銀騎士カート

左脳デジタルの時代ながら、基本、右脳アナログ人間です。 シンギュラリティーが目睫に迫っ…

銀騎士カート

左脳デジタルの時代ながら、基本、右脳アナログ人間です。 シンギュラリティーが目睫に迫ってるとはいえ、いっそ迫っているからこそ言葉に魂を込めて、文章を綴ってゆく所存です。 雑文、エッセーから小説まで……綴ることしか能のない身ですが……

マガジン

  • 小説 小説らしきもの

    基本 短いです。 長いのは一本だけ……

  • 連載した長めの小説です。お暇な時に、どーぞ(^o^)

    大人むきの純文学です……でもキャッチコピーは「面白系純文学」と言っておきます。

記事一覧

ド素人の弾き語り

 もとより人様に聞かせるレベルではないが、ギターの弾き語りを嗜む身の、例年のことながら、少しでも大声で歌うことは控えている。  近所迷惑この上ないだろうし……あ…

銀騎士カート
21時間前
46

ブリコラージュ

 素人建築家である、郵便配達夫フェルディナン・シュヴァルをご存知だろうか?  拾い集めた石やガラクタを以て、世界でもマレに見る特異なる建造物を34年の歳月を費やし…

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(再掲)相思花

 彼岸花は好きな花であると同時に、僕にとっては「不吉」のイメージが纏いついている。  もう随分昔の話だが、家族に頼まれ、祖父(僕が生まれた頃にはとうに故人)の墓…

58

雑草盛り

 まだnoteを始める前のことだが……「雑草盛り」というのにハマったことがあった。  何のコトは無い。ベランダに、土だけ入れた植木鉢を置いておくだけのことである。 …

54

異世界に遊ぶ

 アニメを見ていると、圧倒的に「異世界モノ」が多い。たぶん、「指輪物語」あたりが根っこになっているのだろう。  召喚なりされて、荒唐無稽のドタバタが始まるわけだ…

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縄文時代

 日本の「縄文時代」が世界的に注目されてから久しい。もとより日本国内にもマニアは多いらしく、色々と書物も出ているらしいが……いかんせん、遺跡以外の記録のない太古…

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ミステリーに生きる

   涼しくなってきたので、先日久しぶりに公園読書を楽しんだ。  家を出る前、押入れに手を突っ込んで……つい指に触れた文庫本の、題名も作者も知れずバッグに押し込…

65

ステレオとヘッドホン

 そろそろ新しいヘッドホンを買おうかと考えている。今使っているにはゼンハイザーだが、耳当てもボロボロ、細いコードが剥き出しになって……時に右の音が途切れることが…

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(再掲)デタラメよう……

 学生時代……テナーサックスを以てモダンジャズに狂っていた当時、後輩から「アドリブのやり方を教えて下さい」と問われたことがあった。  コードだスケールだと、大ま…

58

迷子

  夢の中では屡々迷子になるのだが……子供時代を振り返ってみるに、とんと迷子になった記憶がない。  たぶん、迷子になって泣き出すような年ごろにあっては、お袋がシ…

58

タコを削る

 足の裏のタコに悩まされているいることは、以前にも綴ったと思う。  原因はおよそ理解している。バッグなどを左側中心に掛けているせいと、何よりも性格そのままに身体…

55

我がロシナンテ号

 自転車というのは面白いもので、普通の歩行ではヨタヨタしているようなご老体が、一端自転車に跨がると、平然と通りを駆け抜けてゆく……日常に見かけるけしきだろう。 …

64

口喧嘩

 バイト帰りの車中で、久しぶりに派手な口喧嘩に遭遇した。  僕が座る席の真向かいで……五十代とおぼしき女性二人の、言い争いである。  一つ空席をあけて座っていたの…

55

自炊エレジー

  近頃、全く自炊から遠ざかっている。  特に、この暑かった夏……何もかもシンドくて、弁当ばかり食べていた。たいして美味しくも無く、ウンザリという時もあったが、厨…

73

夢の法則

 夢とは実に面白いものだ。そのまま小説にでもなりそうな具体的内容のこともあるが……多くは支離滅裂……仮にそれなりの面白さがあったにして、人に披瀝してみると大抵は…

銀騎士カート
2週間前
54

花嫁人形

 職場に向かう途中に結婚式場があって、時々新郎新婦の写真を撮っている現場に出くわす。  新婦はウェディングドレスの正装で……やはり人生の頂点なのだろうか、俄然美…

銀騎士カート
2週間前
54
ド素人の弾き語り

ド素人の弾き語り

 もとより人様に聞かせるレベルではないが、ギターの弾き語りを嗜む身の、例年のことながら、少しでも大声で歌うことは控えている。
 近所迷惑この上ないだろうし……あの下手くそめ、と通行人に吐き捨てられるのも癪に障る。
 大抵は、控え目の裏声ていどなのだが……ちと涼しくもなってきたので、窓を閉め、カーテンを垂れ込め……多少大声も出したくなってくる。

