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ヘラクレスに愛を込めて(副題:デュエプレ選手権の構築調整記)

この記事はデュエプレの19弾環境(ベートーベンカップ~デュエプレ選手権~カイザー刃鬼カップ)において、筆者が用いた≪大魂蟲オオ・ヘラクレス≫デッキの構築変遷を綴るものとなる。

今回は特段目立つ戦績を挙げた訳ではないが、もし時間があれば読んで貰えると嬉しい。この記事を通して何かを感じるプレイヤーがいたならば幸いである。

それと当記事ではデッキの文明に関して以下の略称で説明を進めていく。

人によっては思うところがあるかもしれないが、簡略化のため理解を頂きたい。


1.構築変遷記

a,白赤緑ヘラクレス、および課題出し

まずは筆者がベートーベンカップ(2023/4/16~5/15)でマスターへ到達したデッキリストを載せる。なお個々のカード紹介は今回行わないので、カード効果が気になった方は各自デュエプレを起動して確認してほしい。

上記のリストを用いてプラチナ4から25-18でマスターまで到着。
ハマった時の動きは十分に強いものの、デッキを回す中で非常に多くの課題点が感じられた。以下に列挙する。

①色バランスの問題
②手札の薄さ
③中盤以降の≪眠りの森のメイ様≫の処理
④デッキトップ解決力の弱さ
⑤早期に立てられる≪永遠のリュウセイ・カイザー≫対策
⑥トリガー【天門】【祝門】対策
⑦後1メイ様対策

課題が多い(断言)。しかしどれもこれも19弾環境で戦い抜くには無視できない問題だと感じたので、ざっくりではあるが説明させて頂く。

まず①に関しては、
無色の≪逆転王女プリン≫が肝となるため4枚必要かつ、
・眠りメイ様でのマナブーストがタップインになる多色カードを積むことへの忌避があり、
・1T目または2T目のマナブーストを前提としたデッキであり多数の緑が必要になる
以上の点が併さった結果、三色構築とは思えないのほどの色事故が発生した。初手の手札に≪お目覚めメイ様≫が居ても出せない、中盤に≪予言者ヨーデル・ワイス≫や≪カモン・ピッピー≫が出せないといった状況が頻発するなど、引きの要求値が見た目以上に高い構築に仕上がってしまった。
個人的にはこのマナのバランスがヘラクレスデッキにおける最大の懸念点だと感じた。

②は運が悪ければ手札破壊でプランが瓦解することを示している。冗談抜きに≪ゴースト・タッチ≫や≪特攻人形ジェニー≫一発で沈むことも。
③は攻撃に参加できずスヤスヤと眠り続けるメイ様への恨み節だ。中盤に攻勢を仕掛けるビートダウンデッキにおいて、盤面に再利用の出来ない置物を抱える事は時に致命傷となる。
④は進化デッキ全体の課題とも言えるだろう。②と併せて攻勢が止まった時に、非力な進化元や乗り先の居ない進化クリーチャーを引いて立ち往生する展開は非常に多かった。特にヘラクレスデッキはマナブーストで枠が圧迫されるため、より一層単体でのパワーカードを積みにくいという事情もある。トップライフは日常茶飯事。
⑤はデッキに永遠リュウセイを超えるパワーのカードや除去カードが存在しないため、一度出されたらほとんどの場合でゲームが終わることを示している。回り方やトリガー次第で4T目に出てくる場合もあるため、対策は必須と言えるだろう。
⑥は天門なら≪悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス≫でケアすることが出来なくもないが、祝門は割とどうしようもない。手札が厚いデッキなら盤面破壊+手札破壊を耐えて返すことが出来るのだが…
⑦は後1で出されたメイ様を先3T目に処理することが出来ないことから、こちらが先1メイ様出来たとしても圧倒的な有利に立てない、というメイ様デッキにあるまじき弱点だと言えるだろう。メイ様を処理できないまま後3T目≪ドンドン吸い込むナウ≫や≪超次元リュウセイ・ホール≫によってテンポを奪われあっさりと返される展開は少なくなかった。

以上の点が、最初に上げたデッキリストの課題だと個人的には感じた。
マジで多いな課題。

そしてそれらの弱点を克服した究極のヘラクレス構築を探るべく、迫るデュエプレ選手権予選(2023/5/6~14)への調整が始まった…!


b.白緑ヘラクレス(シャニホ採用型)

