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他人に好かれる人、孤立する人

 さて、皆さんには好きな人っていますか?LikeからLoveまで様々だと思いますが、世の中にはたくさんの人から好かれる人もいれば、人が離れていきがちな人もいます。この記事では、コミュニケーションにおいて人と人の間で何が起こっているのかについて考察しながら、人とうまく付き合うための1つのポイントをご紹介したいと思います。

心の距離

 人は元々集団生活をすることによって生存競争を生き抜いてきた種であり、人の脳は集団生活をするために必要な機能を多く備えています。この記事では詳しく触れませんが、この機能を使って他人と自分の心の距離を常に測っています。

 短期的には心の距離感は相手の反応や行為といった比較的表面的な表現のやり取りによって影響を受けますが、この記事では長期的な心の距離感をテーマとして扱っていきます。

コミュニケーションでは心の距離を測っている

 私達は日常的に他人とコミュニケーションを取ります。この時、心の中では常に相手との心の距離が計測されていて、その後のその人との関わり方に大きな影響を与えます。そうして長期的には「比較的よく関わる人達」、「都合上関わるけれども自分からはあまりコミュニケーションを取らない人達」、「疎遠になりがちな人達」「自分から距離を取る人達」といったように実際の生活に反映されていきます。

「人が寄ってくる人」と「人が離れていく人」の違い

 前段では心の距離が実際のコミュニティを形作ることを説明しました。つまり、他人との心の距離を近づけるのが上手な人のところには多くの人が自然と寄ってくるようになり、反対に他人との心の距離を近づけるのが苦手な人は孤立しがちになるのです。

 もしあなたが現在の自分の立ち位置や周囲の人とのコミュニケーションについて悩んでいるとすれば、心の距離の取り方を身につけることによって、その悩みは解消されるかもしれません。

心の距離に影響するもの

 人と人の心の距離がどのようにして決まるのかという話をする前に、一つ重要な点があります。それは、「ある人とある人の心の距離は観測者によって異なる」ということです。どういうことかというと、例えばテレビでよく見かける芸能人に対して、視聴者が一方的に好意を寄せるということがあります。この時、その視聴者からみた芸能人との心の距離は近くなっていると言えますが、当然、芸能人側からの距離は未知の人物として未確定の状態ですし、第三者から見た場合は遠い距離にあると言えます。

 さてこれを踏まえると、コミュニティを作る上で重要になるのは「自分から見た相手との心の距離」ではなく、「相手から見た自分との心の距離」だということが分かります。もしあなたが「人と親密になりたいのに中々人に好かれない」「孤立しがち」ということで悩んでいるとしたら、この話は有益だと思います。では、相手から見た自分との心の距離を決めているものは何でしょう?それは相手から見た(認知された)共感の度合いです。

人は皆、自分の世界を持っている

 専門的にはスキーマ、中核信念などと呼ばれていますが、人はそれぞれ似ているようで異なるフィルターを持っていて、そのフィルターを通して自分を取り巻く世界を見ています。また、人はそれぞれ媒介信念と呼ばれる無意識のルールを持っています。噛み砕いて言えば、フィルター=世界観、ルール=常識感覚と言い換えても良いかもしれません。

 では共感の度合いがどのようにして認知されるのかというと、まず相手との様々なコミュニケーションの中で自分の世界観や常識感覚との違いやその程度が主観的、無意識的かつ直感的に判断されます。そして結果として相手と自分の世界観や常識感覚のズレが小さいと判断されると、共感の度合いが高い相手として認知されます。そして相手から見た共感の度合いが高いと認知されやすいかどうかによって、好かれやすい人と孤立しやすい人に分かれるというわけです。

 さて、いかがでしたでしょうか?この記事に引き続きここからはワンポイントアドバイスを書いていますので、もし興味があれば記事を購入して頂ければ幸いです。

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