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INFJ の私がドアスラムをしなくなった理由

ドアスラムとは


ドアスラムとは、INFJタイプの人が限界を感じたときに突然人間関係を断つ行動のことです。INFJは主機能のNiと補助機能のFeに大きく影響を受けており、Feは他者の感情に敏感で、常に周囲との調和を大切にします。INFJは長い間他人の感情を受け止め、気を使って我慢しますが、その我慢が限界に達すると、一気に感情が溢れ出し、ドアスラムという形で人間関係を断絶することがあります。この行動は急に見えるかもしれませんが、実際には長期間の内的な葛藤や不満が積もりに積もった結果なのです。

私が中学生以降ドアスラムをしなくなった訳


中学生の頃、私は友人3人と遊びに行くことがありました。その日は特別な日でした。親もいつもはあまり子どもだけで外出させないのに、初めて許してくれたんです。「今日は絶対楽しい日になる!」って胸を躍らせていました。

しかし、遊びが始まってすぐに、期待とは裏腹な展開になりました。友人2人がずっとイヤフォンをしていて、私とほとんど話すこともなく、自分たちの世界に没頭していたんです。私は心の中で、「なんでこんなことするの?せっかくみんなで出かけたのに」と不満が膨らんでいきましたが、言葉にすることができませんでした。

彼女たちはFiタイプで、自己の感情にフォーカスしがちでしたが、私はFeを強く使うタイプで、他人の感情を感じ取ってしまうため、その無関心さがどうしても堪えがたかったんです。自分の感情を表に出さないまま、我慢を重ね続けていた私は、だんだんその場にいること自体が苦痛になっていきました。

その後、移動中に3人で自転車に乗った時のことです。私は彼女たちの後ろを走っていて、イヤフォンをしている2人の背中を見ながら、「もう限界だ」と思いました。「私は彼女たちにとって本当に大切な存在なのか?」と自問しながら、気づいたら違う道に曲がって家に向かっていました。そのとき何も言わず、ただその場を離れるという形で自分を守ろうとしたんです。

家に帰る途中、私は心の中で「もう彼女たちとは関わりたくない」と決めました。そこから一度も彼女たちに連絡することなく、疎遠になりました。振り返れば、その時の私は典型的なドアスラムをしていたんだと思います。自分の限界に達するまで何も言わずに我慢し、最後には急に関係を絶ってしまう。それが当時の私の対応方法でした。

でも、中学生以降、私はドアスラムをしなくなりました。それは、自己理解と自己表現の方法を見つけたからだと思います。自分の感情を抑えるだけでなく、限界に達する前に対処する方法を学んだのです。


ドアスラムをしなくなるための具体的なアクション


① Tiチャイルドを覚醒させる
INFJは補助機能であるTi(内的思考)を「チャイルド」として持っています。ドアスラムを回避するためには、このTiを意識的に活用し、感情ではなく論理的に状況を分析する力を鍛えることが重要です。たとえば、感情的に揺れ動いているとき、「今感じていることは本当に正当な感情か?それとも一時的なものか?」と自分に問いかけることで、冷静な視点を持つことができます。感情に飲まれそうなときこそ、Tiを使って自分の感情や相手の行動を客観的に見つめ直すことで、衝動的な行動を防ぐことができます。

② Fiクリティックを懐柔する
INFJにはFi(内的感情)という「クリティック」機能があり、自己批判や他者に対する不満が溜まると、感情的に攻撃的になってしまうことがあります。このクリティック機能を上手に懐柔するためには、自己の感情に対して正直になり、無理に我慢しないことが大切です。感情を押し込めず、定期的に自分が何を感じているのかを内省することで、後々爆発するのを防ぐことができます。たとえば、友人に対して不満を感じたとき、その感情を放置せず、適切なタイミングで小さな不満のうちに言葉で表現することが、関係の継続において非常に有効です。

③ Feの方向性を変える
INFJはFeを使って他者に対して配慮しすぎることが多いため、相手に過度に依存してしまいがちです。これを避けるためには、Feのエネルギーを他者との関係ではなく、自分自身や自己成長に向けることが重要です。例えば、他人のために尽くすエネルギーを、自分の夢や目標のために使うことで、他人に振り回されることなく、安定した自己感覚を保てるようになります。他人に対する期待を少し下げ、自分の価値観やニーズを優先することで、過度な感情的な負担を感じることが減り、ドアスラムを回避できるようになります。


まとめ

ドアスラムは、INFJにとって限界に達したときに現れる防衛機能とも言える行動です。Feによる他者への配慮が大きすぎるために、自分の感情を抑え込んでしまい、最終的に関係を断ち切る選択をしてしまいます。しかし、ドアスラムを避けるためには、Tiを活性化して状況を冷静に分析したり、Fiクリティックの批判的な声を適度に受け入れて感情をため込まないことが大切です。さらに、Feの方向性を他者ではなく自分自身に向けることで、感情のバランスを保ち、過度なストレスから解放されることができます。これらの具体的なアクションを意識することで、INFJはより健全な人間関係を築き、ドアスラムに頼ることなく自分を守れるようになるでしょう。

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