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#10 小笑できるかギリギリの食のはなし

「機能していない」食の話を、させていただく。
他人事として笑って貰いたいが、
きっと面白くなどない話を、何本か。

いちばん初めに食が歪んだのは小四、
毎日紅茶にたっぷりお砂糖を入れ、
綺麗にお皿に並べたクッキーを食べていた。
「脚の細いのは可愛いない。
   食に関心ないもん面白ない。」
成長期前、偏食がちだった自分は、
親の口癖に焦っていた。とはいえ、
家庭で集まって食べる夕食は、自分には
居心地悪く、よっぽど好物でなければ
美味しくなかった。
親の用意した食事への不満というより、
食事を味わう環境が苦痛だった。
必死で親から愛されようと、
砂糖紅茶とクッキーを続けていた(泣)。

例2となるが、沢山盛られている唐揚げ。(小四の)
空腹でお肉が嬉しい私は、当然食べている。
「お前食い過ぎちゃうけ。」
兄の言葉、私は4個目に箸を伸ばしていた。
食べる権利はあるに決まっている、
母は仲裁してくれると一瞬信じた。
(ちなみに父は単身赴任していた)
沈黙だけが包む場、私は食欲を勿論無くし、
のこりの白米を飲み込んで、黙って席を離れた。
いや、「皆食べるまで居なさい」とさえ
言われたかもしれない。理不尽だけの場。

また、土日などの昼食、大抵はパンを
買って置いてあった。1つだけお弁当のパック。
「これ食べていいの?」分かりながら聞くと、
「あ!それは…まあ良いけど、パンが好きちゃうの」という返答。
この時中学生で、パンも好きだけど、がっつり
満たされる昼食がよかった。言えない空気が
常に漂っていた。

小5以降、救いは確かにパンだった。
昼は学校、夜は居心地悪い団らん、
朝食だけはひとり「食べ放題」みたいなもので。
ジャンキーなパンをぎゅうぎゅうに食べた。
だから余計、昼にパン用意されても、
嬉しくなかったのだ。

こんなエピソードが続く頃、
私はもちろん思春期である。
食欲と虚栄心の戦いだ。
こんな食生活を強いられる環境を
当然ながら憎んだ。
問題の根本はきっと食でさえない。でも、
僅かに反抗期を利用して親と喧嘩する時は、
食への不満の話だった。
そしてその度、無神経な返答を受ける。

「あんたが正しいね。それだけです。」
「思春期のややこしいのは、かなんわ(嫌だわ)」
「完璧主義はあかんで」

私は、食に少しでもこだわること、太る事に過剰に嫌悪することを、手放す事にしか、
荒れ狂う負の感情を、落ち着かせることが
出来なかった。
その歪んだ認知によって、消化器を壊してゆき、
健全な美意識をも壊し、不健康に太っていった。

30歳の手前に、やっとこの辺りの歪みを整理し、
調整していったが、数年にわたり摂食に於いて
病的で、食を受け付けない時もあった。
お陰様で二年前から、食事は健全ゾーン側に
寄っている。自ら料理することも増えている。

さて、やはり笑えないnoteである(泣)(笑)。
周りにもし、食に不自然な方がおられたら、
こんな話題をどうぞ提供して下さいませ(苦笑)。
誰もが自然らしく人らしく暮らせますように!!

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#犯人探しではない  #美味しく暮らしたい

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