《超初心者向け》同人小説本作成ガイド
同人界隈や印刷所、自ジャンルを盛り上げて支援したいけど本とか出した事ないし出し方分かんないしたまにpixivに載せてる程度の字書きが同人誌なんて……
みたいなことを思っている超初心者字書き様向けのガイドとなっております。この記事を最後まで読んでおけば、とりあえず一応形になる同人誌が作れるかと思います。私が初めて同人誌を作った時にこういう記事があったらもっとスムーズだったのにな、と思ったので、誰かのお役に立てればとnoteに載せさせていただきます。びっくりするくらい長くなってしまったので、自分にとって必要なところ以外は適当に読み飛ばしながら読んでください。
私自身上級者という訳ではなく色々と雑な説明なので、既にその手の知識が少しでもある方は何も得られるものは無いかと思います。ご了承下さい。
①必要なもの
私は基本PCで作業していますが、やりようによってはネット環境が備わっているスマホが一台あれば大体事足ります。あとは本文を最後まで書ききる気力ですかね……。
②必要資金
一番気になる事じゃないかと思うので早めに書いておきます。印刷所によって印刷代は大幅に変わるのであくまで目安ですが、以下は200ページくらいの厚めの小説本を小部数だけ印刷する場合に掛かる金額です。
印刷所に頼む場合の必要資金目安
1冊だけ刷りたい→2000円前後
5冊から10冊→3000円から1万円前後
20冊から30冊→1、2万円前後
50冊以上→3万円以上
少し多めに見積もっています。実際の本の印刷代だけだともっと安く済む場合もありますが、送料とか表紙依頼を含めると大体このくらいを目安にしておけば足りるかな、という印象です。ただ、カバー付き本や特殊装丁などに手を出してしまうと際限なくお金がかかります。同人誌作成は沼が深いので……。
ちなみに、印刷所に頼むのではなく自分でコピー機を使って手軽に本を作ることも出来ます。この場合必要資金は一冊10円〜500円程度です。
コピー本の作成についてのnoteを公開しました。こちらも合わせて参考にして頂ければと思います。
コピー本を作ってみたい
https://note.com/053339961/n/ne20da79fa5db
2022/3/13追記:コピー本用のデータを簡単に作成出来るテンプレートを公開しました。本文さえ完成していればテンプレートを編集し、データを印刷して製本するだけでコピー本が作れます。詳しい使い方は記事内でどうぞ。
https://note.com/053339961/n/naa39e93dee98
③製本サイズを決める
小説同人誌でよく見るサイズは基本的にA6サイズ(文庫本サイズ)、B6サイズ(新書本サイズ)、A5サイズの三つです。当たり前ですが本のサイズが小さいほど一ページあたりに入る文字数が少なくなり、ページ数が増えます。ページ数が増えるほどその分印刷費もかなり上がってしまうので、文字数が多い本はA5サイズで印刷するのが一般的かと思われます。
A6文庫サイズ→1ページあたり約300文字
B6新書サイズ→1ページあたり約600文字
A5サイズ→1ページあたり約1000文字
小説同人誌は大体100ページから300ページくらいが一般的に多い印象です。製本サイズに特にこだわりがなければ、本文が3万文字以下であればA6文庫サイズ、印刷費をとにかく安くしたい、もしくは本文が10万文字を越すようであればA5サイズ、A5サイズは大きく感じるけれど印刷費を安く済ませたい場合はB6サイズを選ぶのが個人的にはおすすめです。
殆どの印刷所の料金表はサイズとページ数で基本料金が算出できるようになっているので、迷ったときは一度サイズごとにざっくりしたページ数を出してみて値段を比較してみるといいかもしれません。
なお、そんな文字数書けないよ!という方はまずはコピー本から作ってみるのも良いかと思います。コピー本だと1000文字から1万文字くらいまでの短編でも手軽に本を作る事が出来ます。
④印刷所を選ぶ
同人誌を印刷してくれる印刷所は星の数ほどあるので、最初はどこを選べばいいのか迷うと思います。検索してホームページを見てみても知らない単語だらけで何をどうみたらいいのか分からなくて諦める人も結構いるのではないでしょうか。
色々な印刷所を試してみて自分の推し印刷所を見つけるのもまた同人誌作成の一興ですが、ここでは私が個人的に初心者文字書きにおすすめだと思う4つの印刷所をご紹介したいと思います。
・おたクラブ様
