見出し画像

対外アピール要素が強いSDGs

1.SDGsとは

☑︎地球で暮らしていくために達成すべき目標
☑︎目標は世界共通、2030年までの達成をめざす
☑︎17の目標と169のターゲット

 SDGsは「エスディージーズ」と読み、英語のSustainable Development Goalsの略称です。日本語訳では「持続可能な開発目標」となりますが、、、ピンと来ませんね。
 SDGsについての基本情報は、外務省のSDGs紹介サイト(下に貼っておきます)などで確認することができます。

 SDGsは、2015年の国連サミットにおいて全会一致で採択された、国際社会全体が取り組む目標です。17のゴール(目標)とそれをさらに具体化した数値目標を含む169のターゲットが採択され、「地球上の誰一人として取り残さない」ことを誓い、2030年までに達成することをめざしています。
・・・なんのこっちゃですね。

 我々日本人にピンとこない理由は、ひとえに我々日本人が恵まれているからに他なりません。
 下の表をご覧下さい。

これらが上記で説明した17のゴールとなります。
 1.貧困をなくそう、2.餓死をゼロに、3.すべての人に健康と福祉を、4.質の高い教育をみんなに、6.安全な水とトイレを世界中に、といった項目は既に日本では整っていると言えます。
いやいや、ぼくたち私たちは貧困だ!という方は本当の貧困を学ぶべきです。
 上記の17の項目に優先順位は付けていないと思いますし、つけるべきではないと思いますが、日本が整っている項目が多い事は事実です。

 さて、個人で『私はSDGsを意識して日々行動しています!』という人がいたら大したもんですが、芸能人やYouTuberでなければ流石に公言まではしないでしょう。
 しかし企業は違います。特に上場企業をはじめとした大企業は、SDGsに取り組んでいるかが企業イメージに直結し、株価へと影響を与える時代に突入しています。

2. 本質はどこかへ

 企業の中にはSDGsへの取組みを会社の、いや地球の問題と捉えて策を練り取り組んでいる企業もいらっしゃいます。ただ私が見た本音で言えば、『形だけだなー。』という企業様がほとんどです。その企業の特徴は下記3点。

① 言葉だけ一人歩き
・中期経営計画や年次報告書などにSDGsに関連する言葉が並んでいるだけで、具体的な社員の行動や自社の事業にはほとんど変化がない。
社員としても実感がない、またはそもそも自分の会社が何に取り組んでいるか認識がない。
・CSRやコンプライアンスのようにとりあえず形だけ対応しておけば良いものと考えている。

② 見せ方は一丁前

コンサルを導入し、投資家や消費者からの要求にとりあえず応えるために見た目を整えただけで終わっている。
・評価要素として良さそうな語句、文章及び図表等をたくさん並べているが中身がない。

③こじつけした内容
・元々やっていた内容、事業を取り上げ、捻じ曲げた解釈で達成項目と紐つける

どうでしょうか。これではハリボテな感じが私はします。
 皆さんもこの機会に企業の取り組み内容を少し覗いてみては如何でしょうか。しっかりとやっている企業、?な企業が見つけられると思います。

3.最後に

 日本の企業の取組みについてやんや言いましたが、世界の企業の取組みはどうなんでしょうね。

Sustainable Development Report 2020では、2020年時点の各国のSDGsへの取り組みがスコア化され、166カ国のランキングが公表されています。

上位3カ国は、スウェーデン・デンマーク・フィンランドの北欧の国が並び、他にも6位ノルウェー、10位エストニア、24位ラトビア、26位アイスランド、36位リトアニアと、北欧諸国は達成ランキングの上位を占めています。
因みに日本のランキングは17位!
他の東アジアの国は、韓国が20位、中国が48位。

まだまだやるべきことがありそうですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?