まず筆者が目を付けたのは、トリガー天門・祝門を封じることが出来る≪聖隷王ガガ・アルカディアス≫を擁する光文明だった。リストと課題解決は以下になる。

①色バランスの問題…二色構築、○
②手札の薄さ…ジオホーンで微改善、△
③中盤以降の≪眠りの森のメイ様≫の処理…×
④デッキトップ解決力…×
⑤早期≪永遠のリュウセイ・カイザー≫対策…ガガアルカ、豪遊で○
⑥トリガー【天門】【祝門】対策…ガガアルカで○(だと思っていた)
⑦後1メイ様対策…×

トリガー呪文ケアのガガアルカ導入に併せて、進化元かつサーチカードの≪躍動するジオ・ホーン≫を採用。探索はガガアルカ・プリン・ジオホーンに絞り確実性を高めた構築になる。
またヘラクレスの攻撃先作り&覚醒リンク速攻要因として≪超次元シャイニー・ホール≫を4枚採用した。超次元から狙うのは勿論≪豪遊!セイント・シャン・メリー≫である。シャニホからの≪光器シャンデリア≫≪アルプスの使徒メリーアン≫⇒ヘラクレス攻撃時にヨーデル呼び出し⇒≪光器セイント・アヴェ・マリア≫で一気に勝利を狙う算段だ。

だがしかし、実戦でそんな上手くいく訳は無かった。ヘラクレスへ対処を行わないまま、ヘラクレスの攻撃先を出す相手が環境に殆ど居なかったからだ。
特に厳しかったのはリュウセイホールからの≪勝利のプリンプリン≫、ヘラクレスを止められた挙句にガガアルカの呪文封じを回避されるのが実に辛い。
というか、そもそも手札補充が薄いデッキでは実戦で一度もヘラクレスからの即リンクが決まらなかった。悲しい。

その一方で、アヴェマリア単体でもある程度永遠リュウセイへのケアになるという学びを得る。
勝率はレート1500周辺で5割ちょっとほど。ロマン要素は大きさは魅力だが単体でアドバンテージを稼げないシャニホとは別れを告げ、次なるデッキへと移行する。


c.白緑ヘラクレス(安定型)

筆者が次に行ったのは、上記のデッキから初動及びサーチカードを更に増やし安定性を高めることだった。

①色バランスの問題…二色構築、○
②手札の薄さ…ジオホーンで微改善、△
③中盤以降の≪眠りの森のメイ様≫の処理…×
④デッキトップ解決力…×
⑤早期≪永遠のリュウセイ・カイザー≫対策…ガガアルカで△
⑥トリガー【天門】【祝門】対策…ガガアルカでも×
⑦後1メイ様対策…×

2マナブーストは9枚積み、4マナのジオホーンと≪ライフプラン・チャージャー≫は惜しみなく4枚ずつ採用しており、シャニホの枠をそのまま初動に転用している。

さて、ロマンを捨て現実的な構築にしたことで勝率は向上すると思っていた筆者。しかし現実はまーったく甘くなかった。
対戦回数を増やす中で、ガガアルカがメタ対象の天門に対して間に合わないことが多く、根本的な対策になっていない事が判明したのだ。

≪偽りの羅刹 アガサ・エルキュール≫を軸として主に白緑で構成される【アガサ天門】はメイ様や2コストマナブースト、ライフプランを絡めて4T目の≪ヘブンズ・ゲート≫や≪超次元マザー・ホール≫からアガサに着地されることが非常に多く、ガガアルカが召喚される頃には悠々と待ち構えていることが往々にしてあった。何なら3ターン目に≪タイタンの大地ジオ・ザ・マン≫を出されて呪文封じが機能しない展開も。どうしようもねえ。

また祝門に対しても≪デュエマの鬼!キクチ師範代≫で動きが止められることや、マナブーストから4T目に大きな動きを仕掛けてくる【黒緑祝門】には展開が間に合わないことも多く、ガガアルカでは根本的な部分でメタり切れないことを痛感した。

一旦白緑とは別の方向性で考えることを迫られた筆者。レート1500前後で勝率は5割有るか無いか程度。次に試したのはジオホーンをより上手く使える青緑だった。


d.青緑ヘラクレス

手札補充とバウンスに長けた水文明を次の相方に選んだヘラクレスと筆者。実戦で回したのは以下のリストだ。

①色バランスの問題…二色構築、○
②手札の薄さ…ジオホーン、コスモで大幅改善。○
③中盤以降の≪眠りの森のメイ様≫の処理…大地で○
④デッキトップ解決力…手札が厚くなったので間接的に△
⑤早期≪永遠のリュウセイ・カイザー≫対策…ドン吸いで○
⑥トリガー【天門】【祝門】対策…×
⑦後1メイ様対策…ドン吸いで○

