ジンと銭形警部の共通点

YouTubeで「ジンは無能」という動画を見た。
フォローのつもりか、次にジンの有能なところ、という動画がアップされていたが。

それはさておき、ジンとは「名探偵コナン」に出てくる謎の犯罪集団「黒の組織」の一員で、組織内での地位は結構上らしい。

この犯罪集団の上の立場の割には間抜けである、という話なのだが、これはもう、その名探偵コナンという世界、設定上ではどうしてもそう成らざるを得なくなってしまう。連載が長くなればなるほど。

理由は一つ。コナン君は死んでもいけないし、敗北してはいけないし、高校生に戻ってもいけない。それは即ち名探偵コナンという漫画が終わってしまうことになるから。それは言っちゃあいけないよ、ということだ。

どんなに相手が頭脳明晰でも、コナン君は最終的には勝利しなければいけない、言わばお約束。逆に言えば相手に敗けてもらわなくてはいけない。どんなに強敵でも。

そうすると、ジン(黒の組織)がどんな戦略を練っても、スンデのところでコナンに覆されてしまうのだ。連載も長くなると積み重なるので詰めが甘いだとかの間抜けさになってしまうのだが、そう、ここで賢明なる読者ならばもうおわかりだろう。

ルパン三世におけるとっつあんこと銭形警部と全く同じ現象になっている。
仕方ないのだ。宿命なのだ。だからそこは、突っ込むのではなくて目をつぶらないといけないところなのだ。


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