 とり合えず、昔から大好きなSpitzの「楓」を弾き

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ブリコラージュ

ブリコラージュ

 素人建築家である、郵便配達夫フェルディナン・シュヴァルをご存知だろうか?

 拾い集めた石やガラクタを以て、世界でもマレに見る特異なる建造物を34年の歳月を費やして完成させた人物である。

 特異な建造物でよく比較される人物として、バヴァリアの狂王ルドヴィヒ二世が引き合いに出されるが、こちらは莫大なカネを費やしたものの、結局は模倣の寄せ集めであったが、シュヴァルの場合は、全くの独創なのだ。

 

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(再掲)相思花

(再掲)相思花

 彼岸花は好きな花であると同時に、僕にとっては「不吉」のイメージが纏いついている。

 もう随分昔の話だが、家族に頼まれ、祖父(僕が生まれた頃にはとうに故人)の墓参りをした時のことだ。墓標の脇の石組みの隙間から彼岸花が伸び、大輪の深紅の花を咲かせていたのである。背筋がゾッとするほどの美しさ! もとより墓参りは何度も経験していたが、かかる光景に出くわしのは初めてであった。

 寝たきりになっていた祖

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雑草盛り

雑草盛り

 まだnoteを始める前のことだが……「雑草盛り」というのにハマったことがあった。

 何のコトは無い。ベランダに、土だけ入れた植木鉢を置いておくだけのことである。
もちろん、定期的に水は散布するが、それだけ。

 にも係らず、知らず植木鉢には様々な雑草が蔓延り……花など結ぶのこそ少ないが、調べてもなかなか名の知れぬ野草が生い茂る。
 いっさい手は加えない。野性の生存競争にまかせるのみである。

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異世界に遊ぶ

異世界に遊ぶ

 アニメを見ていると、圧倒的に「異世界モノ」が多い。たぶん、「指輪物語」あたりが根っこになっているのだろう。
 召喚なりされて、荒唐無稽のドタバタが始まるわけだが……基本、主人公が本来の日常で抱えていたはずの、数々の悩み事が大方割愛されている場合が多い。

 受験や家庭のイザコザ、友人との確執……平凡な日常の繰返しに対する漠とした不安……家族の病や死……恋愛の不確実性……この世に生きている人間なら

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縄文時代

縄文時代

 日本の「縄文時代」が世界的に注目されてから久しい。もとより日本国内にもマニアは多いらしく、色々と書物も出ているらしいが……いかんせん、遺跡以外の記録のない太古のことだから、憶測や願望が入り乱れ、真実の姿などは計り知れない。
 世界最古の土器が青森県で見つかったと言われているが、いまから1万6000年前などと言われても、想像の埒外……いっそ異世界の見立てである。

 いずれにしても、考古学的には1

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ミステリーに生きる

ミステリーに生きる

 
 涼しくなってきたので、先日久しぶりに公園読書を楽しんだ。

 家を出る前、押入れに手を突っ込んで……つい指に触れた文庫本の、題名も作者も知れずバッグに押し込んだしだいであった。

 目的の公園で自転車を降り、ベンチに腰を下ろして、文庫本を引っ張り出してみると、ロブ・グリエの「消しゴム」であった。随分前に読んだ奴ながら……思えば一時ヌーボーロマンにハマり。ビュトールの「時間割」などかなり熱を入

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ステレオとヘッドホン

ステレオとヘッドホン

 そろそろ新しいヘッドホンを買おうかと考えている。今使っているにはゼンハイザーだが、耳当てもボロボロ、細いコードが剥き出しになって……時に右の音が途切れることがある。
 もとよりアンプを使っての本格的なのは論外なので、せいぜい1万円前後の、今候補に上がっているのがAKG K240 STUDIO-Y3という奴である。

 思えば、ヘッドホン以外では全く音楽を聴かない。
 もとよりステレオすら持ってい

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(再掲)デタラメよう……

(再掲)デタラメよう……

 学生時代……テナーサックスを以てモダンジャズに狂っていた当時、後輩から「アドリブのやり方を教えて下さい」と問われたことがあった。

 コードだスケールだと、大まじめに語るのもウザッタく……つい答えたことに、

 「頭に浮かぶデタラメを、そのまま演奏すればいいのさ……」

 元来、人間としても「デタラメ」ではあったが……とんだ先輩であった。

 とはいえ、僕は「デタラメ」という概念が大好きなのだ!

