済美高校の野球が人の心に訴えかけるもの
昨日済美高校は甲子園で春夏連覇を目指す大阪桐蔭に敗退した。
ただ、済美高校が今大会に残したインパクトは凄まじいものだったと思う。
特にご存知の方も多いと思う2回戦の星稜高校との試合では、一時7点差つけられたリードを追いつき、その後延長タイブレークの末に、史上初となる逆転サヨナラ満塁ホームランを放ち勝利した。
この試合は現在試合中の今日の決勝戦を残して言うのも恐縮であるが、今大会で最も人々を熱狂させた球史に残る一戦であったのではないだろうか。
そんな済美高校は伝統的にも劇的な試合展開が多い。
14年前の試合となるが、現在メジャーリーガーのダルビッシュ投手率いる東北高校に対し9回4点差から2点差まで詰め寄り、最後は逆転サヨナラスリーランという形で試合を決めた。
この動画のタイトルにもある済美高校魔法伝説。
このように呼ばれる理由は、サヨナラホームランで試合を決めるような劇的な試合展開はもちろんのこと、実は済美高校の校歌に隠されている。
歌い出し39秒ごろにでてくる
「やればできるは魔法の合言葉」
このどこか印象に残るフレーズこそが、済美高校の劇的な試合展開後の感動の度合いをさらに高めてくれる。
そんな僕は済美高校野球部のOB。今年の夏は初戦以外甲子園に駆けつけた。
母校が勝つから応援することはもちろんのこと、済美の野球が勝つたびに僕の心を動かし続けた。
「おまえはやればできるを実践しているのか」
最後負けてしまったが、自分が決めた道を今は信じるしかない僕にとって済美高校が見せてくれた夏は高校時代に感じることができなかったものであった。
やればできる。
そして、やればできるを実現するためには、そのできるを叶えるために挑戦し続けなくてはならない。
人の人生に訴えかけてくる。それが済美高校の野球である。
2018.08.21 えのっきー
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