結婚のはじまりと、終わりの季節。
人はいつか死んでしまう。
小学3年生の時、その恐ろしい事実に気づいてしまってからいつも頭の片隅から離れなくなってしまった。
そんなことを悶々と抱えながら28歳になり、昨年7月には運良く結婚することができたのだが、結婚をしてみると死が自分の問題だけではなくなった。
2019年1月1日。平成最後のお正月。タクシーで家について行く番組で、娘が突然死してしまった母親が気丈に振る舞っていた。
そのVTRを見て妻が号泣していた。
その夜妻は、「あなたが死んでしまったら、その隣で一緒にミイラになるの」と泣いた。
真っ暗な部屋の中で、僕の死体のとなりで静かに時が過ぎるのを待つ妻を少しだけ想像し、すぐにかき消した。
結婚生活には必ず終わりがやってくる。その事実に押しつぶされそうになる。
妻のことを愛している。妻もその愛に応えてくれる。愛しい妻の寝顔を見ながら、どちらが先に死んでしまうんだろうと考えてしまっている。
妻がカラオケで歌ってくれる『部屋とYシャツと私』が好きで、結婚式を終えた翌日もなんとなしにYouTubeでこの曲を聴いていた。
ふと、動画に投稿されたコメントが目に入った。
その瞬間に、身体を思いっきり締めあげられたように息ができなくなって、次の瞬間には嗚咽をあげながら泣いてしまっていた。
僕が結婚する直前に流行った曲。
嫁が、よく歌ってなぁ。
懐かしい。
子供を2人授かり、幸せだったあの頃。
突然の不治の病…。
その嫁が他界して、今年で10年。
この歌を何気なく聞いて号泣。
あの時、一緒に逝きたかったが
娘二人を置いて逝けなかった。
僕はまだ生きて娘二人を守ってます。
僕がそちらへに逝った時、また歌って下さいね。
この心温まる曲を。
もし、万が一、この方と同じようなことになってしまったらどうしたらいいんだろうって、胸がいっぱいいっぱいになってしまった。(5歳下の妻なのに、妻が先に死んでしまうところを想像をしてるのがなんとも身勝手だけど。笑)
でも、早かれ遅かれ「その日」はやってくるわけです。
悩んでも仕方ないか。1日でも、1秒でも長く、楽しくやっていかなきゃね。来月、健康診断いってきます。
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