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彼女が持っているのは物分かりが良すぎるという罪



どうしても割に合わないことを振り分けなければいけない時彼女の顔が浮かぶ。
彼女なら『わかってますから』といって引き受けてくれそうだ

大事な取引先がやってきてお茶とお菓子をお願いしたいとき彼女は必ずこちらを見てる。
彼女と目が合うとにこりと笑顔で小さくうなずき時期にお茶が運ばれる。

部下がヒステリックに怒りだしてどうにもならない時とにかく別室でなだめないとと思う。
彼女を見ると笑顔でうなずいて会議室の空きを確認してきてくれる。

どうしても仕事がうまくいかずという状況の中提出物に不備がある場合それが彼女の時はつい感情を出し言いすぎてしまう事がある。
そのあと少し反省して彼女を見ると気にすることもなく普通に働いているのを見て安心する

予算を誰かに振らなくてはならない時誰もが反発しそうだと思うと彼女を見てしまう。
彼女はどうみても無理なのに『誰かがやらないとですもんね』と言いながら引き受けてくれる

そのうち彼女に申し訳ないと感謝しつつ思う気持ちもなくなっていき彼女はそういう人なんだと思うようになる。



会社で誰もが嫌がる事があると上司がちらっとこちらを向く。
仕方ないわたしがやろうと思う。

大事な取引先がやってきた。男女平等の精神が強いお局様達は見て見ぬふりをする
あとからお局様に嫌味を言われそうだけど上司と目が合ったからお茶を持っていく。

同僚がヒステリックに怒ってる。結局あの人はこれから優遇されると思うとイライラする
とりあえず社内の空気が悪くなるので会議室の空きを見に行く。あっちいけ!

少しの不備に必要以上に上司が嫌味を言う。ほかの社員には言えないくせに最近数字が上がらないストレスを向けられてるのが目に見える。正直我慢が持ちそうもない。

お局様の予算が全く達成できず会議の雰囲気が悪くなる。お局様は私は悪くないとばかりの態度。
彼女に注意する節もなくその予算は私に振ってくる。誰かがの誰かはいつも私だ。

そのうち上司は、私を蔑ろにすることに抵抗がなくなり当たり前になるから評価も給料もあがらない。

物分かりが良すぎることは罪になる。

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