学生に【響くメッセージ】って?:マッチングから体験レッスンへ
こんにちは
Jessicaです
前回の記事
-トライアルレッスンの問い合わせ-の際
講師が取るアクション
意識するべきポイントについて
シェアさせていただきました
今日は前回書ききれなかった
続きの内容をシェアしていこうと思います
これからオンライン日本語講師を
目指される方や
最近日本語講師を始めたばかりで
問い合わせをもらったけど
その先の体験ルレッスンに繋げられない方
トライアルレッスンに繋げられる確率を
もっと上げたい
という方がいらっしゃれば
前回と今回の記事を合わせて
参考にしていただければと思います
学習者に響くメッセージ内容とは
Amaizing Talkerは3つのマッチング方法がある
と前回の記事でご紹介させてもらいました
いずれかの方法関わらず
マッチングした際
こちらから送るメッセージ内容にも
少し工夫をこらしています
ここから先は
実際に学生さんとマッチングした際に
私が送っている内容を
そのまま公開したいと思います
続いて
そのメッセージには
どのような意図や目的が
込められているか
その文を送ることで
どのような効果があるのか
も解説していこうと思います
この後この学生さんは
トライアルレッスンに申し込んでくれました
この中から
気を付けるべきポイントに気づきましたか??
ではこの流れについて
更に詳しく解説していきましょう
ポイント1.
シンプルな自己紹介+1つの質問
マッチングしたら一番初めに送るのが
こちらのメッセージです
え…?
これだけ???
はい
これだけです
前回の記事でもお伝えしたように
メッセージを送る際は
学生に出来るだけ負荷をかけないように
心掛ける必要があります
詳しい自己紹介や
最初から2つ3つとたくさん質問をしても
学生さんからすると
ボリュームが多すぎて
too muchに感じてしまいます
学生さんがめんどくさく感じてしまうのを
回避するため
最初の一言はできるだけシンプルに一言
自己紹介と
会話のラリーが続くように
学習の目的をさらっと質問する
これくらいのやりとりが
丁度いいのです
ポイント2.
学習者の「求めているもの」が不明確なうちは
授業内容は説明しない
次に学生さんから
送られてきたメッセージ
に対して私が送ったのが
こちら
なんだか
会話が噛み合っていないようですね
でもいいんです
これで
学生さんが
「あなたのレッスンについて教えてください」
と言っていますが
これはこの段階では一旦
無視しましょう
というのも
学生がこの質問をする意図は
あなたの授業が自分が求めているものかどうか
を判断するため
でもこの段階では
あなたは学生さんが求めているものが
分かりませんよね?
やみくもに
レッスン内容を紹介して
学生さんが
(あ、これは私が求めていたものとは違うな)
と思われてはチャンスを逃してしまうだけです
これは非常にもったいない
だってもしかしたら他のレッスン内容だったら
学生さんが
受けてみたい!!
って思ってくれるかもじゃないですか
だからまずあなたが
一番最初にしなければならないのは
学習者の求めているものを知る
これです
なので
聞かれた内容はいったん無視して
もう一度こちらから質問してみましょう
最初の質問の
「学習目的はなんですか?」という
オープンクエスチョンに
答えてくれないのであれば
このように「はい」か「いいえ」で答えられる
クローズクエスチョンで
答えやすくさせてあげましょう
ポイント3.現状把握/目標/要望の確認
私が日本語学習の経験があるか/ないか
という質問に対して
学生さんから
と送られてきました
ここでまずは学生さんの
日本語のレベルが分かります
実は最初に聞かれていた
「1時間日本語旅行会話」
のレッスンですが
レベル感でいうと
N5.N4レベルのものです
もし仮に
レッスン内容を聞かれた段階で
私がレッスンを紹介していたら
たぶんこの学生さんは
(あ、この内容だったら私もできるし必要ないな
他の先生をあたろう)
と思われていたかもしれません
だからこそ
最初の段階では
出来るだけたくさん
その学生さんに関する情報を
収集することが
なにより最優先なのです
更に情報収集のため
こちらから質問していきます
ここでも
まだ授業内容の提案はしません
最初のメッセージで
答えてもらえなかった
一番聞きたい目的の部分を
もう一度質問の角度を変えて確認します
目的はなんですか?
