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Jリーグの魔力 ~スタジアム観戦のすゝめ~

Jリーグは私にとって夢の舞台であり、生きがいである。

しかし、どうして私にとってJリーグが特別な存在になったのかは自分でも理解できていなかった。
そこで、この中断期間を利用し、なぜ私がJリーグに惹きつけられるのか、スタジアム観戦にこだわるのかを考察してみた。

私の思い

昨シーズン、私は20試合以上のJリーグの試合をスタジアムで観た。

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昨年は大学一年目で、高校生の時と比べると週末に時間をつくりやすくなったということが大きく影響している。また、私自身が学ぶ「スポーツビジネス」の教材がスタジアムに無限にあることも理由だ。

これは以前友人にとても驚かれたことであるが、私はJリーグが大好きであるが、Jリーグ全試合をスマホやパソコン、テレビで観戦できる「DAZN」には加入していない。
私はJリーグが好きであると同時に「Jリーグの試合を、チケットを買って、スタジアムで観る」ことが好きなのだ。
もちろん、地上波で試合が放映されるときにはテレビ観戦もする。しかし、DAZNに加入するお金があるなら、それをスタジアムでの観戦に充てたいと考えてしまうのだ。

チケット=ストレス

「チケットを買うことはストレスを買うこと」とは過去に耳にした言葉だ。

「ストレス」こそJリーグをスタジアムで観戦したい理由であると私は考える。

では、スタジアム観戦における「ストレス」とは何だろうか。
ここでの「ストレス」とは決してネガティブな意味合いだけではないと思う。

試合中、ピンチを迎えれば、心臓が「キュ」と締め付けられる。反対にチャンスを迎えれば、自然と身を乗り出し、心臓の鼓動がはやくなる。
失点すれば、静まり返る。相手ベンチから選手・スタッフが飛び出してくる光景、ゴール横のスポンサーボードの後ろで待ち構えていたカメラマンがダッシュして得点した選手を取り囲む光景、相手ゴール裏が波打ち、大旗が振られる光景を観て、悔しい気持ちで一杯になる。

すべての情動が「ストレス」だ。

これらのことを乗り越え、得点が入れば、狂喜乱舞。思わず立ち上がり、前後左右の知らない人ともハイタッチを交わす。

これまでの鬱憤がすべて晴れ、清々しい気分を味わえる。この瞬間を味わうためにあえて「ストレスを買う」のだ。

スタジアム観戦の本質

しかし、これだけならテレビ観戦でも同じことを味わえるのではないかと自分の中に疑問が生じた。
ここで、私はさらに考えを深めることにした。

そして、「スタジアムで観戦する」ということは、決して90分で完結するものではないという結論に至った。
むしろ、90分以外の部分がスタジアム観戦をより価値あるものにしてくれているのではないかと思った。

スタジアムで観戦するということは、

1月に日程が発表された時から、自分のカレンダーに書きこみ、そこに他の予定が入らないことを祈る。チケットを確保する。スタジアムへのアクセスを確認し、家を出る時間を決める。Jリーグ公式サイトで試合の見どころを読む。前節までの自チーム、相手チームの状況を調べる。荷物を準備する。戦闘服に着替え、家を出発。電車に乗り、徐々に車内に増えてくるユニフォームを着た人、グッズを持った人たちとアイコンタクトを交わす。最寄り駅につくとアウェイなら、ホームチームのサポーターの後ろをついていく。スタジアムについたら、開場時間までエルゴラッソを読み込む、スタグルを楽しむ。スタメンが発表されれば即座に確認。開場したら、席を確保。JリーグアンセムをBGMにしたスポンサー紹介を聞く。キックオフ1時間前になれば、選手たちのピッチでのウォーミングアップが開始され、両チームのサポーターによるチャント合戦の始まり。工夫されたスタジアム演出、モチベーションムービー、選手紹介で気持ちを高め、選手入場。そして、キックオフ。

というプロセスを経て行うものだ。

ここに挙げたのはごく一部に過ぎないだろう。遠方のスタジアムへ行く際は、新幹線や高速バスの手配、宿泊施設の確保も必要になってくる。
しかし、スタジアムで観戦するということが、テレビ観戦とは大きく異なるものであることは明らかだ。

これら一つ一つのプロセスが試合への期待感を高めてくれる
旅行に行く際に、その準備段階から楽しみな気持ちが湧き上がってくる感覚に似ているかもしれない。

期待感が高まれば高まるほど、試合中に感じるストレスは大きいものになる。期待が裏切られるのではないか、裏切られたくない、つまり、失点してしまうのではないか、失点したくない、負けてしまうのではないか、負けたくないという気持ちが生じる。
そして、その不安な気持ちが大きければ大きいほど、得点時の興奮、勝利の喜びは大きいものになり、特別な感覚を味わえる。

この感覚は、日常生活では決して味わえない。

この感覚が私に「Jリーグ中毒」を引き起こす。

ぜひスタジアムへ!

ここまでの私の考えは、少しばかりコア寄りのファン・サポーターに当てはまるようなものになってしまったと思う。

しかし、観戦が初めての人、もはやサッカー好きではない人もJリーグのスタジアム観戦は楽しめる(と思っている)。

スタジアムには今回挙げたものに限らず、より多くの魅力が存在する。

現在では、各地に特色あるスタジアムグルメがあり、歌手やエンターテイナーが来場しパフォーマンスを行ってくれることもある。

スタジアムの演出は進化しており、アーティストのライブかのような演出が体感できるスタジアムもある。
また、得点後のゴール裏の盛り上がり、人間が入り乱れる様子を目にすることはまさに非日常体験。

気温が低い時には、ゴール裏が沸く様子と彼らの歓声がずれて耳に届くという、落雷時にしかない光の速さと音の速さの差を体感するという経験ができるのが私の密かな楽しみだ(笑)

カメラに見せられるのでもなく、番組の放送枠に囚われるのでもなく、自分の好きなところに焦点を当てられる、自分らしい楽しみ方を探すことができるのがスタジアム観戦の醍醐味。


Jリーグのスタジアム観戦はサッカーの試合だけ、90分だけを楽しむエンターテインメントでは全くない。


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早稲田大学スポーツ科学部|スポーツ以外のことも書く【「なんとなく」の言語化】【他のスポーツ・産業の事例をJリーグに】【スポーツバカにはなりたくない】 サンフレッチェ広島ファンというよりもJリーグファン。
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