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ショートストーリー

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2023年11月の記事一覧

結末(140字小説)

ある日、天国を見学。 案内人は醜く年老いた女。 天国には不似合い。 別の日、地獄を見学。 案内人は私好みの男。 あの案内人にもう一度会いたい。 私は生き方を変える。 悪行三昧の日々。 これで彼に会える。 そして、最後の日を迎えた。 彼に会えるのだ。 私は天国の案内人になっていた。 間違えたのは私か神か。 🐈‍⬛ 私はどっちに行くかしら。両方無いのかもしれないけれど。 全く考えられない場所かな。良いところだったらいいな。 何も無い方がすっきりするかな。 ねえ、あなたと

方言(140字小説)

どもども、めいで〜す。 みなさん、機嫌よ〜してはります〜? なんか、季節がようよう動き始めましたな。 腰の重い夏もやっとこさ帰り支度して、ほんでも名残り惜しそうに帰りはったがな。やれやれでんなあ、ほんに。尻の長い御仁は嫌われますやん、惜しまれるうちが花やて、はよ気づいてもらわんとなあ。 本物の関西人の方、ごめんなさいね。私にはどこがオカシイのかさえわかりません。関西の地域によって、関西弁は違うとは聞いていますけど。 まあ、同じ日本人ですので、たいていの意味は分かりますが。微