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松澤由美 AnimeSong Cover Album

5月27日発売の松澤由美さんのAnimeSong Cover Albumに3曲参加させて頂きました。

2曲アレンジ(1曲はキーボーデイストの久保田響君と一緒にアレンジ)に1曲はギターでの参加です。
  

アレンジャー、ギタリスト的な目線から、自分のメモがてらアレンジ作業中のこと、RECの時の事、ギターの事、DAWの事書いてみようと思います。


最初にお話頂いたのは

【地球ぎ】

由美さんの代表曲であり、聖闘士星矢のOPでもあった曲、海外でも非常に人気の高い曲です。


アーティストさんの代表曲をリアレンジするっていうのはめちゃくちゃ困るんですよねw

原曲好きな方にどう納得してもらえるか、、、その上、新たに聴く人にも納得するものを作りたい。。。


大体、カバーのアレンジっていうと二種類だと思うんです。

一つは、

●原曲にそって原曲の良さを生かしつつアレンジする方向。

もう一つは

●思いっきり原曲をぶっ壊して作り直す方法。


【地球ぎ】に関しては前者。原曲を生かしつつアレンジする方向にしました。

『おいおい。。。私の代表曲、散々な真似してくれてんじゃねーかよ。。。このクソが、もう二度と使わねーからな。。。』

とか由美さんに思われても困りますし。。。w


真っ先に思いついたのは、海外でも人気のこの曲なので、、、

もしも、外国人の大味なパワーヒッターなドラムがこの曲叩いてたら?


という雑なイメージから入りましたw

それに原曲には無いザクザクしたディストーションのギターが入る。

なんならベースは一音下げ、、、一音半?どっちか忘れたw

ここまでイメージ湧くと早かったですね。後は思いついたフレーズをRECしていくだけ。

アレンジが出来て歌入れ日が決まるまでちょっと時間が空いたんですが、その間にドラムをちょっと修正。そうなるとギターも入れ直したくなるので録り直し。

何度かそういう細かい修正ありつつ(去年の年末中国でライブだったんですが、空港行く直前までドラムを修正してたり。。。)

後は歌入れてって感じでした。

ギターはHELIXで音を作りました。歪みはFriedmanです。

クリーンはなんか思ったような音色にならずZOOM50gを使いました。確かこちらのマッチレス。エレアコのシュミレーターもこれですね。

ZOOMは改造してあって横のスクロールも足で出来ます。

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録った後にDAW内で更にオケに馴染むようにEQをいじいじ。

原曲には無いギターソロも少し入れましたが、HELIXは優秀ですね。思ったような伸び、トーン。

プレイ的にも満足してはいますが、アドリブでどんどん録っていって良かったテイクを選んだのでもしライブでやるなら自分で自分をコピーしないといけないっていう面倒な作業になるんですが。。。w

バッキングのギターもハードでなかなか良いドライブ感だと。


しかし、ベースが大変で。。。

一音下げて(一音半だったかも…)録り始めてみたらまぁー難しい難しいw

単純なルートを刻むだけでも難しいんですよね。

具体的にいうとミュートの難しさですが、ギターのミュートと感覚が違う。

とにかく雑な音が出ないように。。。

そして、これだけ下げてるのでアタックが強いとピッチ感がよく無いんですよね。。。

なので、若干弱いアタックでも芯が出るように、しっかりした輪郭とLOWが出るように。

トリッキーなところで言うと、ベースのタッピングハーモニクスとかは面白い効果出てうまくいきました。


人間何個も注意しながら一つのことやるって本当に大変でw

という訳で、一番この曲はベースがしんどかったですw

確か、専門学校MI TOKYOの空いてる部屋にPC持ち込んでベース録りましたw


次に取りかかったのは【STYX HELIX】です。

こっちの曲は原曲を思いっきりぶっ壊してやろうと思いましたw

他のアレンジャーさんが作られたdemoを数曲聞かせて頂いた段階で

あれ?なんか思ったよりハードな曲多いな?

