ローラースタンド、ヒートインサーターの別途使用方法
先日、カウンターを固定する為の別途追加パーツについてご紹介させて頂きました。
今回はローラスタンドとヒートインサーターを使用して、本来の用途とは別にどの様なことができるのか紹介させて頂きます。
※用語説明
2種類の治具の別途使用方法をご紹介させて頂きますので、以下の振り分けをさせていただきます。
★メイン・・・該当治具が必要
◆サブ・・・一部パーツを使用して使用感を向上させる
(1)ホイールの軸穴貫通
★メイン:ヒートインサーター
◆サブ:ローラースタンド
ヒートチップの先端穴が直径3mmなのを利用してドリルビットのガイドとして使用する方法です。
オススメはGodHandの「ドリルビット8本組C」です。
Cです(間違えてB購入した奴がいるとかいないとか・・・)
※yotubeでまめ様が使用方法を動画でご紹介いただいているので、写真や文章で分かりにくければそちらも参考にして頂ければと思います。
①
ヒートチップの直径5mmの穴にホイールを差し込み、直径3mmに穴にドリルを差し込みます。
②
ガイドスタンドを取り付けます。
見ての通り、ホイールのリム部分を基準として穴をあけます。
その為、ランナーのバリが残っていると精度低下につながるので除去したうえでご使用ください。
※軸支えの追加
ローラースタンドのΦ3mm穴のサポーターを使用することで軸を支える部分を追加できます。
GodHandのドリルビットでは無くても問題ありませんが、ドリルビットの3mm軸がヒートチップからはみ出してしまう場合はこの方法で支えを増やして頂ければと思います。
(2)シャフトブレードの差し込み
★メイン:ヒートインサーター
◆サブ:ローラースタンド(推奨)
その他:シャフトブレード
※シャフトブレードの説明はこちらのP!MODELLABOさんの記事をご覧ください。
手順は「(1)ホイールの軸穴貫通」とほぼ同じです。
違いはシャフト部を浅く差し込んだ状態ではシャフトブレードの3mm軸がヒートチップからはみ出してしまうことです。
その為、ヒートチップの5mm穴にピニオンを差し込んでシャフト部を支えたり、ローラースタンドのΦ3mm穴のサポーターを使用してシャフトブレードを支えることを推奨します。
①~③
ピニオンをヒートチップの5mm穴に差し込み、シャフトブレードを3mm穴側から差し込みます。
すると③のような形でシャフトブレードを支えることができます。
④
シャフトブレードをホイールの六角に合せ、軽く差し込みます。
その後、ヒートチップの直径5mmの穴にホイールを差し込みます。
※差し込み量によっては写真のように3mm軸がはみ出します。
⑤
ガイドスタンドを取り付けます。
この状態でもシャフトブレードを差し込んでいくことはできます。
⑥
ローラースタンドのΦ3mm穴のサポーターを使用することで軸を支える部分を追加できます。
個人的にはこの方が作業しやすかったので推奨します。
(3)シャフトの差し込み
★メイン:ヒートインサーター
◆サブ:ローラースタンド
手順は「(2)シャフトブレードの差し込み」とほぼ同じです。
違いはヒートチップに真鍮スペーサを差し込んで2mm穴に調整することとローラースタンドの使用部品がΦ2mm穴のサポーターとなる点です。
(4)モータースタンド
★メイン:ローラースタンド
モーターを3軸で支えるモータースタンドとして使用できます。
素材がステンレスなので導通します。 端子付近はマスキングテープを2枚以上重ねて短絡(ショート)しないよう対策を行ってください。
※電池でも短絡すると火災のリスクがあります。この治具の使用に関わらずご留意ください。
ローラスタンドの使用パーツは「ローラースタンド」と「13mmローラーリング」です。
それぞれの穴ごとの使用部品の写真を掲載しております。破線部分がローラースタンドの取り付け位置です。
なお、使用部品一覧はあくまで一例です。
直径5mmの軸が2本、直径10mmの軸が1本あればモータを支えることができます。
(例えばアルミスペーサーのみの軸2本と湯呑スタビを取り付けた軸を1本用意し、それぞれに1mmのブレーキスポンジを張り付けてもOKです)
(5)カウンターへの520取付
★メイン:ローラースタンド
その他:ローラー520ディグ Φ2
※Φ3ではこの使用方法はできません。
こちらはローラーの軸穴に520を取り付けるために拡張する改造です。
※ギヤディグは両治具を痛める可能性がある為、使用できません。
ローラー520ディグΦ2についてはこちらのP!MODELLABOさんの記事をご覧ください。
この方法についてはローラースタンドの記事の最後に記載しています。
ローラーの軸穴拡張と同じ原理でカウンターギヤの加工を行うことができます。
基本的な方法はローラーと同じですが、ローラーリングを使用しません。
520ディグの2mm軸を基準として使用することで両軸・片軸に関わらず使用することができます(軸穴基準となります)
カウンターを支えるゴムリングは13-121mmローラー用ゴムリングを使用します。(ローラの時と同様、スタビについてるゴム管でもOKです)
カウンターを支えるアクリルにはスペーサーが必要です。
感覚としてワッシャー1枚分(約0.5mm)の隙間がある程度にスペーサーを取り付けカウンターを押さえれば、アクリルが割れずカウンターを固定することができました。
最後に
レギュレーションの変更により想定した使用方法が出来なくなっており、別途使用方法をご紹介させて頂きました。
それぞれの方法に合せた設計をしていないため、役者が不足しているかもしれません。
それでも、何らかの形でお役に立てたり、お手元に残して頂ければ嬉しく思います。
また、私が想定していない使用方法を思いつく方がおられるかもしれません。
もしよろしければ、ご教示頂ければ幸いです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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