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白帯の人が高確率で試合に勝つ方法

師匠「試合に出るそうじゃな・・・」
白 「はい」
師匠 「武器は持ったか?」
白 「いえ、まだ何も装備していません・・・」
師匠 「そうか。まずは武器屋で武器を買うとよい」
白 「BJJ Fanaticsですか?」

黒帯トップレベルの選手が常勝できる方法は知りませんが、白帯の人が試合に勝つ方法は知っています。

ブラジリアン柔術をそこそこ長くやった人なら、何となくわかってはいることでしょうが、試合に出る白帯の人がコレを教わることはあまりないかもしれません。


自分の得意な形にする

ド○クエ?

結論としては

『自分の得意な形にして一方的に攻める』

という

「そんなことは知っとるわ!」

とか

「それができれば苦労しねぇわ!」

って言われそうなことなんですが、自身が試合に臨むにあたって、本当にこれができるように練習する人は少ないのではないでしょうか?ましてや白帯の人がやるかと言えばやってないと思います。というか知らない。己の強みすらも・・・

ゆえに、得意な形にする練習をすれば高確率で勝てます(白帯は)


試合に勝つためにやること

白帯の人が試合に挑むにあたり必要なのが

  1. 自分の勝ちパターン

  2. 勝ちパターンにはめる練習

  3. 練習(量)

この三つです。

「おいおいおい!白帯はディフェンスやエスケープが大事だろうがよい!」

みたいに突っ込まれそうですが、順番に説明します。


練習内容 ≠ 試合内容

まず柔術をはじめる時に大事なのが環境選びです。練習相手がたくさんいる道場と2〜3人しかいない道場とでは前者に入った方が有利です。

理由は練習できるシチュエーションが多くなるから

です。

例えば、2〜3人しかいない道場でハーフガード使いしかいない場合、ハーフガードへのパスは上手くなるかもしれません。

しかし、いざ試合に出たら・・・相手がクローズドガードをしてきて5分間割れずに終わる・・・流石に極端な例ですが、練習相手が少ないとこうなります。

要は普段の練習してる内容と試合の内容がぜんぜん違って、全く対処できない状態になります。

「は〜い。テストはここからここまでの範囲から出します〜」

って先生に言われてテスト範囲の勉強をしてたのに、知らない問題を出されるようなものです。

オンライン動画がたくさんあるので、今日日ハーフガードだけとかクローズドガードだけみたいなことは起こり得ないですが、いろんなタイプの選手と練習できる方が技術の習得(対策)には有利です。


5分間

練習相手が多い方がいいのは帯色が上がっても同じです。

では、

練習相手が少ない道場の人は勝てないのか?』

師匠の使い回し

と言えば、白帯ではそんなこともありません。

白帯の試合はしょせん5分です。5分間に出てくるシチュエーションなんてたかが知れてます。相手がいろんな技を使える(または対処できる)選手でも、その技が使えるシーンにならなければ意味はありません。

なので、色んな事を想定してあれやこれや練習するよりも、なるべく早く自分の得意な形(勝ちパターン)にはめてしまう練習をした方が効率が良いのです。


【最重要】自分の武器はあるか?

白帯の人に質問ですが

「これなら絶対勝てる!」

っていう武器はありますか?

もし、パッと答えられないなら試合に出るのはちょっと待った方がいいかも知れません。

現在は、柔道やレスリングで強かった人が白帯の試合に出れないルールになってますが、私が白帯の頃は柔道、レスリングの経験者も白帯で出場してました。

柔道っぽい人

彼らは立技が得意ですから、ほぼ100%テイクダウンを狙って来ます。まず2点、そのままサイドかパスで3点、バックとかならず腕がらみや腕十字で極めて終わり。

白帯ではよくみた光景です。彼らにとって圧倒的に自信のある武器(テイクダウン)を使った勝ちパターン

テイクダウン、スイープ、パス、極め

どこを終わりにするか(ポイントとって粘るか極めるか?)は自分の能力と相談ですが、兎にも角にも武器と勝ちパターンは必須です。


試合の為の練習とは?