エイリアンの進化先をガガアルカから≪超電磁コスモ・セブΛ≫へ変更したことで2⇒4⇒5の繋がりを良くしつつ、攻撃時の3ドローによる手札の厚みから戦況に応じたカードを切れる点は、白赤緑型や白緑型にない強みと言える。

ハンターの踏み倒しにおいては、ヘラクレスの攻撃時に繰り出される≪アクア・ナルトサーファー≫や≪ガンリキ・インディゴカイザー≫が盤面の取り合いで非常に強く、特に一度盤面を空にしてからのインディゴ着地は【ビッグマナ】デッキの≪勝利宣言 鬼丸「覇」≫や≪「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」≫に対して遅れを取らない動きだと感じた。

またドン吸いによって相手のメイ様や永遠リュウセイといった強力なカードへ対抗可能な点や、役割を終えたメイ様を変換する≪母なる大地≫が受け札として採用可能になる点も青緑の魅力だ。

このデッキを用い、相性を持ち直したビッグマナや元々有利な【リキッド・ピープル】が多い時期には連勝を重ねレートが1570前後まで上昇した。
しかしメタが回りアガサ天門や祝門が増え始めると一転、レートは1500より下へと転がり落ちることになる。

また回す中で特に強く感じたのは、パワーカードの不足についてだった。
インディゴは盤面の取り合いにおいて申し分ないのだが、最後の押し込みにSA兼トリガーケア能力を持つ火文明の大型クリーチャーをヘラクレスから踏み倒したい場面はやっぱり多かった。

ここで筆者は水文明の強みをキープしたまま火文明のグッドスタッフを幾分か取り入れる、という方向へ思考をシフトする。
今にして思えば、ここから迷走が始まったように思える。


e,青緑t永遠ヘラクレス

再び三色構築を試すことにした筆者、まずは安定して使い勝手のいい永遠リュウセイを試しに導入してみた。

①色バランスの問題…△
②手札の薄さ…ジオホーン、コスモで大幅改善。○
③中盤以降の≪眠りの森のメイ様≫の処理…大地で○
④デッキトップ解決力…手札が厚くなったので間接的に△
⑤早期≪永遠のリュウセイ・カイザー≫対策…ドン吸いで○
⑥トリガー【天門】【祝門】対策…×
⑦後1メイ様対策…ドン吸いで○

結論から言うと、一気に枠が厳しくなったように感じた。
ヘラクレスから永遠リュウセイを踏み倒せるのは大きい&手札に抱えるだけでもハンデスへの対策として機能するが、それ以上に手出し出来ないことへのストレスは大きかった。

またこれ以上火文明を増やすと本格的にエイリアン組の枠が無くなるため、更なる事故率アップに繋がりかねないとも感じた。なぜ進化元にならないピクシーライフや≪フェアリー・シャワー≫を今更採用しているんだコイツは?

またこの頃にはアガサ天門やリキッドピープルに対して有利を取れる【MRC】が台頭し始めているという情報が入っており、更なるグッドスタッフ化が求められていると感じてしまう。

ここで一度視点を変え、既存のデッキにヘラクレスの要素を差し込んでみることにした。


f,青赤緑Nヘラエクス

次に試したのは、過去の環境デッキであるNエクスにヘラクレスのパーツを差し込む事だった。

①色バランスの問題…×
②手札の薄さ…△、Nに大幅依存
③中盤以降の≪眠りの森のメイ様≫の処理…大地で○
④デッキトップ解決力…△
⑤早期≪永遠のリュウセイ・カイザー≫対策…ドン吸いで○
⑥トリガー【天門】【祝門】対策…×
⑦後1メイ様対策…ドン吸いで○

Nエクスの基本的なパッケージに幾分かのヘラクレス要素(ヘラクレス、逆転プリン、≪モエル 鬼スナイパー≫、≪斬込の哲≫)を導入している。また≪ボルバルザーク・エクス≫がハンターであり、コスト不要のヘラクレス進化元として扱うことが可能な点は記すべきだろう。その一方で、枠の都合によりエイリアン要素は一旦カットしている。