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迷子

迷子

  夢の中では屡々迷子になるのだが……子供時代を振り返ってみるに、とんと迷子になった記憶がない。
 たぶん、迷子になって泣き出すような年ごろにあっては、お袋がシッカリと手を握ってくれたのだろう。

 しかし夢の中では、僕は当然子供ではないはずなのだが……迷子の心細さに戸惑い、焦燥し、時には恐怖にもかられのだ。
 大抵は、見知った街並みを歩いているのだが……ふと、近道だろうと馴染のない街角を右に左に

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タコを削る

タコを削る

 足の裏のタコに悩まされているいることは、以前にも綴ったと思う。
 原因はおよそ理解している。バッグなどを左側中心に掛けているせいと、何よりも性格そのままに身体が捩れているのだろう。

 とにかく酷い時は歩行もままならず、バイト帰りなど家の階段を手摺りに捕まって登るありさまなのだ。とにかく、親指の付け根、小指の付け根……おまけに踵。当初は左足中心だったのだが……痛みを庇っての不自然な歩き方のせいか

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我がロシナンテ号

我がロシナンテ号

 自転車というのは面白いもので、普通の歩行ではヨタヨタしているようなご老体が、一端自転車に跨がると、平然と通りを駆け抜けてゆく……日常に見かけるけしきだろう。

 確かに機能の衰えた足腰ではあっても、ペダルを踏むという単純な行為の連続で、自転車は独楽の原理のまにま、安定して走ってくれるわけだ。

 もとより、僕にして自転車は日常の足として多いに利用している。とは言え、仕事の行き帰りなどは、歩いて駅

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口喧嘩

口喧嘩

 バイト帰りの車中で、久しぶりに派手な口喧嘩に遭遇した。
 僕が座る席の真向かいで……五十代とおぼしき女性二人の、言い争いである。
 一つ空席をあけて座っていたのだが、元々知り合い同士だったかは不明ながら、左に座る女性が、右手の女性を一瞥……とたんに口喧嘩が始まったのだ。

 とにかく二人ともやたら早口の、何と言っているのかも不分明ながら……どうやら共に日本語と中国語をゴチャマゼに話してるのだ。

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自炊エレジー

自炊エレジー

  近頃、全く自炊から遠ざかっている。
 特に、この暑かった夏……何もかもシンドくて、弁当ばかり食べていた。たいして美味しくも無く、ウンザリという時もあったが、厨房の熱気を思うと尻込みしていまったのだ。
 お陰というわけでもないが、ガス代は一月千円ちょっとほど。

 やっと涼しくもなってきたので、そろそろ自炊とも考えるのだが、人間という奴、一度怠け癖がつくと、どんどんとそっちに舵を切りたがる生き物

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夢の法則

夢の法則

 夢とは実に面白いものだ。そのまま小説にでもなりそうな具体的内容のこともあるが……多くは支離滅裂……仮にそれなりの面白さがあったにして、人に披瀝してみると大抵は白けさせるのがオチだろう。

 不可解な夢を、日常を基準にして解釈して納得する向きもあるが……これでは夢の醍醐味は味わえない。
 夢には日常には変換できない、法則があるよに思えるのだ。

 その法則がかろうじて通用するのは、目が覚めてせいぜ

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花嫁人形

花嫁人形

 職場に向かう途中に結婚式場があって、時々新郎新婦の写真を撮っている現場に出くわす。
 新婦はウェディングドレスの正装で……やはり人生の頂点なのだろうか、俄然美しく見える。
 僕の好みで言えば……やはり綿帽子の花嫁衣裳なのだが、式場が洋風とあってついぞ見かけない。

 僕は子供のころから……この「花嫁」という言葉に、神秘的な雰囲気を感じて好きだった。
 思えば、幼少期……お袋が子守歌代わりの童謡と

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