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嚥下障害を簡単に⑪食物認知編

今回は、食物認知について書いていこうと思います。認知症などの影響で嚥下機能は良さそうでも、なかなか食べてくれない患者さんに出会うことも多いと思います。ここでは、どのような時に食物認知ができていないと評価するかを考えてみます🫡

食物認知ができていないと考えられる場合

1. 食べ物を見ても口を開けない
2. 食べ物を口に入れたまま口が全く動かない
3. ずっと咀嚼していて、なかなか飲み込まない

1と2の場合、食物認知ができていないと判断しやすいです。

3に関しては、悩むことがあるかもしれません🤔私も以前は悩んでいましたが、最近、このようなことが書いてある文献を見つけました。

「口の中に取り込んだまま動作が止まってしまった場合は認知機能の問題が多く、口を動かしているのに飲み込まないのは食塊形成が困難と考えられる」

つまり、3の場合は食物認知の問題というより、食塊形成の問題である可能性があります。

認知症だからといって、食物認知の低下と決めつけず、嚥下機能もしっかり評価することの大切さを改めて考えるきっかけとなりました🙆




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