さてこのデッキ、弱くはなかった。
弱くはなかったが、それ以上に環境のデッキが仕上がっているため全体的に勝ちきれなかった。

同じカラーリングの刃鬼には色配分の安定性とリュウセイホールの差で後手に回りやすく、リキッドピープルにはトリガーの薄さから勝ち切れず、天門や祝門に対しては根本的に厳しい。
MRCに対しても確かにNをブン回せば一方的に勝つことが出来るが、そもそもNを引くことが出来なければ始まらないし、何より他の環境デッキ相手にNが刺さらない。またドローをNに依存する構築になっているため、上手く回さなければ見た目以上にジリ貧に陥りやすいデッキだと感じた。

いろんな相手に対応できるよう配慮した結果、全体のデッキパワーを落としてしまう。というパターンに陥っていたと、今にしては思う。
特に自分の構築では逆転プリンがリュウセイホールの枠に収まっていることが多く、この問題と上手く付き合わなければ環境デッキの劣化にしかならなかったのではと書きながら感じている。

デッキを組んだ当初はこのデッキを用いて選手権に殴り込みを掛ける予定だったが、実戦を回す中でレート1500を超えることが出来なかったので已む無く断念。迷走は続く。


g,青緑スパイダーNッ!

MRCキラー、スパイダーNッ!

相手のNに便乗する男、スパイダーNッ!

パワカの押し付けにむせび泣く男、スパイダーNッ!

↑レート1450↑

↓レート1400↓

※N全盛期にはレジェンドに到達する猛者が存在したデッキです。タイミングを見誤らなければ強い…はず。




h,赤緑ヘラクレス

絶賛迷走中の最中、公認大会で赤緑ベースのヘラクレスが優勝した報を受け手なりで作成したのがこのデッキ。この時点で選手権の締め切り数日前だった。

①色バランスの問題…二色構築、○
②手札の薄さ…ハチ公4枚のため△
③中盤以降の≪眠りの森のメイ様≫の処理…×
④デッキトップ解決力…△
⑤早期≪永遠のリュウセイ・カイザー≫対策…×
⑥トリガー【天門】【祝門】対策…×
⑦後1メイ様対策…×

本当にワケが分からないまま組んでいるのが良くわかる構築。超次元を呼び出せるのがカモンピッピー4体だけでどうしたいんだ…

特に強みは無いはずだが、通常の赤緑ハンターのような動きをしていたら何故かそこそこ勝てレートは1450ほどまで戻った。ただイマイチ強みを感じなかったのと、相変わらずアガサ天門にボコられ続けた為、細かく調整する気にはなれず一旦手放すことに。


ここまでヘラクレスの調整を重ねるも、一向に大勝ち出来ないことに焦りを隠せない筆者。特にアガサ天門へは苦戦が調整当初から続いていたこと、ランクマッチで数を一向に減らさないことから、「上振れでも良いからアガサ天門をぶっ○すことが可能な構築で挑んでしまえ」という危険な思考へと徐々に徐々にシフトしてしまう。

そして締め切り前日、筆者が持ち込んだデッキは…


i,白赤緑ヘラクレス(再)

①色バランスの問題…×
②手札の薄さ…×
③中盤以降の≪眠りの森のメイ様≫の処理…×
④デッキトップ解決力…×
⑤早期≪永遠のリュウセイ・カイザー≫対策…×
⑥トリガー【天門】【祝門】対策…×
⑦後1メイ様対策…×

まさかの原点回帰。ここまでの調整はスタート地点へと戻るためにあったのだ。

最初に上げたリストとの違いは、
・永遠リュウセイ…3⇒1
・ヨーデル…3⇒4
・≪流離の頭目 鬼流院 刃≫…0⇒1

パワーカードを削って基盤強化とメタカードを差し込んだ形になる。刃というメタカードを差し込む余裕があるのかは激しく怪しいが、7マナ時に踏み倒せるパワー8000ライン&メイ様の色マナにもなると考えれば決して悪くない…と思いたい。
なおアガサ天門に対しては、

1Tメイ様
2Tライフ+メイ様眠り
3Tヨーデル+四つ牙
4T悠久

以上の流れでブン回せば完封することが出来ると判断した。
要求値?先攻後攻?聞こえんな。

ヤケクソ気味な登録の後、本番が始まるまでランクマッチとdiscordにて最後のプレイ確認を行う。戦えると思っていたリキッドピープル相手に負け越した時は泣きそうだった。
その一方でレートは1520程度まで復活。決して高いレートとは言い難いが、一先ずは安心した。