おたクラブ様は比較的入稿が簡単で価格が安く、特殊紙の取り扱いも豊富ないいとこ取りの印刷所です。10部からの小部数印刷が可能です。高い印刷代は出せないけれど少し拘った本が出したい方におすすめです。
・ちょ古っ都製本工房様
とにかく安く本を作りたい方向けの印刷所です。特殊紙や派手な装丁はつけられませんが、印刷費がトップクラスに安いのと、一冊からの超小部数印刷に対応してくれるので、試しに一度本を作ってみたい、お金に余裕のない方にはかなりおすすめです。
・しまや出版様
文字書きにとても優しい印刷所様です。PCを持っている方向けですが、文字書き用の原稿作成ガイドやWordテンプレート、更には表紙のセミオーダーオプションまで、とにかく至れり尽くせり。入稿後に原稿にミスやおかしな所があれば電話で教えてくれますし、対応もとても優しいです。こちらも10部から受付してくれるので、分からない事が多い初心者にはかなりおすすめの印刷所様です。特殊装丁や文字書き向けのフェアも沢山やってくれるので、至高の一冊を作りたい、失敗したくない方はしまや出版様でのデビューをおすすめします。
・シメケンプリント様
こちらは私は使った事はまだ無いのですが、スマホのみで本を作りたい方にはかなり便利な印刷所様だと思います。入稿用のファイル作成や表紙作成がサイト上のみで完結してしまいます。こちらの印刷所様も一冊から対応してくれますので、とにかく手軽に本を作ってみたい方にはおすすめです。
他にも文字書きにとって良い印刷所は沢山あると思います。もっと他の印刷所についても知りたい!と思った方は是非Twitterのハッシュタグ、『#文字書きがオススメする印刷所さん』を参考にしてみて下さい。色々な文字書き様の意見が見れて凄く楽しいです。ちなみに個人的によく使っている方を見るなと思った印刷所様は『株式会社ポプルス』様、『BRO'S』様、『コミックモール』様、『丸正インキ』様、『スターブックス』様あたりですので、気になる方はホームページを確認してみてくださいね。
⑤本文を製本用に校正する
校正と言っても文章をどうこうする訳ではなく、あくまでweb小説形式から本にする時にこういう所を直すと見映えが良くなるかな、というアドバイスですので、あまり深くは気にしなくて大丈夫です。
・段落を字下げする
・行間を開けすぎない
・数字は全て漢数字に
・英語はなるべく使わずカタカナで
pixivなどのwebサイトに投稿した小説は基本的に横書き形式で、横書きだと英数字は普通に読めますが、本になると縦書き表示なので、一気に違和感が生まれてしまいます。空行についても、web小説のスクロール読みに慣れていると読みやすくする為についつい沢山空行を打ちたくなってしまいますが、一行以上の謎の空白は縦書きだと思った以上に違和感ですので、空白を開けたい場合は一行だけにとどめておいた方がいいかもしれません。詳しくはPDF形式の本文を作成してみてから実際に縦書きになった自分の小説を読み返してみると分かりやすいかと思います。横書きと縦書きでは同じ文でも印象がかなり変わってきます。
なお、段落の字下げや数字の修正を一発で直してくれる神ツールがありますのでご紹介しておきます。
・文庫ページメーカー おせっかいアシスト
・CORTEX 文章お手軽修正マシン
⑥本文&奥付のPDFファイルを作成する
まずは製本用データを作成するための用語や数値についてご説明します。私が初めて本を出した時に一番訳わからなかったのがここなので、少々くどいくらいに説明させていただきます。
・用紙サイズ、塗り足し、断ち切り
③を元に本文の用紙サイズを決めるのですが、印刷所での製本の際に見映えを良くする為、上下左右を少し切り取る工程があるので、データを作る際にあらかじめその分の余白を作っておく必要があります。それが塗り足し、もしくは断ち切りと呼ばれるもので、基本的に上下左右に製本サイズより+3ミリと覚えておけば大丈夫です。
A5サイズの同人誌を作る場合
製本サイズ 148mm×210mm
用紙サイズ 154mm×216mm
B6サイズの同人誌を作る場合
製本サイズ 128mm×182mm
用紙サイズ 134mm×188mm
A6サイズの同人誌を作る場合
製本サイズ 105mm×148mm
用紙サイズ 111mm×154mm
・1段組、2段組
本文を上下二段に割るか割らないかの違いです。基本的にA5サイズとB6サイズは2段組、A6サイズは1段組を選んでおくのが無難です。
・右とじ、左とじ
