応援したいと思ってもらえましたら、サポートいただけると嬉しいです。