というような漠然とした質問に
答えてもらえない場合は
「AですかBですか」
のようにある程度当たりをつけて聞くと
答えてもらいやすくなります
ここでようやく
本来の学習目的がはっきりしました
この学生さんの求めている授業は
旅行で使える会話を勉強すると同時に
将来チャンスがあれば働きたい
ということなので
ビジネスでも使えるくらいまでに
日本語のレベルをアップさせたい
という最終目標が明確になりました
ここまで聞けて
初めてこの学生さんが求めている授業を
デザインすることができます
ポイント4.授業内容の提案
ここまできて
ようやく
「体験レッスンを受けてください」
と提案することができます
え?
レッスン内容の提案も
こんなシンプルでいいの??
と思われた方
はい
問い合わせの段階では
あくまで体験レッスンで出来る範囲の
内容を伝えます
トライアルレッスンの25分で
学習者の要求全てを満たした
モリモリの授業内容を行うには
時間が足りないので
まずは
相手が求めているレッスンの内容
(この学生さんの場合は「スピーキングを練習したい」
が一番に求めていることなので)
「スピーキングの練習を体験レッスンで行います」
と提案できていれば十分です
そして講師の立場として
体験レッスンはあくまでも
正式レッスンを受けてもらうための前段階である
ということを忘れてはいけません
正式レッスンを受けてもらうためには
学生さんの目指しているゴールを把握して
それまでの道のりを示してあげる必要があります
体験レッスンでは
これを同時に行う必要があります
今回のケースで言うと
「学生が求めている授業内容」=「スピーキングの練習」
なので
今回の体験レッスンは基本的に日本語で行い
相手にも日本語で答えてもらうようにすれば
「学生が求めている授業内容」
の条件がちゃんと満たされます
「現状把握とゴールの明確化」
のやり方については
以前こちらの記事に載せてあるので
まだ読んでいない方はこちらをご参考ください
ここに書いてある質問リスト通りに進めていけば
現状把握とゴールを明確化することができます
体験レッスンが終わった後に学習者の
「現状と課題」(現状)と
「学習目的」(ゴール)を
改めて考慮したうえで
具体的な「学習計画」を提案します
体験レッスン後
改めて生徒さんに
「今後のレッスンでは旅行で使う会話を中心に
最終的にはビジネスで使えるような
内容も扱います。
このような内容で進めていきますが
どうですか?」
と確認をとればOKです
人はみんな
「自分に興味を持ってほしい」
講師が学生さんに自分のことを
アピールしたいのと同様に
学生さんもまた
自分に興味を持ってほしいものです
問い合わせ時に
学生さんが
「スピーキングの練習がしたい」
と言ってきたとしても
こちらがすぐさま
「はい、じゃあスピーキングの練習しましょう!体験レッスンを申し込んでください!」
と言っても
(この人は本当に自分に合った授業を
ちゃんと提供してくれるのだろうか?)
(それともただ単にレッスンを
売りたいだけなんじゃないだろうか?)
と不安になってしまいます
ちゃんと学習者自身の要求や希望を聞いた後に
こちらから提案することによって
(ここまで色々と聞いてくれたんだから
きっとこの先生はちゃんと自分にあったレッスンを提供してくれるはずだ)
という信頼感と
授業に対する期待度が増すのです
そういった心理的な部分をとっても
こちらがしっかりと
「相手に興味関心をもつ」
このスタンスが非常に大事なのです
(相手になかなか興味が持てない人は
まずは自分に興味を持つことから始めてみることをオススメします)
さいごに
今回シェアした内容
できるだけ噛み砕いて書いたつもりでしたが
ちゃんとお伝えできていたでしょうか??
もしお伝えした内容がみなさんに
理解していただけたのなら
次は実践してみることをお勧めします
「分かる」と「出来る」
は別の次元にあることは
既に語学を習得された皆さんなら
十分理解されていると思います
新人の講師でしたら
マッチングのチャンスはベテランの先生より
多いはずなのでコツがつかめるまで
是非これらを意識しながら
実践で何度も繰り返し練習してみてください
少し時間がかかって焦っている方も
いるかもしれませんが
大丈夫です
ご自身が語学を習得したときのことを
思い出してみてください
1回聞いただけで理解できて
すぐに話せるようになったでしょうか??
きっとほとんどいないはずです
それと同じで
日本語講師という仕事にも
時間とプロセスが必要なのです
でも既に成功体験を積まれている皆さんだったら
きっと今回も上手くいくと私は信じています
今回の記事も長くなってしまいました。。。
「文章をシンプルに分かりやすく」
というのを目指しているのですが
やっぱり難しいですね
私自身も意識して
反復練習しなければな
と書きながら自分に言い聞かせています、、、
一緒に頑張っていきましょう
最後まで読んで下さり
ありがとうございました
では、また