3月14午後3時私は第1志望の高校に出向いた。
合格者の数字が並べられたボードまで目を近づける、
しかしそこに私の番号はなかった。
落ちた……
予想はできていた。自己採点では得意の数学は
ボロボロで6割程しか取れていなかった。
しかし、ほんの少し期待していた。
ほかの教科はいつも以上の出来だったし
今年の問題が難しかった可能性もある
しかしそんなに上手くは行かないもので
私の努力の2年間は、中学生活は終わりを告げた。
開示の得点は388点例年の合格目安点から20点足りない、
評定が190あれば合格していたが、不真面目な
私は評定の面でむしろディスアドバンテージを背負っていた。
そこから1日落ち込んだ後考えた。
どうすればこの失敗を、ここで失敗して良かった
と言えるまで昇華させられるだろうかと
悲しいことがあると、負のエネルギーがたまる
それをプラスにできたら良いんじゃないか
そう思った。
そして私はその日のうちに某T塾の無料受験相談
に駆け込んでいた。5階建てのビルの四階を自習室が陣取って、ペンのカリカリという筆記音のみがその空間にはあった。
禿げかけたおじさんに、個室に案内される。
志望校を紙に書く様に言われて、東大と記入。
それをおっさんに見せた瞬間
彼の目の色が変わった。
面談が始まると僕は彼になぜ東大に行きたいのか、高校受験はどうだったのかなどいろいろなことを聞かれた。僕は第1志望だったI高校の誰にも負けたくないこと、人一倍欲が強いので名声を得たいことなど
あれこれを赤裸々に話した。
彼の反応はこうだった。
この県からの東大の現役合格者は
両手で数えられるほどしかいない
そして彼らは君の高校のレベルを遥かに超えている
僕のできることは、どこで諦めをつけるかのアドバイスだ。
人によっては科目を絞り私立を攻める方が
戦略としてあっている人もいる。
君がどれだけの力を持っているか分からない
やってみる価値はある、でも見切りをつけるタイミングは重要だ。
そんなことを言いながら彼は英語と数学の東大合格のルートを渡し、1年の間に数学と英語で日本大学の過去問が八割取れるようになるのが目安だと言われた。私は経済に興味があるので、文系を選択する予定だが理系はもっと大変だとのことだ。
話を聞く中で高校受験との違いが浮き彫りに
なっていった。
一つは数学と英語の重要性が高いことだ
高校受験は5教科が平等だったが
大学受験の場合数学と英語の配点が高く
また受験生の中で差がつきやすい
社会や国語、理科系科目は、後からでも詰められる
が、こと二つはそうはいかないらしい
二つ目は、勉強時間だ。
必要な勉強時間が桁違いである。
世間一般に高学歴と言われるマーチは2500
時間ほどの勉強が必要だそうだ。
毎日休まず勉強しても2時間半弱勉強が必要だ。
では東大はどうかというと
3500から4000時間必要だとのこと
おそらく目指す連中が優秀であることを想定して
この時間なので実際凡人が取り組むとなると
1.5倍から2倍の時間がかかるのではないだろうか
そうすると一日の勉強時間は凡人の場合
最低でも5から6時間必要だ。こうすると
浪人生でもない限りなかなか大変なように思える。
こんな感じでT塾から情報を得た私は
早速参考書を買い勉強に励むのであった。
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伸びない成績!そもそもやる気そんなになかった?
10月27日投稿予定