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「プロヒモってナンだ?~根掘り葉掘りと専業主夫との違い編~」

こんにちは。二見書房のモリオカです。

大学在学中から10年超、10人の女性の家に居候をし、家賃を1000万以上浮かせているプロヒモ「ふみくん」と共に書籍を作ることに。
その制作の裏側を綴っております。


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第一回電話会議の結果、まだまだ聞き足りないことだらけになってしまったため、残りはLINEで質問することにしました。

今回は、「プロヒモってナンだ?~根掘り葉掘りと専業主夫との違い編~」をお送りいたします。

第一回電話会議の様子はこちらから

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第一回電話会議にて、

追加質問をWordファイルにてお送りした。
質問自体は10個ほどお送りしたが、今回は「プロヒモ」に特化した質問と回答を紹介し、「プロヒモってナンだ?」を解き明かしていく。


<追加質問>
・プロヒモに必要なのは何だと思いますか。(料理のうまさ、気遣い等々)
・プロヒモに向いている人/向いていない人あれば教えてください。
・主夫兼ライターと言っても問題はなさそうな感じですが、今の生活で、「やっぱり自分はヒモだ」と思うことはありますか。(主夫兼ライターとプロヒモの間にご自分の中で明確な定義・区別がついていれば教えて下さい)

・プロヒモに必要なのは何だと思いますか(料理のうまさ、気遣い等々)

料理のうまさや、気遣いは表面的なものだと捉えています。

もっと根本的な部分で大事なことはその相手によって自分のスタンスを簡単に変えることの出来る柔軟性だと考えており、その上にいわゆる”ヒモテク”が乗っかってくる、と個人的には考えています。

「ヒモと彼女」の関係性は、一般的な「彼氏・彼女」、「旦那さん・奥さん」などの関係性とは異なり、大きく力関係がそこに発生します。
ですので、合わせるのはあくまでヒモ側、晩ご飯のメニュー、会話の内容や、旅行先などもそう。これを拡大解釈していくと2人の関係性もやはり「彼女ありきの〜」といった形になります。

甘やかされることが価値になる「ペットと彼女」の関係性が良しとされる事もあれば、彼女の「能力の一部」である事もあります。女の子によっては「教祖」であった事もあります。

いずれにせよ大事なことはその彼女に対して、こちらから柔軟に適合し、生活の一部に溶け込む事だと思っています。

※細かく言えばそこまで柔軟に対応しても自分を保っていられる事も大事だと思います。
※ここでは割愛しますが、この考え方の根本には僕自身が一般的な「彼氏彼女の関係性を疑問視」している背景もあります。


・ヒモとしてどうやって彼女の家で生活を続けられるか、というようなテクニックの話ではなく、根本的に大事なことは”相手によって自分を変える(変えられる)マインド”である。

・「ヒモと彼女」には、一般的に対等であるはずの「恋人」関係とは異なり、「力関係」が発生している。「ヒモと彼女」の関係性は「彼女によって」柔軟に変化するものである。


あくまで合わせるのは自分。彼女の精神的・物理的な需要にこたえる形で自分自身を変え、関係性を変える。



「ヒモ」をやっていくうえで、こんなマインドがあるとは知らなんだ。

それに、プロヒモ「ふみくん」は関係性にこだわるヒモである、ということが分かった。

やはり「ふみくん」は一般的なギャンブル情夫型のヒモとはひと味もふた味も違う。

※ここでは割愛しますが、この考え方の根本には僕自身が一般的な「彼氏彼女の関係性を疑問視」している背景もあります。


最後の一文についても、当然気になったのでさらに追加で質問してみた。


・プロヒモに向いている人/向いていない人あれば教えてください。


上にも通じますが、尽くすことが苦じゃないことはもちろん、どこまで拘束されても閉塞感を感じない人だと考えます。(拘束されていても自分の中に余裕が保てる人)。

僕の様なヒモ生活は、僕は”楽
だからこそ実践してしまいますが、「自分で稼ぐ方が楽!」と思われる方や世間の目線が痛くて続けることが出来ない人もいると思います。

ですので「向いていない」と思う人は、ヒモの様な寄生的生活体系に罪悪感を覚えてしまう人ではないでしょうか?また「愛されるよりも愛したいマジで」のスタンスの方も向いていない気がします。
自分のことを可愛がってくれる人(甘やかしてくれる人)しか僕は好きにならない様になってしまいました。


”楽
”だからヒモしてる

と言い切っているあたりもいいですね。

どこまで拘束されても閉塞感を感じない

というのは、ある意味結構凄いことのような気がする…

・主夫兼ライターと言っても問題はなさそうな感じですが、今の生活で、「やっぱり自分はヒモだ」と思うことはありますか。(主夫兼ライターとプロヒモの間にご自分の中で明確な定義・区別がついていれば教えて下さい)

家賃を払った瞬間にヒモではない気がします。
僕の中では「寄生的生活体系=ヒモ」
という定義をしており、その根幹はやはり「住」にあると感じています。
家賃を払わないでも帰れる家がある!というのが僕の中のヒモの定義です。

また、「お金をくれ」とは言ったことがありませんが、普通に生活をしているつもりでも彼女が率先してお金を払ってくれたり、「@@買ってあげようか?」などと訊かれると、やはり一般的な『彼氏・彼女の関係性とは違うなぁ』と思いますね。

家賃を払った瞬間にヒモではない気がします。

とあるが、専業主婦(夫)の方は、直接には家賃を払ってはいない場合も多い。
ただし旦那(奥)さんのお給料は夫婦で力を合わせて稼いだものなので共有財産であり、その共有財産から家賃を出しているのであれば間接的に家賃を支払っている、とも言える。


専業主婦(夫)と同じ状況が「ふみくん」にも当てはまると言えるのだろうか?


「彼女」の働きぶりの陰には、「ふみくん」の献身的なサポートが見える。
家事を一手に引き受け、365日美味しく健康的なご飯を作っている。


ここだけ見れば、「当てはまる」と言えそう。


しかし、家賃という面で見れば、今の「ふみくん」の住まいはもともとは「彼女」の単身者用の物件。
「ふみくん」が仮に一般的な「恋人の家に転がり込んできた人物」ならば家賃を折半する(折半を提案する)かもしれない。

が、特にそれはしていない。

また、現時点で婚姻関係にはない

ということなので、”今のところ”「専業主夫」ではなくご本人の自称の通り「プロヒモ」という言葉が相応しいようにも見える。


極めつけは、こちらの一言。


「お金をくれ」とは言ったことがありませんが、彼女が率先してお金を払ってくれたり、「@@買ってあげようか?」などと訊かれると、やはり一般的な『彼氏・彼女の関係性とは違うなぁ』と思いますね。


「ふみくん」と「彼女」の間ではしょっちゅう上記のようなことが起こっていると考えると、それは確かに一般的なカップルにはあまり見られない光景のような気はする。


とすると、確かに「ふみくん」は「専業主夫」ではなく「プロヒモ」なのかもしれない。



ただ、「ふみくん」を「専業主夫」ではなく「プロヒモ」という言葉に落とし込んでいるのも社会的な視線(婚姻してるかしてないか)に過ぎず、なんだか言葉の綾のようにも感じてしまった。
毎日美味しいご飯を作って心身ともに相手をサポートしているのは揺るがない事実なので、そのあたりは書籍にしてもうまく伝わるようにしたいなあと思った次第。


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「プロヒモってナンだ?~根掘り葉掘りと専業主夫との違い編~」
と題して「ふみくん」とのQ&Aをお送りしましたが、最後の方は完全に
編集担当の独り言のようになってしまいました。










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