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友たれ永く友たれ~4年間をささげた弁論部の魅力~

みなさま、おばんです!たいまです。
今回はいつもとテイストを変えて、私の大学生活について書きました。
お付き合いいただけますと幸いです。

私はこの3月で中央大学法学部政治学科を卒業します。大学進学を機に上京し、気付けばもう4年が経つとは…。大学生活はサークルに、勉学に、インターンに、遊びに…と充実した時間を過ごせたと思います。その中でも、私の大学生活を語るのに欠かせないのは、辞達学会(弁論部)での活動です。
今回は辞達学会の魅力について宣伝します。笑

辞達学会とは

120年続く、中央大学のサークルです。明治、大正、昭和に活躍した、希代の名弁護士 花井卓蔵先生が創設しました。政界、法曹界をはじめ、各界で活躍する人材を輩出しています。元総理大臣 海部俊樹氏やNHK 解説委員 島田敏男氏※日曜討論司会 経済評論家 上念司氏 衆議院議員 宮崎一区 選出 武井俊輔 議員などがOBにいらっしゃいます。
また、現役生も学生起業やミスコン出場、議員秘書など多岐にわたり活動しています。※大学のいちサークルですが、Wikipediaも作られています。

そもそも弁論とは

弁論には様々な流派があり、実は一概に定義できません。一般的に良く説明に使う例だと、社会問題を取り上げ、問題点を提示し、解決する政策を演説で訴える行為を指します。
※一般的な学生弁論の定義を取り上げました。

弁論部は東京大学(ITB)、早稲田大学、慶応大学、明治大学など関東を中心に10団体程度あります。東京大学の弁論部は故 瀧本哲史先生や早稲田大学雄弁会は小渕恵三氏森喜朗氏を輩出しています。

他大学との交流も盛んで、年に10回程度、各大学主催で大会が行われ、弁論の質や演説の力を競います。中央大学だけでなく、他大学の仲間と切磋琢磨しながら活動を行っています。

辞達学会の魅力

私が感じた辞達学会、ひいては弁論部の魅力をお伝えします。正直、枚挙にいとまがないですが、3つに絞ってお伝えします。

世代を超えてOB・OGと交流できる
OB・OGで組織される、辞達クラブがあります。半期に1回の交流会や辞達クラブ主催でのイベントなどが催され、先輩方とお話しできる機会が頻繁にあります。上は80歳を超える元議員秘書の方から有名企業で活躍される新卒数年目の若手メンバーまで世代関係なく、集まります。卒業生が辞達に戻ってこられる場所になっています。

まさに生き字引のような方々から人生の教訓をいただいたり、社会で活躍するために必要なマインドセットを教えていただいたりします。
毎年、冬には辞達クラブ主催で現役生向けに、就職懇談会が開催されます。有名新聞社や人材業界No.1の会社、証券会社、航空会社等々に務めるOB・OGから採用のリアルをご教示いただきます。実際、私も交流会をきっかけにOB訪問をさせていただきました。

社会問題ととことん向き合える
弁論を作り上げるには、一つの社会問題に対して、数カ月スパンで向き合う必要があります。教科書で見かけたり、ニュースで見聞きしたりしていた、事柄を自分ごとにして、考え切ります。

これまで、どこか他人事にしていた社会問題と対話することで社会への理解の甘さを再認識します。世間の印象と事実が乖離している問題があること。良く世間で取り上げられるが政府がすでに手を打ち、解決に向かっている問題があることなどを知りました。例えば、高齢者運転は事故リスクが高いと言われますが、実際には若者の事故リスクのほうが高いという事実です。

データは相関関係なのか、因果関係なのか調査したり、時にはフィールドワークや対象者にヒアリングを行ったりし、データやファクトを多角的視点で徹底的に調べあげることで、ぼんやりと理解しているつもりだった、問題の解像度を上げる力がついたと実感しています。

自力で考える力がつく
辞達学会で活動して、最も力がついたと感じるのが思考力です。弁論作成はテーマについて、そもそも問題として取り上げるに足る問題なのかから問い直します。

辞達学会には大切にしている考えがあります。

「雄弁とは術にあらずして、人格の発露である」

辞達学会の創設者、花井卓蔵氏が残した言葉で、良い弁論には人格が現れるものであるという意味です。

私が弁論する理由をなぜ?なぜ?と掘り下げ、取り上げたテーマに対する問題意識を言語化します。

なぜ、この問題を取り上げたのか 
なぜ、この問題を解決したいのか
この問題を解決した先の理想像は何か
解決したい問題と解決するために必要なコストは釣り合うか
解決方法に実現性はあるか
データをもとに仮説を立て、考える“etc...

大学受験までは解がある問題を一生懸命考えます。一方、弁論では自分で問いを設定して、意義、大義を考え、解決方法を提示します。まさに、これからの社会で必要と言われる思考力を鍛えていたんだなと、今、実感しています。

この力は弁論以外でも発揮できているようで、同期では学部の優秀論文に選出されたり、一橋大学の大学院に進学したり、後輩では学部の成績優秀者に選出されるなど、辞達学会の活動は学業にも生きています。

私自身も企業分析などnoteを執筆する際に、辞達学会で鍛えた基礎が生きていると実感しています。

まとめ

4年間の振り返りも含めて、お世話になった辞達学会の魅力について書きました。120年も脈々と続くサークルは世の中でも非常に珍しく、説明するたびに驚かれます。
※NECと同じくらいらしいです。

後輩たちに話を聞くと、今年はコロナウイルスの影響で通常通りの新歓活動ができないようです。もし、新入生が入会しなければ、先代が120年に渡り繋いできたバトンが途絶えることになります。

このnoteが新入生に届き、私の原点となる経験をさせてくれた辞達学会、弁論界への恩返しになれば幸いです。中央大学をはじめ、弁論部がある大学に入学する新入生はぜひ、弁論部も覗いてみてください。

最後に一つ。
私が思う、辞達学会の一番の魅力は「かけがえのない仲間に出会える」ことです。

実はここ最近、私は社会人になる不安を抱えていました。

インターンなどで社会人の方と接する機会が多かったこともあり、社会人の先輩方と自分との差をリアルに感じていたためです。
自分に何ができるんだろうか、本当に理想像に近づけるんだろうかと入社日が近づくにつれ、不安が大きくなっていました。

そんな中、久々に会った辞達学会の同期にかけてもらった言葉で前を向くことができました。

「たいまなら絶対やれるから、一緒に4年間やってきた俺らが保証する。」

正直、くさいです。笑 くさすぎます。
ただ、こんな恥ずかしい言葉を、友のためにと真剣に語りかけてくれる仲間はどれだけいるでしょうか。まさに、かけがえのない仲間だなと感じた瞬間でした。

私が辞達学会で得た一番の財産は、結局、仲間だったのかもしれません。笑

あぁ、友たれ永く友たれ。ありがとう、辞達学会!弁論界!!

おわり。

Twitterもやってます。マーケティング関連の記事のキュレーションや企業分析に関わる内容を発信しています。ぜひ、フォローしてもらえたら嬉しいです。

P.S.
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辞達学会ホームページ

辞達学会Twitter(新歓アカウント)


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