こうして調整を終え、善行(トイレ掃除、お参り)を行い、某所で縁起物を頂いた上で挑んだデュエプレ選手権本番。その顛末は以下の記事に記しているのでもし時間があれば目を通してみて欲しい。

【大会カバレージ】デュエプレ選手権2023 青馬堂書店本店_01ブロック 1回戦 こじぃVSすべすべまんじゅうがに【オフライン大会】


そして奇しくもミラーとなった対戦相手と対戦後のやり取りで、ずっと疑問に思っていたヘラクレスデッキにおける≪ヤッタレ・ピッピー≫の採用意義について貴重なヒントを得ることが出来た。

調整はもうちょっとだけ終わらない。


j,赤緑大番長ヘラクレス

対戦相手から新たな学びを得ることが出来た筆者、その知見を基に今まで試さなかったカード達と組み合わせた上で、カイザー刃鬼カップ(2023/5/16~6/15)へと挑む。

①色バランスの問題…二色構築、○
②手札の薄さ…モエルゴーとザーク嵐で○
③中盤以降の≪眠りの森のメイ様≫の処理…△、マナを伸ばす意義あり
④デッキトップ解決力…△
⑤早期≪永遠のリュウセイ・カイザー≫対策…四つ牙、王牙で○
⑥トリガー【天門】【祝門】対策…×
⑦後1メイ様対策…×

赤緑ヘラクレスにおけるヤッタレピッピーの意義、それは序盤と終盤にあった。
序盤はコスト軽減は勿論、斬込の哲やモエルゴーへと繋ぐ役割を持つと共に、序盤の貴重な打点としてシールドを割りに行く択や相手クリーチャーへの殴り返しの役割を担う。中盤には大体焼かれるものの、終盤には実質1コストのヘラクレスや≪スーパー大番長「四つ牙」≫の進化元として運用できる点が強く、多色のリスクを負ってでも採用する価値はあると感じた。
ヘラクレスの踏み倒し範囲を拡げられないからと侮っていたが、ちゃんと使ってみないと分からないものだと、改めて勉強になった。
※そもそもヘラクレスへ進化させるときも、5マナあればヨーデルorカモンを呼ぶことが出来るので十分に役割を果たせている。

その他にも今回の赤緑大番長ヘラクレスは、

・四つ牙を早期に出すことで永遠リュウセイを抑止したり、
・四つ牙からマナを伸ばせたら≪黄金龍 鬼丸「王牙」≫を召喚出来たり、
・モエルゴー⇒ヘラクレス進化速攻をデッキトップから解決出来たり、
・≪隻眼の鬼カイザー ザーク嵐≫を召喚することで豊潤な手札とマナでビッグマナと渡り合えたり、
・永遠リュウセイを出されている状態でも、メイ様⇒ヘラクレス⇒逆転プリンでヘラクレスアンタップから大逆転出来たり、

などなど筆者の凝り固まっていたヘラクレス観から少し外れた戦い方でランクマッチを戦い抜き、無事マスターまで行くことが出来たことは非常に嬉しかった。
因みに戦績は45-36。勝率約55パーセント、まずまずだと思う。
気付きを頂いた対戦相手には改めて感謝の念を示したい。



以上を以て、今回の記事は終了になる。

冒頭に書いた通り最後に紹介したデッキでもマスター到達程度、道中はさらに悪戦苦闘を続け強いデッキたちとはとても言えないかもしれない

ただこうして調整を重ねたことは楽しかったし、この経験はまた行われるであろうイベントにおいて更に輝くことになると思っている。こんなにも調整が楽しかったのはももマルコ以来かもしれない。

この記事を通して、調整の楽しさとヘラクレスの魅力が少しでも伝わったなら幸いである。


2023/5/21 こじぃ






以下おまけ


Q.なぜそもそもヘラクレスを握ったの?
A.心の中に住むイマジナリーメイ様がヘラクレスに一目ぼれしたから。

愛用する≪独裁者ケンジ・パンダネルラ≫と【ドリームメイト】が余りにもNDでしんどかった為、近しい動きをするヘラクレスに対してメイ様が浮気したというのが正直なところである。
来期はパンダをちゃんと握るので許して欲しい。
あと【ドリームメイト】の構築済みデッキを発売して≪幻獣竜機ボルパンサー≫を再録して欲しい。一生のお願いです。


おわり。

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