学校の教科書をイメージすると分かりやすいかと思いますが、基本的に国語の教科書などの縦書きの本は右側が閉じられていて、逆に数学の教科書などの横書きの本は左側が閉じられています。今回は縦書きの小説本を作るので、右とじを選択します。
・文字サイズ
文字のサイズはptで表記されています。小説本で一般的なサイズは8ptから9ptなので、そのあたりの数値にしておけばまず失敗はないと思います。
・フォント
データを作る際、色々なフォントが選べるようになっています。小説本においてフォントは全体の印象を決める大事な要素です。ここで個性を出すのもアリかと思うので是非色々試してみてください。迷った場合はとりあえず明朝体系列のものを選んでおくのが万人受けしやすいのでおすすめです。
・余白
本文の上下左右にどの程度余白を入れるかで全体の印象が変わってきますし、1ページに入る文字数も変動します。ここは完全に個人の好みですので、色々試しながらレイアウトしてみてください。個人的には上下左右に5〜8mm以上の余白があると読みやすいかなと思っています
・ノンブル(ページ番号)
ノンブル必須の印刷所は多いので、乱丁、落丁を防ぐためにもノンブルは入れておくに越した事はないです。隠しノンブルと言って製本された時に見えなくなる位置にページ番号をレイアウトする方法もありますが、小説本の場合はページ番号が見えるところにある事が多いかと思います。
・とじしろ、ノド
製本された際に本の内側になる部分(偶数ページだと左側、奇数ページだと右側)をとじしろ、又はノドと言います。本が厚くなるほど内側の文字は読みづらくなる為、その部分に余白を広めに取っておく必要があります。基本的にとじしろは10ミリ以上と覚えておけば大幅な失敗はないと思いますが、初めてで厚めの本を作る場合は、とりあえず安全圏として20mm以上にするのをおすすめします。
続いて本文作成の説明に入ります。本文のPDFファイルを作る方法は沢山ありますが、ここでは簡単な3つの方法をご紹介します。
・iOSアプリ『縦式』を使う
iPhoneユーザーのみとなってしまいますが、こちらの執筆用アプリを使うとかなり簡単に入稿用データが作れます。原稿を直接このアプリに書くかコピペしたあと、右上にある出力ボタンを押すと、先程説明した用語と入力欄がずらっと出てきます。それを自分の作りたいレイアウトに合わせて入力し、完了を押すだけでPDFファイルが完成します。
・ブラウザ上で『シメケンプリント 縦書小説PDFメーカー』を使う
こちらは先程ご紹介した印刷所『シメケンプリント』様の小説データ作成用ツールです。『縦式』よりレイアウトの自由度が低いですが、その分入力が簡単で色々勝手に調整してくれるので失敗しないと思います。フォーマットに従って簡単なレイアウト設定を入力し、最後に本文をコピペすると入稿用データが完成します。
・PC版『Word』を使う
PCをお持ちの方であればこちらが一番オーソドックスな作成方法だと思います。Wordを使った小説原稿の作り方について詳しく解説した記事は沢山あるのでわざわざ私が説明する必要は無いかと思いますが、一応ざっくりとだけ説明しておきます。
レイアウトのページ設定にある『用紙』で用紙サイズを入力し、『文字数と行数』で縦書きを設定し、段組の選択、『余白』で印刷の形式を見開きページに、印刷の向きを縦に、あとは余白を好みの数値に設定すれば大体の設定は完了です。あとは『挿入』の欄からページ番号を入力し、本文を入力して文字サイズとフォントを調整すればそれらしいデータが完成します。
データが完成したらホームの『エクスポート』の欄からPDF/XPSの作成をクリックすると、PDFファイル形式で出力されます。
前述の方法より最初は少しややこしいかもしれませんがレイアウトの自由度が高く色々と拘れるのでPCを使える環境にある方には一番おすすめです。
ちなみに、『しまや出版』様で印刷する場合は小説原稿用のWordテンプレートや専用アップローダがあるので何も分からなくても簡単にWordで原稿データを作成することが出来ます。詳しくはしまや出版様のホームページを参考にしてみてください。
次に、奥付データの作成方法です。奥付とは、本文の一番最後に本や作者に関する情報を記載するページの事です。基本的には本のタイトル、作者名、印刷所、作者への連絡先(メールアドレス、pixivID、Twitterアカウントなど)、表紙を依頼した場合はデザイナーさんの名前等を記載します。特に決まった形があるわけでは無いので文字さえ入っていればそれでいいのですが、ここでは簡単に奥付データを作成する二つの方法をご紹介します。
