尾端 弘行(Hiroyuki Obata)

ARU level2/2020年度 常翔啓光学園ラグビー部アシスタントコーチ、千葉大学…

尾端 弘行(Hiroyuki Obata)

ARU level2/2020年度 常翔啓光学園ラグビー部アシスタントコーチ、千葉大学医学部コーチ/twitter: @08asun

最近の記事

RuMAS×コーチング

今回は、コーチとしての自分の経験も踏まえ、RuMASの効果的な使い方について書いてみたいと思います。 コーチが見せたいもの、選手の見たいもの 試合が終わり、映像が手元に届きました。 選手は、まずは自分のプレーを見たくなるものです。 トライシーン、セットプレー、今日一番のタックル、、、 これらは選手として必然でしょうし、次のステップへのモチベーションに繋がります。 コーチ目線ではどうでしょう? チームとして取り組む課題やシーズンプランにおいて、この試合映像の中から繰り返

    • RuMAS

      Ru gby M atch A nalysis S ystem 「ルーマス」と読みます。 ラグビー専用のPC用アプリケーションです。 開発の経緯「こんなアプリがあれば便利だな」 を形にしました。 GPSを使って個々のパフォーマンスを分析するものや、複数の固定カメラを使って映像を分析するもの等、高機能な分析ツールは色々とあります。 ただし、その機能をフルに使おうとすれば相応のコストがかかりますし、環境的に使えるチーム、個人は限られてきます。 RuMASは 映像を使っ

      • ラインアウトディフェンス-スティールを狙う

        相手ボールラインアウトをスティール出来れば、当然のことながら、大きなチャンスが巡ってくる。同じセットプレーのスクラムに比べ、ラインアウトの競り合い(モールは別)はフィジカルの影響を受けにくく、ターンオーバーを狙う絶好の機会。 前回の記事で、新しい5menディフェンスについて書いたが、今回はそこで掘り下げられなかったミラーリングについて、駆け引きとスキルを紐解いてみたい。 ミラーリングまでの過程ミラーリングが始まるまでに、以下の3つの過程がある。 ①意思決定 ②ポジショニ

        • ラインアウトディフェンスのもう一つの選択肢

          中盤ラインアウトのアタック側は、獲得後のプレーオプションや、獲得率を考慮して4men、5menを選択することが多い。では、ディフェンス側はどのような方法でプレッシャーをかけ、スティールを狙うことが出来るのか。 ディフェンス側の選択肢ゲーム中は、事前の分析や直近ラインアウトの傾向を元にLOリーダーが意思決定するが、大まかに言うとディフェンス側のカードは以下の2種類。 ①ミラーリング ②決め打ち ②の決め打ちは、①ミラーリングがスキルやフィジカルの要因から選択しづらい場合の