見出し画像

ジョンが出会った読者たち【第108話】

▲ジェームス小野田(エルコ将軍)と、石井竜也(crazy crazy)。

出演者104組『フェスボルタ ランド』
ご出演・ご来場ありがとうございました!

★1/21に開催された『フェスボルタ ランド』は、おかげさまで出演者数100組以上、会場は非公認ボルタイベントも入れて実質8カ所、動員数も過去最高で己の限界を超えました。あの日、渋谷がカオスなランドと化した日を振り返ってみたいと思います!

文/ジョン・ヒロボルタ

▲見てください、このタイムテーブル。まるで青春18きっぷの時刻表です!

便乗類似イベントも出現!

 去年の夏に開かれた前回のフェスボルタは、出演者総数67組でした。それが今回は一気に104組! タイムテーブルを組む難しさが幾何級数的に上がりました。ここから先はマジでAIにお願いしたいです。
 しかも今回は、常連オールスターによるオムニバスCD『フェスボルタ・ナウ』を会場で発売することになり、そこでフェスボルタのテーマ曲を、かつての“中3ボルタ”こと、シバノソウに作ってもらったところ、いろんな出演者たちが各々勝手にフェスボルタのテーマ曲を作っては発表するという事態に発展。あちこちで狼煙が上がってくる様子は、さながら戦国時代そのものでした。
 そして、アイドル・KOTOちゃんに至っては、「フェスボルタに出たいけど、その日はちょうど自分のツアーファイナル…。でも同じ渋谷での開催、ならば!」と、前代未聞の“ワンマンライブごと参戦”を決定。フェスボルタ来場者は無料で彼女のライブに行けるようになって、これで7会場目に。
 続いて、同じく渋谷にある「LOFT9」が、『ロフトラボルタ』なるフェスボルタ非公認応援イベントを同日開催すると発表し、これで実質8会場目という、渋谷を横断するビッグフェスになりました。しかし、あまりに土壇場での発表だったため出演者が集まらず、結果的にそちらでも電話一本で誰でも出れるフェス、つまり、まんまフェスボルタになっておりました。
 LOFT9の前にはフェスボルタのチケットを売るダフ屋も出現したようで、なかなかの異常事態ぶりです。今回の『フェスボルタ ランド』の当初の目的、“その日、渋谷を非日常感あふれるテーマパークにする”は達成されたんじゃないかと思います。

会場内も便乗類似商品だらけ!

 ちなみにフェスボルタは、会場内での物販も基本的に何やってもOKなんですが、こちらもLOFT9に負けない便乗類似商品だらけ! フェスボルタTシャツを売っている人がいるなと思えば、よく見たら「ル」が「ノ」と「レ」になっていて、実は「フェスボノレタTシャツ」だったり、トランスフォーマーのように変形する機関車トーマスのおもちゃ(中国製)を売っている人がいたりとなかなかの香ばしさでした。
 そのトーマスの横には、お尻からドラミちゃんの映像がプロジェクターのように映し出されるやたらピンクなキティちゃん人形(文字だけで伝わりますかね…?)なんかも売られていて、それをちびっこがだだをこねて親に買ってもらっていたのですが、その子のお父さんが実は小●館の人だったりと、展開もカオスそのものです。さらに、この真冬に、この大寒波襲来というタイミングに、なぜかアイスをせっせと売っている人もいて、そもそも“売ろう”という気がまるで感じられません。素敵です。
 そんな光景を眺めていたら、ふと僕の電話に着信がありました。フェスボルタの業務連絡かと思いきや、不動産投資の勧誘電話でした。唯一の売ろうとしている連中です。もうちょっと前に電話くれてたら、この会場内に彼らのブースを作ってあげたのになあ。

しかし出演者はマジで本物揃い!
なんでこんな逸材たちを俺は
今まで知らなかったのだろうか!

 自慢じゃありませんが、いや、自慢ですが、先日、吉田豪さんが2018年注目の地下アイドルとして挙げていた「うさぎのみみっく!!」と「眉村ちあき」、どちらも出演しました。眉村さんは別イベントの出演中に、ステージ上から僕に出演希望の電話をかけてきたという逸材です。
 それらアイドル系に加えて、今回は実にいろんな人が出演してくれました。SSW女子勢、バンド勢、名古屋勢、関西勢、お笑い勢、ことらー勢(KOTOちゃんのファンたち)、和光大学勢、カズキズが連れてきたちびっ子たち、高円寺のハコから来た人、新宿のハコから来た人、そして古参の常連たち…。いかんせん104組もいたので、病欠や家庭の事情、葬式参列などの理由で出演ドタキャンになることも今回は多かったです。もう、学校の先生の気分ですね。
 しかも今回は乱入が多発! THE 夏の魔物に対して、THE ブスの魔物(ブスiD)および、THE やまの魔物(やまのキックン)という“便乗魔物”が大トリで横並び。岡田靖幸と、ルパンこーせーによる偽岡村靖幸対決や、エルコ将軍&crazy crazyの米米クラブコラボ、そしてトキノマキナの野中比喩は、特殊メイク屋の出店をやりながら合間を縫ってはあちこち乱入したりと、もう、学校を通り越して動物園状態でした。
 主催のキネボルタもちゃっかりと、くの一おはぎ一座の忍者歌謡ショウに加わっていましたね。彼のバンド・ハービバノンノンズでギターを務めるイケメンthat’s all folksに至っては、セルラ伊藤、シバノソウ、イナダミホとコラボして、それは見事なハーレムを形成していました。みんなが思い思いに自分のフェスを作ってる感が伝わってきます。これを大切にしていきたいです。
 結果、収支としては、完全にプラスマイナス0でした。出演者が増えて、ライブ会場や物販会場、控え室を増強したせいです。でも自腹を切らずに済んだので、それでOK! 「なるだけNOと言わないフェス」をモットーに、自由に格安で遊べる場を作っていけたらと思っています。
 60歳の裸のロッカー・THE三洲さんの猛烈シャウトによって立ち上がった炎の中、満を持して登場するSSWの呂布こと、眉村ちあきの勇姿。ネットで超絶話題のすごいバンド・LOOP H☆Rに、まさかの里咲りさが乱入してエアギターを乱れ弾き。やすしーずがMCで「お前ら、もっと、近寄るなーっ!」とネタをいえば、それに素直に従いステージから遠のくちびっこたち。他では見られないものがたくさんあり、当日はかなり長い間、Twitterのトレンドにランクインしていました。もう何ページあっても書ききれません。
 ちなみに翌日の東京は大雪だったのですが、そのせいで帰れなくなった地方在住の出演者もいたようです。実に長いフェスボルタ、本当にお疲れ様でした。もはや伝説の長渕富士山ライブそのものです。

というわけで、話の続きはこちらまで!
090-6143-2407

ここに書ききれなかった、『フェスボルタ ランド』の思い出を語り下ろしします。お気軽にどうぞ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?