・『シメケンプリント 奥付&あとがきメーカー』を使う
先程ご紹介した本文データ作成ツールと大体使い方は一緒なので説明は省きますが、こちらで簡単に奥付のPDFデータを作成する事が出来ます。
・Wordで作成する
用紙サイズが合っていてノドの確保が出来ていれば基本的にどんな形でも大丈夫です。強いて言えば奥付にTwitterアカウントやマシュマロのQRコードが載せてあると手軽に作者へアクセス出来るのでいいのではないかと思います。PDFデータへの出力方法は本文データと一緒なので省きます。
次に、これは好みの問題なのでいらない人は無理して作らなくて大丈夫ですが、本文データと同じ作成方法であとがきをつけるとそれっぽさが出ると思います。注意点としては、本文データから繋がるようにあとがきデータを作成しなければならないので、ページ番号の始まりを本文データの最後のページの次の番号に設定する事と、その番号が偶数であれば開いた時に右側に、奇数であれば左側に配置されるページ、と意識する事です。個人的にはあとがきがある本の方が作者を身近に感じられて好きなので、余裕がある方は是非あとがき作成もチャレンジしてみてください。
仕上げとしてページ数の調整をします。実際に何かしらの本を開いてみると分かりやすいのですが、本文の一番最後のページは必ず右ページ、つまり全体のページ数が偶数でなければいけません。奥付のページが偶数になっていればいいので、その前に入るページが偶数だった場合、空ページを1ページ挟むなどして奇数になるように調整してください。
少々ややこしい説明になってしまいましたが、つまりは最終的に本文データ全てを合体した時にページ数が偶数になるように調整できればokです。
最後に、本文データ、あとがきデータ(あれば)、奥付データをこの順番で一つのPDFファイルに結合します。PDFファイルの結合方法は検索すれば色々出てくるのですが、一番メジャーだと思っているツールをご紹介しておきます。
・I LOVE PDF
結合したいPDFファイルを選択するだけで任意の順番に一つのファイルにしてくれます。ブラウザ上で無料で簡単に出来るのでおすすめです。
ファイルを結合したら、ミスを防ぐ為に必ず以下の点を確認してください。
・ページが抜けなく順番にそろっているか
・全体のページ数が偶数になっているか
・文章に文字化けがないか
以上を確認して問題がなければ、本文データの作成は終了です。本文データが出来てしまえば本の8割以上は完成したと思っていいです。
⑦本の仕様を決める
まず、小説同人誌を作るにあたって使う紙を決めます。選ぶのは表紙用紙と本文用紙の2種類。
一例としてプリントオン様の紙紹介一覧のページをご紹介しておきます。
表紙用紙は印刷所の説明ページをよく見て自分の作品に合ったものを選んでください。表紙をフルカラー印刷にするかモノクロ印刷にするかによっても使用する紙は変わってくると思います。何も分からない!特にこだわりがない!という方はとりあえずフルカラー印刷で選択欄の一番上にあるものか、〇〇ポスト系の名前のものを選んでおけばオーソドックスに収まると思います。紙の名前の横にある90kgや120kgの表示は紙の重さなので、重いほど厚くしっかりした紙、軽いほど薄くぺらぺらの紙になります。
本文用紙については、小説本の場合特にこだわりがなければ、出来るだけ軽い書籍用紙を選ぶのがいいかと思います。印刷所によっては淡いクリーム色の書籍用紙が選べる所もあり、それを使うとかなり市販の小説本っぽい仕上がりになるかと思います。
ちなみに私が個人的に好きな紙は、表紙用紙『ペルーラ スノーホワイト』本文用紙『書籍用紙 クリームキンマリ 70kg』です。何かのご参考になれば幸いです。
次に表紙のPP加工について簡単にご説明します。PP加工は表紙の表面にフィルムのようなものを貼る加工の事で、表紙のインク剥がれや本同士のインク移りを防ぐ保護の意味もあるので基本的にかけた方がいいと思います。ただ紙によってPP加工と相性の悪い紙もあるので、手触りがざらざらするような特殊紙を表紙に選択した場合はPP加工はかけない方がいいと思います。オプション料金が掛かる場合もありますがそこまで高額ではないので、手が届きやすい加工です。
PP加工は基本的にクリアPPとマットPPの2種類あり、クリアPPはつるつるした光沢のある質感に、マットPPは滑らかでツヤのない、少し高級感のある質感になります。作品の雰囲気で上手く使い分けてみてください。
