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何かを始めるのに

何かを始めるのに年齢は関係ないと言うけれど。その通りだとは思っているけれど。それでもきっと、やりたいことがあるなら、その道で大成したいという思いがあるのなら、やっぱり早くスタートを切るべきなんだと思う。
自分がまだ若者に定義されることも頭では分かっているけれど、新しいことを始めるにはもう若くないことをどうしても考えてしまう。

若くして才能を世に轟かせている人を見かけると、すごい、という気持ちと共にその才能のことを思ってしまう。もちろんたくさんの努力があって、知識があって、そこまで到達しているんだろう。それでもその若さに、その若さで、大成していることにどうしても嫉妬のまなざしをむけてしまう。
あるいは、この人がこれを作ったのは一体いくつだったのだろう、と年齢を調べてしまったとき。それがまだ二十歳かそこらの"若者"だったとき。ため息をつかずにはいられないのだ。
その年齢で人を唸らせるものを作っていた事実が、「今から自分が何かしたって」という気持ちにどうしてもさせてしまう。

既に若くしてすごい人がいるから自分がやるのは辞める、なんてことが勿体ないことも、それこそ関係ないことも分かってはいるのだ。だけどそれを貫けない大人に育ってしまったのだ。それを思ってもう若くないんだと考えてしまうのも、若さ故の悩みなんだろうか。私は、もうあんまり生きていく自信が無い。ぼんやりと生きてはいくつもりだけど、何かに自信を持つことはもうできないのだろうななんて、そんなことを思ってばかりの日々だ。

そんなことを思って、何も書かない日が既に半年以上経った。
でも少しだけ、書き物をする予定ができた。自分よりもすごい人がいることを噛み締めながら、ちょっと上を見ながら、消えない劣等感とうまく生きていくしかないと、思っています。
何かを始めるのに年齢なんて関係ないと言うけれど。

気が向いたら、どうぞ。そこまでの感情にさせられたなら嬉しいです。