ジョンが出会った読者たち【第87話】
性の喜びおじさん、マック赤坂VS泥酔アイドル、3人の靖幸
『フェスボルタ セブンティーン』反省会
★オーディションや他のフェスとの交流、秋に開催された『フェスボルタ アフリカ』を経て、2017年の1月7日に満を持して渋谷クラブエイジアで開催した 『フェスボルタ セブンティーン』。史上最大規模を更新し、50組超の出演者で10時間の長丁場になりました。今回は、我々運営チームで反省会を行いたいと思います!
文/ジョン・ヒロボルタ
――キネさん、みやまるくん、今回は 反省会にお集まりいただき、ありがとうございます。まず、今回のフェスボル タの感想を聞かせてください。
キネボルタ(以下、キ)「いや〜、過去最高の動員数でしたし、全時間帯でまんべんなく盛り上がっていた気がします。どの会場にも人がいたし、一カ所に集中しすぎることもなかったんじゃないですかね」
――オープニングの開会宣言が一番ショボかったですね。
みやまるボルタ(以下、み)「確かに…って開会宣言やったの、師匠(ヒロボルタ)と、こーきちくんと、僕じゃないっすか!」
――というくらい、今回は豪華だったわけで…。
キ「アイドルも 13 組くらい出ましたし、 バンドもたくさん出ましたね。マック赤坂さんも出たし、当日になって突然、ネットで大人気の通称“性の喜びおじさん”も出ることになったり…」
――開催当日の朝に、渋谷でたまたま遭遇したんで、思い切ってオファーしてみたんです。
▲許さんぞ
キ「シバノソウちゃんも一緒にいたんですね」
――そしたら「俺を盗撮する奴ばかりなのに、俺に名刺をくれるだなんてお前はいい奴だ」と言って、快諾してくれたんですよ。で、サザンか矢沢永吉を歌ってくれることになって、そのままひとりでカラオケに練習しにいったんですけど、出番直前になって電話があり、
カラオケ歌ってたら気分が悪くなった
と言い残して、結局ドタキャンされちゃったんですよね…。ま、こっちもドタオファーだったので仕方ないかなと。
キ「ロックスターよりもロックっすね」
み「まあ、でもいろんなミラクルが発生したイベントでしたね。これぞライブ!っていう感じで」
キ「演奏中のロックバンドに観客が絡んで、結構トラブって、一瞬、ヒヤッとしたけれど、結局、最後は固い握手をしてたり」
――ライブの最後にステージからフロアにジャンプして、ギターを真っ二つに叩き割ってましたね。
キ「マック赤坂さんのステージに酔っ払ったアイドルが乱入して、『東京をぶっ壊せ!』と演説してる傍で、マックさんのステージをぶっ壊してたり…」
――他のアイドルの人たちが必死で止めてましたね。
み「大阪から来たDJ寝床さんが、『俺は大阪の人間だから、マックなんて関係ねえ!』って煽りを入れた直後に、楽屋入りするマックさんが突然会場に現れたのも面白かったです」
――ハラハラドキドキの連続だったよね。
キ「で、フェスボルタが終わって、打ち上げも終わって、我々が終電で帰ろうと思って渋谷の駅前に行ったら、
マックさん、駅前でライブやっていて
驚きましたね。まさか二度会うとは思わなかった」
み「朝5時までやるって言ってましたね」
――フェスボルタ帰りのお客さんには、いいサプライズになったんじゃないかな。
み「そこで乱入したアイドルとも和解してたみたいですよ」
▲泣いて謝る小島ふかせをなだめるマック赤坂。
キ「いや〜、いろんな出会いがあったフェスでした」
――全国から3人の岡村ちゃんのそっくりさんが集結したり、注目のEDM系アイドル、 Stereo Tokyoのステージに圧倒されたり。
キ「Stereo Tokyoは確実に売れますね。去年のフェスボルタで見た、生ハムと焼うどんの勢いがある」ジュ
――あと、青春カフェさくらいさんのステージもすごかったなあ。
キ「アイドルとアイドルの間の枠に入れてみたんですよね。そしたら最初は、なんだ?みたいな感じだったアイドルオタクたちが、だんだん青春カフェさくらい さんの世界に引き込まれていって、最後は大盛り上がりでしたね! 鳥肌が立ちましたよ! スターが誕生した瞬間を見た気がしました!」
――デイジーさんもアイドルオタクにウケてたし、あと酒井少年が岡村ちゃんファンにウケてたのも大きな収穫ですね。
キ「こうやって
うまいマッチングを見つけていく
これが、我々の仕事ですね!」
み「それがうまい具合にかみ合うと、いろんな発見や出会いや化学反応が生まれて、今回みたいにどのファンでもぐちゃぐちゃになって、会場に一体感が生まれるんですね」
――最初はどうなるかと思ったけど、マックさんのステージも最後はみんなスマイル体操でひとつになったしね。
キ「そういう“緊張”と“緩和”を大切にしていきたいっすね。これがライブの本質だと思います」
では次回、『フェスボルタ セブンティーン』の全貌をレポートしようと思います。当日、いらした皆さんも、来られなかった皆さんもお楽しみに!