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ジョンが出会った読者たち【第109話】

オムニバスCD『フェスボルタ・ナウ』、2/28(水)ついに全国流通へ!

★「フェスボルタの出演者で、CDを作ってみたい」。“下ネタ界の羽生くん”としてお馴染みの酒井少年からそう持ちかけられたのは、去年の11月。いろんな人たちが勝手にフェスボルタという場を使って何かをやるのを奨励しているので、僕は「ぜひお願いします。1月の『フェスボルタ ランド』会場での発売を目指しましょう」と伝えました。ただし、
売れても売れなくても
全責任は言い出しっぺ

お金は出さないし、もらわないし、中身についても僕は口出ししません。ただ手伝えることがあれば何でもやります。
 それが紆余曲折を経て、この来たる2月28日に全国流通に乗ることになりました。全国のCDショップやアマゾンで買えるようになります。今回はその裏側をご紹介しましょう!

文/ジョン・ヒロボルタ

公開録音イベントを開催!

 というわけで早速、酒井少年は彼が注目しているフェスボルタ出演アーティストに声をかけました。もちろんフェスボルタから生まれた歌姫こと、シバノソウもいます。彼女は収録曲に『DEATH WORD』をチョイス。今から4年前に彼女の人生初ステージ曲として、この誌面で実際に募集した曲です(巨人、大鵬、ハウスマヌカンなど、シバノが到底知らない昭和の死語を歌詞にした、作詞作曲・佑村河内攻の曲)。そして彼女には、このCDの締めとして、フェスボルタのテーマ曲を作ってもらうことになりました。
 さらに、シバノの先輩筋に当たるシンガーソングライター、里咲りささんも参加。彼女は自らを会社「フローエンタテイメント」にして音楽活動をしているのですが、ファンたち(通称、社畜)が自発的に作った、辛くも明るい、ブラックでもホワイトでもないグレーなフローエンタテイメント社歌を収録してくれることになりました。
『DEATH WORD』も『フェスボルタのテーマ』も、音源がないので録音しないといけません。ならば!ということで、シバノ好きも多い社畜の皆さんも集めて、みんなで社歌とテーマ曲のコーラス参加をする公開録音イベントを開催。社畜の皆さんは床に正座して歌ってました。

▲公開録音中の里咲社長(左)とシバノ(右)。

ライナーノーツに掟ポルシェ!

 ジャケットのデザインは、30代以降はピンとくるはずでしょう。ええ、かの有名な、今の洋楽はこれだけ聴いとけば大丈夫CD『NOW』のオマージュです。フェスボルタの“今”を存分に感じてほしいというわけです。
 さらに、ライナーノーツを掟ポルシェさんに書いてもらいました。第2回フェスボルタの打ち上げで「電話しただけで誰でも出演できるフェスっていいね」と言った、張本人です。その一部を抜粋しましょう。

フェスボルタは「電話すれば誰でも出られるフェス」という、恐ろしいまでの敷居の低さゆえ、他のフェスには出られない理由が一発でわかる血走った目の出演者がひしめき合い、ちょっとしたマッドメン見本市の様相を呈している〜(中略)〜ジョン・ヒロボルタが断らなかった結果、個性の煮凝りを胸焼けがするまで延々ぶつけられる修行のような体験が2500円で味わえる。そして、「これなら俺でも出られるのではないか」という思いを客側に生み、その安易に湧いた欲望は次回即叶えられて、気安いにも程がある。

 そんなマッドメンたちからの電話に対応しながら、1月21日の『フェスボルタ ランド』前日までCDをケースに梱包する作業を続けました。おかげさまで当日は結構売れて、採算ラインはギリギリ超えられたようです。

フェスボルタ後も販路開拓!

 でもフェスボルタだけでしか買えないのはもったいない! そう思った酒井少年と僕は、2月1日、タワーレコード渋谷店へ。そこで配信されている番組『南波一海のアイドル三十六房』に持ち込むためです。この番組はとてもユニークで、まだ流通していないCDを持ち込むと、その場で紹介&販売できるんです。ツイッターで告知したところ、どこからともなくフェスボルタ出演者たちも集まってきて、ちょっとした文化祭みたいな感じになりました。

▲左からジョン、やまのキックン(背景と同色で見えない)、酒井少年、milco、眉村ちあきさん。

 さらにその後日、「ウルトラ・ヴァイヴ」さんから取り扱ってくれるとの連絡が。酒井少年が打診していたCD流通会社です。いや〜、全国のCDショップにフェスボルタの名前が並ぶなんて、夢のようですね!
「レーベル名は、何ですか?」
流通上必要らしいです。これといったこだわりもないため、2秒で「ボルタレコーズ」に決定。
 かくして2月28日(水)、この原稿執筆時点でタワレコ池袋店・新宿店・渋谷店・仙台パルコ店、そして、ヴィレッジヴァンガード名古屋中央店での発売が決まっています。また、Amazonでも現在予約受付中です。
 CDショップに入ったら「誰でも出られるフェス」のCDがある。この番号に電話して出演したら、自分の曲が収録された続編が再びこの棚に並ぶかもしれない。小さいけど、なんか夢ありますね。そんな新たなサイクルをこの世に開通できて感無量です!

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9組21曲、税込1500円!
フェスボルタの“今”を感じろ!
『フェスボルタ・ナウ』

▲総監督の酒井少年。

収録アーティスト:岡田靖幸、酒井少年、デイジー、里咲りさ、ハービバノンノンズ、青春カフェさくらい、that’s all folks、くの一おはぎ一座、シバノソウ。ご意見ご感想、苦情は090-6143-2407(ジョン・ヒロボルタ)まで!

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