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「道なき未知」

「道なき未知」森博嗣

「今、この本に出会えてよかった。」と、思える本との出会いは最近ありましたか?
あなたが大切にする人に、どうしても教えてあげたい本を何冊持っていますか?
言葉を使うこと、そして考え追究することを職業としてきた
作家森博嗣の思考と発想のエッセンスが凝縮された「あなた」のための一冊。
そして「あなたが大切にする人」のための一冊でもあります。

まさに「今、この本に出会えてよかった。」と思った。刺さる言葉が多すぎて、目から鱗な考えをたくさん知ることができた。やっぱり森博嗣いいなぁ…。


なんでも良いから、毎日こつこつと続けていると、この自分の変化を頻繁に観察することができるし、小さな自信が毎日生まれる実感がある。べつに、大したことではない。毎日ジョギングをしても、毎日庭いじりをしても、毎日本を読んでも、なにをしても、自分に変化がある。「こんなに走れるようになった」という実感である。
仕事である必要は全然ない。仕事なんて、人生における主目的ではない。仕事は道の一つにすぎないし、不可欠なものでもない。生きていく目的というのは、むしろ自分の変化を楽しむ方にある、と僕は感じる。

p43

20歳になった5月から毎日日記をつけ始めて、noteでも書き始めたけれど、本当にこれは実感する…。数ヶ月でも数日でも自分は変化する。その変化を観察することは自己分析にも繋がって、より自分のことを理解しやすくなったと感じる。やっぱり「毎日行う」って大事なんだな。これからも変わっていく自分を楽しみたい。


お金を貯めることよりも、時間を貯めることの方が、結局は豊かな生活をもたらす、と僕は予感していた。実際にも、だいたいそのとおりだと最近わかった。お金も時間もどちらも貯めてみて、比較の結果から明らかになったことである。

p98

お金も時間も、先に取っておかないとどんどんなくなるなと思う。
それでも時間のほうが優先なのか。これは実感はまだできないけれど頭の片隅に置いておきたい考え。


自分を信じない。絶対にミスをする。そう考えていれば、トラブルの多くは想定内となる。異変があっても慌てず、処理ができるし、また、そうならないための対策を何重にも準備することができるだろう。
世間では、「自分を信じていけ」という言葉がよく聞かれるみたいだが、自分を信じて失敗することは数多い。これを「過信」という。「自分の相撲を取るだけです」と言って負けた力士は、「自分の相撲」が悪かったことを反省するしかない。
自分の能力を信じないからこそ、対策が打てるのだ。

p176

「自信もって」とよく言われる。
でもそんな簡単に言われて自分を信じられるほど強くはなくて。小さいときはピアノのコンクールの前によく言われたけど、言われたときほど空回りしてうまく弾けなかった。
自分の能力を信じないという考えは初めて聞いた。たしかに私が今までしていたのは「過信」だったのかもしれない。
自信なんて、持とうとしないほうがいいのかも。

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