次に、遊び紙についてです。遊び紙は表紙と本文の間に挟む飾り紙の事で、特に必要という訳ではありませんが、入れると高級感のある仕上がりになる気がします。大体は追加料金が掛かりますが他の特殊加工よりはかなり安価に出来るので、気になる方は是非作品に合った色や材質の紙を遊び紙に選んでみてください。
⑧表紙を作る
文字書きが本を出す場合に一番躓くのがここではないかと思います。アイビスペイントやクリップスタジオ、メディバンペイントやフォトショップ等々を使って自力で表紙を作成出来ればいいのですが、ここではその辺の知識が全くない方向けの表紙作成方法をいくつかご紹介していきます。
まずはじめに、本の背幅を計算します。表紙を作る際は、背幅を含めた表表紙と裏表紙の見開きで一枚の画像データを作成するので、背幅が分からないと表紙を作ることが出来ません。
背幅は基本的に本文に使用する紙とページ数から算出するので、印刷所サイトに背幅計算ツールなどがある場合はそちらで計算したものを使ってください。ない場合はプリントオン様の背幅計算ツールが一番分かりやすいかと思いますので、ご紹介しておきます。使用する紙がない場合は近い重さのものを選択してください。
背幅が決まったら、表紙を作成します。表紙を作る際の注意点ですが、印刷所によって受付出来る表紙のファイル形式は、PDFファイルやPNGファイルの他にも様々です。表紙データを作成したり、デザイナーさんに頼む前に予め入稿予定の印刷所が受付出来るファイル形式を確認しておいてください。
まずは簡単に表紙が自作出来るツールを二つご紹介します。
・シメケンプリント様 表紙作成ツール
デザインを選んで諸々の情報を記入するだけで一瞬で同人誌用の表紙が作成出来ます。特に表紙デザインに拘りが無ければこれでも充分かと思います。但し出力がPDFファイルのみなので対応形式が異なる印刷所を選ぶ場合には使えません。
・同人誌表紙メーカー
使いたい表紙を選んでタイトルを入力するだけで印刷用の表紙が作れます。PSD、PNG、PDFのファイル形式に対応しており、背幅や奥付、R18表記等融通が効く仕様になっているので表紙デザインに拘りがなければこちらを使えば一発だと思います。ブラウザ上で簡単に作れます。
ペイントツールを使って、スマホやPCで自力で表紙を作成する為のガイドも書いて公開してみました。この記事以上に雑でふわっとした説明ですが参考になれば幸いです。
自力で同人誌の表紙を作りたい方向けガイド
https://note.com/053339961/n/na58de5583893
表紙にもっと拘りたいという方はデザイナー様への依頼をおすすめします。
私のおすすめの同人文字書き向けデザイナー様を数名ご紹介しておきます。かなりの低価格でびっくりするくらい高クオリティな表紙をデザインしてくださるので、是非依頼してみてください。
・てんぱる様
・エレキテルワークス様
https://elekitel-works.mystrikingly.com/i/construction
・海牛様
・しんり様
ちなみに、先程紹介したしまや出版様にも文字書き用に表紙を作ってくれるオプションがあります。豊富なテンプレートの中から選んでタイトルを入れて貰うセミオーダーと自分の作品に合わせた表紙をデザインして貰うフルオーダーがあります。もちろんオプション料金はかかりますが、その分楽にかなりクオリティの高い同人誌を作ることが出来ます。しまや出版様に印刷をお願いする際には是非使ってみてはいかがでしょうか。
⑨入稿する
表紙データ、本文データが揃ったら、あとは印刷所へ入稿するだけです。入稿方法は印刷所によってそれぞれ異なるので、サイトにしっかり目を通して慎重に入稿作業を行って下さい。入稿作業、入金作業が終わると、印刷所からデータチェックが入ります。データチェック完了の連絡があれば同人誌作成は終了です。あとは本が完成して届くのを楽しみにお待ち下さい。
説明は以上となります。ここまで読んでくださった方はありがとうございました。何かの参考になっていただければ嬉しい限りです。
何かご指摘や質問したい事などがあれば私が答えられる範囲になってしまいますが可能な限り対応させていただきたいので、是非お気軽にコメントください。小説同人誌作ってみたいけどここが分からないよ!みたいなものがあれば、今後記事の追記などもしていけたらいいなと思います。
もしよかったらジュース奢って下さい🍹