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2019.9.25ラグビーW杯フィジーvsウルグアイ③

試合終了。結果は30-27でウルグアイの勝利。

ラグビーで起こりにくいといわれるジャイアントキリングの達成にウルグアイは大興奮。ノーサイドの笛とともにピッチになだれ込んできたのがとても印象的であった。

両チームともに、握手を交わした後は場内を一周し、観客へのあいさつを行った。

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私は、それを見届けてから三陸鉄道リアス線の鵜住居駅へ。

途中で、バスの乗り場との分岐点があったが、はっきりと案内が表示されており、迷うことなく駅に到着できた。

電車に関しても、ラグビー開催に伴い臨時便が多く設定されており、駅に到着してから15分もしないぐらいで乗り込むことができた。

乗り込んでから10分程で釜石駅に到着。

実は三陸鉄道は単線で増便が難しいため、観客が集中して乗り込めなかった場合はスタジアムから釜石駅まで歩くことも選択肢にあったのでとても安心した。ここには関係者の方々の多大な努力、工夫があったと思う。彼らに敬意を表したい。

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釜石駅を訪れたのは、ファンゾーンへ行くためだ。

しかし、釜石駅を出たところにファンゾーンへの案内はなく、私は自力でファンゾーンの位置を調べなくてはいけなかった。

試合後にもイベントが組まれるなど、スタジアムから出てきた観客もターゲットにしているはずなのに、観戦後にファンゾーンへ行く人が必ず通る釜石駅に案内がなかったのは、ここまでの案内がとても充実していただけにとても驚いた。また駅からファンゾーンへ行く際に交差点を曲がる必要があるがそのポイントにも案内がなく、私は道を間違えてしまった。

日本人である私が道を間違えたり、案内がなく不安になったのだから。海外からの観客の人々はより大きい不安を感じたと推測される。

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予定よりも時間がかかったが、無事にファンゾーンへ到着。

ファンゾーン内には屋台が数多く出展されていて、熱気に包まれていた。

また屋台が多いエリアのほかに、ビジョンの設置されたホールがあり、そこでは宮城県出身の芸人サンドウィッチマンらが参加して「もちまき」が行われていた。

また、ホールの前には、パネルブースがあり、今大会の全チームの紹介、釜石でゲームを行う国の紹介、東北各県のPR、また釜石におけるラグビーの歴史の紹介がされていた。

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日本人にとっても外国人にとっても興味深いものがたくさんあり、試合の前後にもラグビーを入り口にして楽しむ空間ができていた。


今大会、個人的に特に興味があったのがこの「ファンゾーン」の存在であった。テレビでも度々ファンゾーンの様子が取材されていた。

ラグビーワールドカップが開幕する前、ラグビーに興味を持つ人は限られていたと思われる。しかし、大会が始まってからというもの、日本代表の活躍もありラグビー熱が加速度的に増した。

そこで、多くの人がスタジアムでの観戦をするため、チケットの確保に動いたはずだ。そのため、日本戦以外でもチケットの完売、高い観客動員率を果たした。ただ、そんな中でチケットを手に入れられない人々も多く発生しただろう。しかし、今大会では実際に会場へ足を運び生で見るか、家のテレビで見るかという二つの間に「ファンゾーン」という選択肢が生まれた。そして、チケットを手に入れられなかったファンの受け皿の役割を果たした。

ここで重要だったのは、ファンゾーンが「公式」であったことだろう。従来からバーなどでスポーツ観戦はできる場合もあったが「公式」はなかった。しかし、「公式」のブランドを持つことで、スタジアムで観戦することができなかった人にも”Rugby World Cup 2019 JAPAN日本”に参加できている感覚を持ってもらうことに成功したと言えるだろう。そうすることで、一人一人のラグビーへの、そしてラグビーワールドカップ日本大会自体への熱を刺激することができたと考える。

もし、「ファンゾーン」がなかったら、どうだっただろうか。

私は日本国内でここまでのラグビー熱が高まりは実現できなかったのではないかと感じる。

「ファンゾーン」、パブリックビューイングがどれほどの影響力を持つのかを目の当たりにできたことは、今後の私の人生において勉強になった。

来年には、東京オリンピック・パラリンピックがある。本当の意味でのスポーツの最先端が再び日本に、東京にやってくる。世界のスポーツイベントに触れられる貴重な機会を大切にしていきたい。

そして近い将来、私も、誰かの「一生に一度」を生み出す存在になりたい。

<終>

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