と思ったのでPOPに仕上げようと。

『フランフランあたりで流れてそうなオシャレ感』

という、やっすい、安直なコンセプト(フランフランあたりで流れてる曲ってめっちゃオシャレだよねっていう田舎育ち丸出しな俺。。。)

で、

並びで聞いた時に目立つと言うか、、、目立ってやろうとw

そんなスケベ心全開で作業スタートw


でも、この作業中に【空想メソロギヰ】のギターも頼まれて。しかもそっちの方が確か早く欲しいって感じで話が来たので投げ出しましたw 

ドラム、ベース、ギター各種録り終えたところでキーボードの響君にTEL。

後はよろしく❗️

と上物はお任せにw 完全に投げっぱなしジャーマンですw


結果的にはなんの相談もなくイメージ通り、その上を行く仕上がり。

こんな事ってなかなか無いですよ。

普段仲良い人と仕事してても、打ち合わせは重要だし、アイディアの共有、出口のイメージ共有は大事だし複数人でやると色んな案出るからスムーズに行かないことも多々。

でも、今回はすんなり出来ちゃいましたねーホント良かった良かった。

個人的に普段ギターRECを依頼された時にまず気をつけるのが

どんなギターを欲しがってるか?

それは音色だったりプレイ、一番重要なのは各楽器とどう絡むかどんなタイミングで鳴るか。

相手が欲しがってるものをイメージしてプレイ内容を考える。

決して自分が弾きたいからと言って好き勝手しない。

俺は普段そう思ってます。

響君は人が欲しがるイメージ、アイディアを汲み取るのに凄く長けてる人。こう言う人は本当にありがたいんですよね。

ベースはstudio oneで打ち込んでEQイジイジ。

そんな感じだったのでギターは何弾いたっけ?wどれがメインのギターっていうよりみんなで違うタイミングで色々鳴ってるって感じですね。


ザ・スミスのジョニーマー的なダビング方法かな?

後はダフトパンクとかで鳴ってそうなギターのタッピングを面白おかしく。両手、ボースハンドのタッピングとか久々にやったなw


で、コーラスは浅岡雄也(ex.FIELD OF VIEW)さん。

去年の中国2DAYSのイベントで俺は初日で二日目はステージまわりで見学してました。

その際に本番直前の機材チェックで浅岡さんがステージにいうのを隠すために俺が浅岡さんを隠してステージへ。

デカイ(192cm)っていうのは色んな使い方ありますw

その後、打ち上げでお話しして次の日の空港で


俺「昨日の同期はロジックで出してたんですか?」

浅岡「普段はDAW何使ってんの?」

俺「studio oneですねー」

なんて会話の流れで

俺「今アレンジしてる松澤由美さんのアルバムもそんな感じで作ってて。。」

浅岡「それってさ、コーラスとか必要?俺歌うよ、酒奢ってくれたらw」

俺「へ?」

そんな流れでコーラスに入って頂きましたw ホント出会いとかタイミングって面白いですよねw

RECの際にはギックリ腰のところなんとか来て頂いてその後みんなで食事。

浅岡さんの優しさに感謝です。

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【空想メソロギヰ】がギター。

ギターを一曲追加で行けるか?と連絡が来て

ギターだけならアレンジするより全然余裕でしょ!

ってことで曲も知らないまま引き受けると早い早いwww

BPM的にはもっと早い曲もありますが、ギタリスト、ベーシストしかわからないかもだけどダウンピッキングで弾き続けるのがなかなか大変なBPM。

こういうのは本当、スポーツですよね。

しばらくこういうの弾いてなかったので、フレーズ確認しながら2、3時間身体温めましたからね。

個人的に、Aメロ録ってBメロ録ってサビ録ってみたいなぶつ切りで作業するのは好きじゃ無いんです。

もちろん箇所箇所にしか出てこないフレーズ弾くにはそうなりますが、一曲通してなってるバッキングがあるなら全部ツルッと録りたい。

なので身体に入れてからツルッとw

メタリカとか、メガデスとか四天王って凄いですよねw

久々に弾くとダウンだけってホント大変w

と、長々と5月27日発売の松澤由美さんのAnimeSong Cover Albumに関して書いてみました。

あ?

由美さんに触れてませんでしたねw

もちろん最高に素敵な歌声ですw

他のアレンジャーさん達の曲も本当に見事で、凄い良いアルバムになっております。

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よく作業してるスタジオの近くのコンビニで。

その場にあった月刊マガジンを全部裏にしてみましたw

発売日までもう少し!皆様よろしくお願いします!


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