ちなみに私は、柔道やレスリングの下駄を履いてたわけではない一般ピーポーな白帯でした。

白帯の初戦の相手はバリバリの柔道家でしたが飛びつき腕十字で15秒で勝ちました。(飛びつきOKだった)

白帯の頃はクローズドガードと腕十字しか練習してなかったので、それだけは自信がありました。腕があったら極めれる。跳んで極めるかクローズドから極めるだけ・・・

パスなんて全く練習してないので、間違って?スイープなんてしようものなら必死のトップキープで粘って時間が過ぎるのを待つだけでした。

気持ちはクローズドに入れたら勝ち確定

いまはいろんな技が簡単に手に入るし、道場でも色々教わると思います。しかしながら、5分でできることなんてたかが知れてるので、優先順位をつけて練習するのは大事です。

勝ちパターンがある人は、いかにそこにはめるかを練習します。

帯色が上がれば色んなシチュエーションを練習しないといけなくなりますが、白帯の人が試合に臨むなら勝ちパターンを優先的に練習するべきです。

サクッと自分の形にしてしまえば、色んなシチュエーションは起こらなくなります。


たくさん練習する

メ○ウェザー?

身も蓋もないことですが、白帯の試合はだいたい練習量が多い人が勝ちます。

キャリアが上がると練習の質は間違いなく求められるようになりますが、白帯はガムシャラでもいっぱい練習してる人が強いです。

私も毎日練習してました。思い返すと無駄も多いですが、白帯の私が試合に勝つには十分な質を確保できる量だったと思います。

白帯で使える技なんてどんなに優れてても白帯レベルです。いくら得意な形があっても自信は揺らぐもので・・・そこは練習量による自信でカバーします。

まぁ、試合相手よりは練習してるぜ!ってぐらいの自信は欲しいですよね。


エアケープとかディフェンスの重要性

一般的には、白帯の人が上の帯の先輩とスパーリングすると不利な状況になると思います。

自分のターンが来ない・・・

パスされたり、抑えられたり、バック取られたり、極められたりetc…

なので、自分が攻めるよりも先にガードリテンション、ガードリカバリー、エスケープなどのディフェンス面が重要になります。

柔術ではどのカテゴリーにおいてもディフェンスは大事です。

しかし、これは長期目線の話であり、試合の為の練習という短期目線では話が異なります。特に白帯は

時間は5分しかないので、相手に攻められる時間が長いほど、残り時間も体力も不利になります。パス(3点)やマウント、バック(4点)を取られても白帯なら十分リカバリーできますが、そこから逆転するのは難度が高いです。

相手がどんなタイプの選手かわからない中で、自分が不利なシチュエーションを想定して練習するよりも、勝ちパターンにはめる練習をした方が効率的ということです。


シチュエーションドリル

とはいえ、長期的にはディフェンススキルの構築は必須なので、試合から離れた時期には意識的に練習する必要があります。

当時は多かったと思う

下の帯では勝ちパターンで勝てた人が、ずっと勝ちパターンの練習しかしておらず、知らないシチュエーションまたはディフェンスの穴を突かれて、上の帯では勝てなくなるというのはあると思います!早ければ青帯でそうなります。

短期目線と長期目線の両方を考えて練習するのが大事です。指導者に恵まれればラッキー、そうでなければ自分で考えましょう。

さて・・・試合に向けて練習する際に、すでに自分の勝ちパターンを持っていて、スパーリングで練習できるぐらいなら、先輩に一方的にボコられて不利な状況ばっかの不毛な練習っぽいなにかにはなってないと思いますが

現実的に、レベル差があり過ぎるとボコられる一方で勝ちパターンの練習が全くできず時間が過ぎ去ってしまうことがあります。

練習相手が豊富な道場なら緩急をつけれますが、レベル差が大きい相手しかいないまたは初心者に近い人ばっかの道場だとスパーリングが効率の悪い練習にしかならないことが考えられます。

このような場合は、シチュエーションドリルさらには打ち込みまで範囲を狭めて集中的に練習することをおすすめします。


まとめ

①自分の武器を使った勝ちパターンの構築
②勝ちパターンを優先的に練習
③白帯は練習量
④長期目線も忘れずに
⑤スパーリングだけが練習じゃない

以上になります。あとはガンガンいこうぜ!

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Yusuke Yamawaki

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