RuMAS×コーチング
今回は、コーチとしての自分の経験も踏まえ、RuMASの効果的な使い方について書いてみたいと思います。
コーチが見せたいもの、選手の見たいもの
試合が終わり、映像が手元に届きました。
選手は、まずは自分のプレーを見たくなるものです。
トライシーン、セットプレー、今日一番のタックル、、、
これらは選手として必然でしょうし、次のステップへのモチベーションに繋がります。
コーチ目線ではどうでしょう?
チームとして取り組む課題やシーズンプランにおいて、この試合映像の中から繰り返し見て欲しいシーンは違うところにあるかもしれません。
ミーティングでそれらを共有するなら、RuMASが入ったPCを大きなモニターに繋げば、チェックしたいシーンだけをスムーズに頭出ししながら確認出来ます。
試合映像をYoutubeで共有しているチームは、コメント欄のタイムスタンプ機能を使えば、選手がスマホやタブレットで見る場合でも、スムーズに頭出しが出来ます。タイムスタンプ機能に使用するCSVファイルは、RuMASで出力出来ます。
アマチュアチームにおいては、日曜日に試合、月曜日か火曜日にミーティングを行い、次のターゲットに向けて練習を始めることが多いと思います。
その試合後からミーティングまでの時間で、フォーカスすべき部分の映像を選手に見てもらうことは、ミーティングや次の練習開始時点における理解度に大きな差を生み出します。
タイトなスケジュールで試合と練習を重ねていく場合、RuMASと情報共有ツールを組み合わせて使うことで、限られた時間を有効に使うことが出来ます。
対戦相手の分析
映像を使った分析は自チームに限ったことではありません。次の対戦相手、想定するターゲットになる相手の映像は、繰り返し見てプレーの再現性、特徴を確認します。
またリーグ戦のように当該シーズンの映像が複数ある場合は、それらの映像を総合して分析、判断することになります。そういった場合、試合の映像データとメモの整理が煩雑になったり、ミーティングで複数の映像を見る作業に手間取ったりします。
まずは、PCの対戦相手別のフォルダに映像データを入れましょう。それらの映像をRuMASを使ってタグ付けやコメント挿入すると、同じフォルダ内にタグデータも保存されます。
次回RuMASからその映像データファイルを開けば、タグデータも自動的に呼び出され、スムーズに分析やミーティングに移ることが出来ます。
FWの選手自らがセットプレーを繰り返し確認する場合は、セットプレーのタグ付データを保存しましょう。当該セットプレーを頭出しすることに手間取らず、スムーズに選手自身で相手チームの分析が可能になります。
オンラインコーチング
物理的に距離のある場合でも、リアルタイムでコーチングを受けたり、映像ファイルを送ってコーチングを受けることが当たり前になってきました。
例えば、自分のパスやステップ、キックといったテクニックをコーチングしてもらう。しかも、練習ではなく、試合中のプレーを見てコーチングを受ける場合、試合の映像から当該プレーを繰り返し見てもらうのは、かなりの労力が必要です。前もって試合映像から当該プレーだけをトリミングするのも大変な作業です。
そこで、コーチと選手がお互いにRuMASを導入していれば、選手からコーチに
①試合の映像ファイル
②見て欲しいプレーのタグデータ
この2つを送れば、コーチはRuMASを開くとすぐに頭出しして当該プレーを繰り返し確認することが出来ます。
こういったRuMASの使い方は、選手とオンラインコーチングを行うコーチ双方にとって、効率良く、質の高いコーチングを受ける、提供する、新しい手段の一つになると考えています。
まとめ
RuMASは分析アプリという名称ですが、コーチングの質を向上する為のツールとしてお役に立てることを確信しています。そして、ご利用された方々の中から、また新しいアイデアが生まれることを楽しみにしています。
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