K

疲れたときは、甘いもの。

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疲れたときは、甘いもの。

最近の記事

香水のはなし。

この記事では、好きな香水を含めた、香りの記憶についてつらつらと書きます。 香水に限らず、香り物が大好きだと気づいたのは最近だった。いざ思い返してみれば思い当たる節はあるけれど、本格的に気づいたのは、同じサークルの先輩がスパイシーで少しオリエンタルな香水から、もう少しすっきりとした、でも少し甘い同系統の香水に変えて、私だけがその変化に気づいたとき。 香水への興味がふつふつと湧き上がった私は、香水を日常使いする友人に同伴を頼み込んで、自分に似合う一本を探しに出かけた。 連れて

    • はじめてBARに行った話。

      夜に窓を開けて涼しい風を浴びるとき、夏の匂いがすると気分が高揚する。 先日23歳にしてはじめてバーに行ったので、今日はその記録を。 夕方に友人と待ち合わせて、駅近の繁華街を抜けて一本裏路地へと歩みを進めた。携帯に表示された地図を見ながら進むこと5分。金属切文字の店名が黄色がかったライトにぼんやりと照らされていた。意識せずに歩いていたら通り過ぎてしまうくらい、静かな闇夜に溶け込む落ち着いた外装で、換気のためにほんの少し開いた入り口から漏れ出た光だけが、そのお店の存在を証明し

      • 縁の下の力持ちの話。

        オーケストラを始めて、ヴィオラという楽器に出会って、今年の春で11年目になった。もうすぐ人生の半分をこの楽器と過ごしたことになる。 ヴィオラという楽器は、いわゆる"ヴァイオリンより一回り大きい楽器"である。新年度、自己紹介のたびにこのフレーズを何度使ったことだろうか。説明が面倒な時には自分はヴァイオリンをやっていると詐称したこともある。それほどまでに、この楽器はマイナーであり、楽器のファーストキャリアとしてヴィオラを選ぶ人は少ない。実際多くのプロヴィオリストもヴァイオリンを

      香水のはなし。